「BitLocker FAQ」exFATドライブでBitLockerを使用できますか

ユーザーがexFATドライブを使用している場合、BitLockerはexFATファイルシステムと互換性がありますか?この記事では、Windowsコンピューターでこの問題を修正する方法を説明します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2024年10月09日

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exFATファイルシステムについて

exFAT(Extended File Allocation Table)は、2006年にMicrosoftによって導入されたファイルシステムで、USBドライブやSDカードなどのフラッシュメモリデバイスのパフォーマンスを最適化するために設計されています。

● 大容量ファイル対応:exFATは4GBを超えるファイルも扱うことができ、従来のFAT32の制限を克服しています。
● ボリュームサイズ:最大128ペタバイト(PB)まで対応可能な非常に大きなボリュームをサポートしています。
● 互換性:Windows、macOS、Linuxなど、多くのOSと互換性があります(ただし適切なドライバーが必要です)。
● フラッシュメモリに最適化:exFATはフラッシュメモリデバイスの寿命を延ばすために、書き込み回数を減らすよう最適化されています。
● ジャーナリングなし:NTFSとは異なり、exFATはジャーナリング機能を使用していないため、書き込み回数が減り、結果としてフラッシュメモリの寿命が延びます。

全体として、exFATは大容量ファイルのサポートや汎用性が高いため、取り外し可能なストレージデバイス向けに広く使用されています。

WindowsユーザーはexFATドライブでBitLockerを使用できるか?

残念ながら、exFATドライブでBitLocker暗号化を使用することはできません。BitLockerはNTFSファイルシステムでフォーマットされたドライブを必要とします。これは、BitLockerがNTFSの高度なメタデータ管理機能に依存しているためです。BitLockerは、NTFSの構造と緊密に統合されており、ファイルシステムトランザクションの処理能力やデータの整合性を維持する機能を利用していますが、これらの機能はexFATにはありません。

ヒント

もしドライブを暗号化したい場合、ドライブをNTFSに再フォーマットする必要があり、その過程でドライブ上のすべてのデータは消去されます。

exFATドライブにBitLocker暗号化を適用する方法

先述の通り、exFATドライブでBitLocker暗号化を行うためには、まずドライブをNTFSに再フォーマットする必要があります。データを失いたくない場合、ドライブをフォーマットした後、フォーマットされたデータを復旧し、その後にドライブを暗号化することができます。

ステージ1:exFATドライブをNTFSにフォーマットする

exFATドライブをNTFSにフォーマットするには、「ディスクの管理」またはファイルエクスプローラーを使用する方法があります。

方法1. 「ディスクの管理」でexFATドライブをフォーマット

ステップ 1. WindowsキーとRキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開いて、ボックスに「diskmgmt.msc」と入力することで、「ディスクの管理」を起動します。

ステップ 2. フォーマットしたいexFATドライブのアイコンを右クリックし、「フォーマット」をクリック、「NTFS」を選択してください。

フォーマット

方法2. ファイルエクスプローラーでexFATをNTFSにフォーマット

ステップ 1. ファイルエクスプローラーを開き、exFATドライブを見つけて右クリックし、「フォーマット」をクリックします。

エクスプローラーのフォーマット

ステップ 2. 「ファイルシステム」タブで、「NTFS」を選択してください。

クイックフォーマット

ステージ2:フォーマット後のデータ復旧(オプション)

フォーマットする前にデータをバックアップしていない場合、データ復旧ツールを使用してデータを取り戻すことができます。AOMEI Partition Assistantは、フォーマット後のデータ復旧に適した安全な選択肢です。このソフトウェアは、削除されたファイルの復元やフォーマットされたSDカードからのデータ復旧など、さまざまなデータ復旧タスクをこなすことができます。

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ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、「復元」タブで「データ復元」をクリックします。

データ復元

ステップ 2. Windowsデータ復元画面が表示されたら、NTFSでフォーマットしたexFATドライブを選択し、「スキャン開始」をクリックします。

スキャン開始

ステップ 3. スキャンが完了したら、復旧可能なデータがすべて表示されます。復元したいデータを選択し、「復元」をクリックします。

復元

ステップ 4. 復元したデータを保存するパス(フォルダ)名を指定したら、データ復旧が始まります。

完了

復元が正常に完了すると、指定したパスに復旧したデータが保存されています。

ステージ3:BitLocker暗号化の設定

NTFSにフォーマットした後、BitLocker暗号化を設定できます。Windows ProやEnterprise版を使用している場合、「コントロールパネル」からBitLockerを有効にできます。ただし、Windows Home版ではBitLockerはサポートされていません。この場合、データ保護のためには「デバイスの暗号化」を利用するか、サードパーティーツールを使う必要があります。AOMEI Partition Assistantはその一つで、このツールを使えば、すべてのWindowsパソコンでBitLockerを有効にできます。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLocker

ステップ 2.  すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします(この例ではDドライブを選択して暗号化します)。

Dドライブを暗号化

ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワードを設定・入力してから確認し、「次へ」をクリックします。

パスワードを設定

ステップ 4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

回復キーバックアップ方法

👉「ファイルに保存」をクリックした場合、回復キーを保存するこのPC上の場所を選択・指定してください。

※注意:回復キーを暗号化ドライブに保存しないでください。たとえば、Dドライブを暗号化した場合、回復キーをDドライブに保存することができません。

PC上の場所を選択

「Bitlocker Recovery Key+45ビットキー」という名前の.txtファイルが作成されます。重要な回復キーがこの.txtファイルに保存されるので、このファイルを保持しておいてください。

.txtファイル

👉「回復キーを印刷」をクリックした場合、Windowsの印刷機能が有効になり、回復キーを印刷することができます。

回復キーを印刷

そして、「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。

ステップ 5. ドライブの暗号化プロセスには時間がかかる場合があります。プロセスが完了するまで、プログラムを中断したり、ドライブを取り外したり、電源を切ったりしないでください。暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックしてください。これでドライブが BitLockerで暗号化されます。

暗号化完了

まとめ

exFATは取り外し可能なストレージデバイスに最適なファイルシステムですが、プライバシーを保護したい場合、データ保存前にNTFSにフォーマットすることを推奨します。BitLockerは強力な暗号化機能を提供しますが、Windows Home版では利用できないため、AOMEI Partition Assistantのようなツールが有用な選択肢となります。このツールは、Windowsユーザー向けの包括的なディスク管理ユーティリティです。ぜひダウンロードしてお試しください~ヽ(〃'▽'〃)ノ☆!

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。