BIOS(バイオス)をアップデート・更新する方法

BIOS(バイオス:Basic Input Output System)は、パソコンで使われる機器の管理と制御を行う役割を持ちます。近年では、UEFIが普及していますが、これも広義の意味でBIOSと呼ばれることもあります。この記事では、BIOSの基本的な解説から、そのアップデートの必要性やアップデート(更新)方法、アップデート時の注意点に至るまでを分かりやすく説明します。また、BIOSをレガシーからUEFIに切り替える方法も紹介します。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2024年05月29日

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BIOS(バイオス)とは何か?

BIOS(バイオス:Basic Input Output System)とは、パソコンのハードウェア(キーボード・マウス・メモリ・CPU・ハードディスク等)を制御してオペレーティングシステム(OS)が動作できるようにするプログラムです。これはマザーボードに組み込まれたROM(読み取り専用メモリ)に格納されています。

バイオス

📖豆知識:マザーボードとは、パソコンの中心となる基板で、CPU、RAM(作業用のメモリ)、ハードディスク、DVDドライブなどの各種機器を接続して処理を行う役割を担っています。

BIOSはマザーボード内のハードウェアの状態をチェックし、CPUやメモリ、ストレージなどのハードウェアが正しく動作するように初期化します。初期化が完了すると、BIOSはOSの起動を開始します。このプロセスは「ブートストラップ」と呼ばれています。

🔎BIOSの機能と役割:
  • BIOSはパソコン起動時のハードウェア制御だけでなく起動順位の変更パスワード設定(不正なユーザーのアクセスを防止)を行うことができます。

  • 他にも、パソコンの故障箇所の診断をするためにハードウェアテストを行い、CPUやメモリ、HDDの動作に異常がないかの確認も行うことができます。

  • さらに、搭載されているハードウェアを使わせたくない場合等に、意図的に無効化したり、BIOSメニューでの日付や時刻の表示だけではなく、マザーボード内の日付時刻の設定を行うことができます。

  • ......

BIOSには大きく分けて「Phoenix Award BIOS」「AMI BIOS」「Intel Visual BIOS」「UEFI」の 4 種類があります。より高度な機能とセキュリティを備えた「UEFI」(Unified Extensible Firmware Interface)は新しいタイプのBIOSで、従来のBIOS(Legacy BIOS)を拡張したものです。UEFIはマウスでも操作できるようになるので、近年のパソコンのマザーボードはほぼUEFIになっています。 

UEFI

※話をわかりやすくするために、ここではUEFIもBIOSと呼ぶことにします(実際、UEFIはUEFI BIOS、または単にBIOSと呼ばれることがよくあります)。なお、一般的にBIOSという言葉には、UEFIを含んで使われます。

BIOSのアップデートはなぜ必要?

BIOSもWindoswなどと同じように、ROMのプログラムの書き換え作業などでアップデートすることがあります。また、BIOSは常により良いパフォーマンスと安定性を提供するために、随時アップデートが提供されることがあります。

BIOSアップデートは新たなハードウェアの互換性の向上や安定性の拡張、バグ修正など、システムのパフォーマンスを最適化する重要な手段です。実際には、アップデートによってPCが新しいハードウェアやソフトウェア技術をサポートするようになり、全体的な動作を改善することが可能です。

一部の人々は、BIOSのアップデートは「必要な時だけ」と考えるかもしれませんが、最新のセキュリティパッチや強化を受け取るためにも、定期的なアップデートは重要です。

⭐【結論】BIOSのアップデートを行う一番の理由は、既存のハードウェアとの互換性を拡大すること、または既存ハードウェアのバグを修正することです。

BIOSのバージョンを確認する方法

BIOSを起動しなくても、Windowsのシステム情報でBIOSのバージョンを確認することができます。

※PCの構成によっては、画像や操作方法が一部異なる場合があります。

手順 1. 「Windows」キーと「R」キーを同時に押し、「ファイルを指定して実行」を開き、「MSInfo32」を入力し、「OK」をクリックします。

MSInfo32

手順 2. 「システム情報」の「システムの要約」内、「BIOSバージョン/日付」でBIOSのバージョンを確認、「BIOSモード」でBIOSのブートモードを確認することができます。

BIOSバージョン

※「ベースボード製造元」 (マザーボードのメーカー)および 「ベースボード製品」(型番) と書かれた行も確認してください。製品モデルがわかったら、製造元の製品サポートページに移動して、その製品のマニュアルを探すことができます。

BIOSをアップデートする際の注意点

BIOSのアップデートは、特に慎重に行う必要があります。BIOSのアップデートに失敗した場合、パソコンの動作が不安定になるか、パソコン自体が起動しなくなる可能性があります。こうしたアップデートの失敗を防ぐため、ACアダプタを装着していないと実行されなかったり、Windowsを開いている状態のときにアップデートされたりと、メーカー側でもトラブルを防ぐような仕組みをとっているようです。そのほか、BIOSをアップデートするときに、安全なアップデート手順をきちんと守ることも重要です。

  • 管理者のアカウントでWindowsにサインインしてください。

  • パソコンの電源を切らないでください。

  • バッテリー残量の確認や電源の安定などが必要です。LIFEBOOK/FMV Lite/arrows Tabをお使いの場合、必ずパソコン本体にACアダプタを接続してください。arrows TabにACアダプタを接続できない場合、パソコン本体にクレードルを取り付けてからACアダプタを接続してください。STYLISTICをお使いの場合、キーボード・ドッキングステーションを接続したままでも、ACアダプタを接続できます。キーボード・ドッキングステーションを使用しない場合、パソコン本体にACアダプタを接続してください。

  • 新しいBIOSのバージョンが自分の要件に適しているかどうかも確認することが必要です。いくつかのアップデートはハードウェアの調整や修正を必要とし、それが全てのユーザーに適しているわけではないので注意してください。

  • そのほか:「適正なファームウェアのソースからBIOSをダウンロードしてください」「BIOSをアップデートしたあとは、以前のバージョンには戻せません」「一部の機種は、BIOSをアップデートする前に、デバイスの暗号化をオフ(無効)にしてください」「万が一の場合に備えて、大切なデータは事前にバックアップをお勧めします」といった基本的な注意点を考慮することが必要です。

BIOSをアップデートする方法

PCのハードウェアで問題が生じた場合、BIOSをアップデートすることで解決できる場合があります。次は、BIOSのアップデート方法を詳しく解説します。

※BIOSのアップデートは日常的に行われるものではないということがあります。PCやマザーボードの製造元が推奨する場合や、BIOSのアップデートで修正できる既知の問題が発見された場合にのみ行うことをお勧めします。

上述のように、次の手順に進む前に、BIOSが破損した場合に備えて個人的なファイルをバックアップし、PCとマザーボードの復元方法を確認しておいた方がいいです。復元には準備を済ませたUSBスティックやCDの他に、事前構築済みPCに組み込まれた回復ツールでキーボードを有効化する必要がある場合もあります。

手順 1. まず、マザーボード製造元の公式ウェブサイトやPCメーカーのサイト(必要なアップデートファイルはすべてここにある)から、対象となる最新のBIOSファイルをダウンロードすることから始めます。

手順 2. 次に、ダウンロードしたBIOSファイルを解凍し、DVDやUSBメモリなどにコピー・保存します。

手順 3. その後、BIOSセットアップ画面やメーカーが提供しているアップデートツールから、「Flash BIOS」や「Update BIOS」などのメニューを選択し、保存したBIOSファイルを指定してアップデートを行います。

手順 4. 最後は、画面の指示に従ってアップデートを進め、終了したらPCを再起動します。

具体的なBIOSのアップデート方法は、パソコンメーカーやモデルにより手順が異なるので、常に公式のマニュアルやガイドを参照することが重要です。マザーボードの製造元の指示を常にきちんと守ることが必要です。

🔨BIOSアップデート時のトラブルシューティング:
  • まず、アップデートが途中で止まった場合やエラーメッセージが表示された場合には、PCを再起動せずにまずはサポートに連絡することをおすすめします。

  • また、アップデート後にPCが正常に起動しなくなった場合には、CMOSクリアという操作を行ってBIOSの設定を出荷時の状態に戻す方法があります。

    CMOSクリア

  • これらのトラブルシューティングは一般的な対処法ですが、具体的な方法はPCやマザーボードのメーカー、モデルによります。そのため、問題が発生した場合はメーカーのサポートに問い合わせることを強く推奨します。

追加内容:BIOSをレガシーからUEFIに切り替える方法

UEFIの採用により、互換性の高いソフトウェアとハードウェアを利用、かつ最新のセキュリティ機能を享受することが可能になります。また、UEFIは高度なブートオプションとネットワーク機能を提供し、これによりデバイスの設定と管理がより容易になります。

UEFIモードはGPT(GUID・パーティション・テーブル)パーティションスタイルと互換性があり、レガシーBIOSモードはMBR(マスター・ブート・レコード)パーティションスタイルと互換性があります。そのため、BIOSをレガシーからUEFIに切り替えるために、まずディスクをMBRからGPTに変換しておく必要があります。GPTディスクに変換しないとUEFIモードでは起動できないことがあります。

🌸【徹底解説】MBRとGPTの違い、確認・変換方法、どっちがいい?

ステップ①:データを失うことなくディスクをMBRからGPTに変換

ここでは、AOMEI Partition Assistant Professionalという強力なディスク&パーティション管理ソフトをお勧めします。これを使うと、データを失うことなくデータディスクまたはシステムディスクをMBRとGPTの間で変換することができます。また、Windowsが正常に起動しないとき、データを失うことなくディスクをMBRとGPTの間で変換するために、ブータブルCD/USBを作成することもできます。

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安全かつ快適
デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

手順 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロード、インストール、起動します。GPTディスクに変換したいMBRディスクを右クリックし、「GPTディスクに変換」を選択します。

GPTディスクに変換

手順 2. 操作確認画面が表示されるので、「はい」をクリックします。

確認ページ

手順 3. 「適用」⇒「続行」をクリックし、保留中の操作を実行します。

適用

完了後、コンピュータを再起動して、ディスクはGPTパーティションスタイルに変更されます。同じ方法によってGPTディスクからMBRディスクへの変換も可能です。

ステップ②:BIOSのブートモードをレガシーからUEFIに変更

MBRディスクをGPTディスクに変換した後、BIOS互換モード(BIOSの設定画面)に移動し、ブートモードをLegacy BIOSからUEFIに設定(変換)することができます。

手順 1. BIOSの設定画面にアクセスし、「Boot」タブを選択します。

一般的なWindowsパソコンのBIOS設定画面には、パソコンの電源を入れる際や再起動の際に特定のキーを押すことでアクセスします。使用するキーはパソコンのメーカーやモデルにより異なりますが、よく使われるのは「F2」や「Del(Delete)」、「F1」、「F10」キーなどです。電源を入れた瞬間、または再起動時にこれらのキーのどれかを押し続ける(複数回連打する)と、通常はBIOS設定画面に移行します。

ASROCK 「F2」キー
ASUS 「Del」キー
BIOSTAR 「Del」キー
GIGABYTE 「Del」キー
Intel 「F2」キー
MSI 「Del」キー

手順 2. 「Boot」画面から、「UEFI/BIOS Boot Mode」を選択し、Enterを押します。

手順 3. 「UEFI/BIOS Boot Mode」ダイアログボックスが表示されるので、「UEFI」を選択します。

レガシーからUEFIに変更

主な操作にはキーボードを使います。上下の矢印キーで項目を選び、「Enter」キーを押してその項目を開きます。設定の変更は「+」や「-」キー、または左右の矢印キーで行います。変更内容を保存して画面を終了するには、F10を押します。

こうすると、ブートモードをLegacyからUEFIに切り替えても、Windows OSが正常に起動することができます。

BIOSのアップデートについてよくある質問

BIOSが起動しない時の対処法は?
 
BIOSが起動しない場合、まず再起動を試してみましょう。再起動後も起動しない場合は、BIOSの設定をリセットしてみてください(リセットは、マザーボードに設けられたリセットスイッチを使うか、マザーボードから電池を一度取り外して再装着することにより行います)。ただし、扱う際はコンピュータの電源を確実に切ってから行ってください。それでも解決しない場合、マザーボード自体の故障や電源装置の不具合の可能性もあるので、専門家に見てもらうことをお勧めします。
BIOSのアップデートとは何ですか?
 
BIOSのアップデートとは、コンピューターの基本入出力システム(BIOS)を更新することです。これにより、システムの安定性やパフォーマンスが向上し、新しいハードウェアやセキュリティの問題に対処することができます。
BIOSのアップデートを行う必要性はありますか?
 
はい、BIOSアップデートは重要です。新しいハードウェアの互換性を確保したり、セキュリティの脆弱性を修正したりするために必要です。
BIOSのアップデートを行う方法は?
 
BIOSのアップデートは、マザーボードメーカーのウェブサイトから提供される更新プログラムをダウンロードし、指示に従って実行します。通常、USBドライブなどの外部メディアを使用して行います。
BIOSのアップデートを行う前に準備するものは何ですか?
 
重要なファイルのバックアップを取ることが重要です。また、BIOSアップデート中にシステムが壊れる可能性があるため、電源の安定した状態を確保することも重要です。
BIOSアップデートの失敗に備えるための対処法はありますか?
 
BIOSアップデート中にシステムが失敗した場合、マザーボードメーカーのサポートに連絡し、復元手順を確認することが重要です。一部のマザーボードには、失敗した場合に自動的にバックアップBIOSを復元する機能が備わっていることがあります。
BIOSアップデートの頻度はありますか?
 
一般的には、定期的なチェックがおすすめです。特にセキュリティの問題に関連するアップデートが提供された場合は、すみやかに実施することが重要です。それ以外の場合は、新しいハードウェアを導入するたびにチェックすることが一般的です。
BIOSのアップデートを行う際の注意点はありますか?
 
最も重要なのは、正しいBIOSバージョンをダウンロードし、適切な手順に従うことです。誤ったバージョンをインストールしたり、途中で操作を中断したりしないように注意してください。また、電源が安定していることを確認し、バッテリー駆動のデバイスの場合はバッテリーチャージが十分であることを確認してください。

後書き

この記事では、BIOSアップデートの重要性、リスクと注意点、手順と方法、そしてアップデート時のトラブルシューティングについて解説しました。

BIOS自体のファームウェアのアップデートは、システムの安定性を向上、新たなハードウェアへ対応、セキュリティ問題を修正するために行います。ただし、一般的なパソコンの使用状況においては、BIOSのアップデートはめったに必要ではありません。なぜなら、BIOSのアップデートには、いくつかのリスク(例えば、パソコンが起動しなくなるリスク)があるからです。

メーカーが問題解決策として推奨する場合や、セキュリティ強化が必要な状況(改善すべき問題が発生したとき)でないかぎり、BIOSのアップデートは避けるべきです。どうしても必要な場合は、専門知識を持つ人に依頼しましょう。

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。