「Windows 11/10」BitLockerのパスワードを設定・変更する方法

BitLockerはWindowsで利用可能なディスク暗号化機能です。セキュリティを強化するために、パスワードを設定・変更することができます。この記事では、BitLockerのパスワードを設定・変更する方法をわかりやすく解説します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2024年12月10日

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BitLockerのパスワード

BitLockerは、Windows 11/10に搭載されているディスク暗号化機能で、データの安全性を高めるために利用されています。BitLockerを有効にする際には、パスワードの設定が必要で、データの保護の要となります。また、セキュリティ向上のために、定期的にパスワードを変更することも推奨されます。この記事では、BitLockerのパスワードを設定する手順と、既存のパスワードを変更する方法をわかりやすく解説します。初心者でも安心して操作できるガイドとしてお役立てください。

BitLockerとは?BitLockerのパスワードとは?

BitLockerは、Microsoftが提供するデータ保護機能で、ドライブ全体を暗号化して不正アクセスからデータを守ります。この機能は特に、紛失や盗難によるデータ漏洩リスクを軽減するために設計されています。Windows 10/11 Pro、Enterprise、Educationエディションで利用可能です。

BitLockerのパスワードは、暗号化されたドライブをロック解除するためのキーとして機能します。コンピュータが起動できない場合にデータを保護、外部ドライブやUSBメモリの保護、不正なアクセスからデータを守るなどの状況で役立ちます。

Windows 11/10でBitLockerを有効化してパスワードを設定する方法

Windows 11/10でBitLockerのパスワードを設定する場合、まずBitLockerを有効にしてください。BitLockerを有効化するには、いくつかの条件があります。

注①:TPMは、暗号化に必要な情報を安全に管理するためのハードウェアです。システムドライブを暗号化するにはTPMが必須です。

TPM

注②:BitLockerはWindows 10/11 Homeエディションでは利用できません。Pro以上のエディションが必要です。互換性のあるWindowsバージョンの利用可能性を確認します。検索ボックスに「winver」と入力して、「開く」をクリックします。

Windows10のエディション

1. コントロールパネルからBitLockerのパスワードを設定

システムが必要な要件を満たしていることを確認したら、BitLockerを有効にしてパスワードを設定することができます。では、BitLockerの具体的な設定手順を解説していきましょう。まずはもっとも設定が簡単なリムーバブルドライブの暗号化方法を紹介します。ここではUSBメモリーを実際に暗号化してみましょう。

1. コントロールパネルに移動し、「システムとセキュリティ」を選択し、「Bitlockerドライブの暗号化」をクリックします。指示に従って、希望するドライブにBitlockerを有効にします。

2. 暗号化ドライブのロック解除方法を1つ選択しましょう。パスワードで解除する場合は、「パスワードを使用してドライブのロックを解除する」を選択し、安全性の高いパスワードを入力して設定します。

暗号化ドライブのロック解除方法

3. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」のウィンドウが表示されます。3つの方法があります。回復キーのバックアップ方法を指定し、「次へ」をクリックします。

Microsoftアカウントに保存する(WindowsにサインインしているMicrosoft アカウントに、回復キーを保存します。 保存した回復キーは、マイクロソフト社のホームページで確認できます。)
ファイルに保存する(暗号化するドライブ以外の場所に、回復キーをテキスト形式で保存します。 必要に応じて、USBメモリや外付けハードディスクなどを接続してください。)
回復キーを印刷する(回復キーを印刷します。 必要に応じて、プリンターを接続し、印刷を準備します。)

回復キーのバックアップ

4. 「ドライブを暗号化する範囲の選択」で、暗号化する範囲を指定します。

ドライブ全体を暗号化する
使用済みの領域のみ暗号化する(使用済みの領域のみ暗号化します。 空き領域や削除されたデータは暗号化されませんが、ドライブ全体を暗号化するよりも早く完了します。)

ドライブを暗号化する範囲を指定

5. 「使用する暗号化モードを選ぶ」で使用する暗号化モードを指定します。Windows 10のみで使用する予定がないのであれば新しい暗号化モードを、Windows 10以前のOSでも使用予定があるのであれば互換モードを選択します。

使用する暗号化モードを選択

6. 「暗号化の開始」をクリックします。構成が完了すると、Bitlockerはドライブの暗号化を開始します。このプロセスはデータのサイズに応じて時間がかかる場合があります。Bitlockerが作業を行うのに時間をかけ、お待ちください。

暗号化の開始

2. AOMEI Partition AssistantでBitLockerのパスワードを設定

BitLockerは、WindowsのPro版やEnterprise版、Education版(Windows Vistaと7ではUltimate、Enterprise版)でのみ利用可能ですが、Windows10・11のHome版では利用することができません。

データを守るためには、BitLockerドライブ暗号化は重要です。WindowsユーザーはBitLockerを利用できない場合、強力なディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantがおすすめです。このソフトはBitLocker管理機能を提供しているので、BitLockerに対応していないWindowsバージョンでもBitLockerドライブ暗号化を有効/無効にすることができます。

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AOMEI Partition AssistantでBitLockerのパスワードを設定する手順

1. 画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLocker

2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします。

Dドライブを暗号化

3. ドライブを暗号化するためのパスワードを設定・入力してから確認し、「次へ」をクリックします。

パスワードを設定

4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

回復キーバックアップ方法

5. そして、「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。

🚨【重要】現在のシステムドライブを暗号化する場合、パソコンを再起動して「Windows PE」(Windowsプレインストール環境)から起動する必要があります。プログラムは該当PC上にWindows PEを自動的に作成します。

システムドライブを暗号化

🌟注:

AOMEI Partition Assistantは、パソコンにWindowsAIKADKがインストールされているかどうかを自動的に確認します。インストールされている場合、WinPEの作成が開始されます。さもないと、まずはWindows AIK/ADKをダウンロードしてインストールする必要があります。

6. 暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

暗号化完了

Windows 11/10でBitLockerのパスワードを変更する方法

ここで、ディスクパーティション管理ソフトとコントロールパネルとCMDでBitLockerのパスワードを変更する方法を紹介します。

1. AOMEI Partition AssistantでBitLockerのパスワードを変更

AOMEI Partition Assistantの「パスワードを変更」機能を利用して、Bitlockerのパスワードを変更できます。

1. パスワードを変更したい暗号化されたドライブを見つけ、「パスワードを変更」をクリックします。

パスワードを変更

2. パスワードを変更するには「パスワードでドライブパスワードを変更」「回復キーでドライブパスワードを変更」2つの方法があります。1つの方法を選択します。

👉🔐「パスワードでドライブパスワードを変更」を選択した場合、「古いパスワード」と「新しいパスワード」を入力し、「新しいパスワードの確認」欄に新しいパスワードをもう一度入力します。そして、「編集」をクリックして変更を反映します。

パスワードでドライブパスワードを変更

👉🔑「回復キーでドライブパスワードを変更」を選択した場合、.txtファイルに保存されている「回復キー」またはドライブを暗号化する時に印刷された「回復キー」と「新しいパスワード」を入力し、「新しいパスワードの確認」欄に新しいパスワードをもう一度入力します。そして、「編集」をクリックして変更を反映します。

回復キーでドライブパスワードを変更

3. パスワードの変更が成功すると、「パスワードが正常に変更された!」ウィンドウが表示されます。

変更成功

ドライブがロックされているか、または保護されている場合、パスワードの変更ができないことがあります。ドライブが正しくアンロックされ、読み取り/書き込み可能であることを確認してください。ドライブのロックを解除するには、「ドライブロック解除」オプションをクリックします。

ドライブロック解除

2. コントロールパネルからBitLockerのパスワードを変更

コントロールパネルからBitLockerのパスワードを変更することができます。

1. スタートメニューから「コントロールパネル」を選択します。

2. 「システムとセキュリティ」→「BitLockerの管理」をクリックします。

BitLockerの管理

4. 「パスワードの変更」オプションをクリックします。

パスワードの変更

5. 現在のパスワードを入力し、新しい強力なパスワードを生成します。

パスワードの変更

6. 入力情報を確認し、変更を完了します。

3. コマンドプロンプトでBitLockerのパスワードを変更

コマンドラインを使ってBitLockerのパスワードを変更する方法もあります。

1. 「cmd」と検索し、右クリックで「管理者として実行」を選択します。

2. BitLockerのパスワードを変更 次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

manage-bde -changepassword <ドライブ文字>

例:manage-bde -changepassword C:

3. プロンプトに従って新しいパスワードを設定します。

まとめ

この記事では、Windows 11/10でBitLockerのパスワードを設定・変更する方法を紹介しました。BitLockerのパスワードを設定する場合、まずコントロールパネルまたはAOMEI Partition AssistantでBitLockerを有効化して、その過程でBitLockerのパスワードを設定することができます。BitLockerのパスワードを変更したい場合、AOMEI Partition Assistantを利用して簡単に変更することもできます。

このソフトはオールインワンのディスクパーティション管理ソフトとして、「BitLocker」機能の他に、日常のコンピュータ管理にも利用できます。例えば、ディスクのクローン、PCのクリーニング、重複ファイルの検出パーティションのリサイズなどができます。ぜひダウンロードして試してください。(●'◡'●)

(☞゚ヮ゚)☞関連記事:Bitlockerのパスワードが変更できない場合の対処法

よくある質問

1. Windows11ではBitLockerは必須ですか?

BitLockerはWindows 11で必須ではありませんが、推奨されるセキュリティ機能です。Windows 11 HomeエディションでBitLockerは利用できませんが、代わりに「デバイス暗号化」という機能が利用可能です。この機能はBitLockerと似ていますが、簡易版の暗号化機能といえます。

2. BitLockerのパスワードの条件は?

BitLockerパスワードの設定にはいくつかの条件があります。

文字数の条件:8文字以上、256文字以内である必要があります。

文字の種類:小文字、大文字、数字、記号を組み合わせることが推奨されます。特に強度を高めるためには、「英数字+記号」の組み合わせを使用することが望ましいです。

3. BitLockerのパスワードロックを解除するにはどうすればいいですか?

BitLockerのパスワードを忘れてロックがかかった場合、管理者としてログインし、コマンド「manage-bde -unlock C: -RecoveryPassword <リカバリキー>」を使用して解除します。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。