緊急対処!「Bootmgr is Missing」エラーを直す最速の方法

「Bootmgr is Missing(BOOTMGRが見つからない)」エラーに困っていますか?この記事では、初心者でも簡単に実行できる緊急対処法を解説します。短時間でPCを復旧させるためのステップバイステップガイドをチェックしましょう。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年07月30日

シェア: instagram reddit

「Bootmgr is Missing」エラーとは?

一部のユーザーは、Windows 10またはWindows 7のパソコンを起動しようとすると、「BOOTMGR is Missing.Press Ctrl+Alt+Del to restart」という英語のエラーメッセージが表示され、黒い画面が表示されます。

「BOOTMGR Is Missing」エラー

別のエラーメッセージが表示されることもあります:

「BOOTMGR is missing Press any key to restart.」

「BOOTMGR image is corrupt. The system cannot boot.」

「Couldn't find BOOTMGR」

「BOOTMGR is missing Press Ctrl+Alt+Del to restart.」

これは一体どういうことでしょうか?

まずは「BOOTMGRとは何か」から始めましょう。

BOOTMGRは、Windows Boot Manager(Windowsブートマネージャー)と呼ばれるファイルです。読み取り専用の隠しファイルであり、Windowsの起動管理プログラムで、オペレーティングシステムを起動する役割を担います。起動時にどのOSを起動するかを決定し、必要なブートファイルをロードする重要なコンポーネントです。

BOOTMGRはブート構成データを読み込み、winload.exeを実行することができます。winload.exeは重要なドライバをロードし、システムを起動します。BOOTMGRは、Windows VistaおよびWindows Server 2008以降で採用されており、従来のNT OS Loaderに代わって機能しています。

とにかくすごく重要なファイルです。ほとんどの場合、BOOTMGRファイルはシステムで予約済みパーティションにあります。

BOOTMGRが見つからないか、破損している場合、Windowsは正常に起動せず、「BOOTMGR is Missing」というエラーメッセージが表示されます。

BOOTMGRが見つからない原因は?

パソコンを起動すると、最初にBIOSがPST(Power On Self Test)プロセスを実行します。その後、BOOTMGRが見つからないというエラーが発生するのは、POST(Power On Self Test)が完了し、Windowsの読み込みが始まった後のことです。

「BOOTMGR Is Missing」主な原因は以下の通りです:

✖コンピュータが外付けUSBフラッシュドライブから起動しようとしているが、このデバイスにBOOTMGRファイルがない
✖システムのブートセクタまたはMBRが壊れているか、欠落している可能性がある
✖コンピュータのBIOSが古い
✖ハードウェアのアップグレードに問題がある

原因を知った上で、次のコンテンツで「Bootmgr is Missing」の直し方を紹介します。

「BOOTMGR Is Missing」エラーの直し方(7つ)

方法1:パソコンを再起動する

ただそれだけでBOOTMGRが修復されることもあります。再起動しても問題を解決していない場合は、次の方法を試してみてください。

方法2:外部デバイスをすべて切断する

USBフラッシュドライブ、フロッピーディスク、外付けハードドライブなど、外付けストレージデバイ スを取り外します。このようなデバイスが起動できない場合、BOOTMGRエラーが表示されます。

方法3:最初のブートデバイスを確認する

システムドライブが最初のブートデバイスでない場合、コンピュータはブートファイルのない別のハードドライブから起動しています。このエラーメッセージは必ず表示されます。BIOSで正しいハードドライブが最初に表示されていることを確認してください。

関連知識:BIOS(バイオス)とは何か?

BIOS(バイオス:Basic Input Output System)は、パソコンで使われる機器の管理と制御を行う役割を持ちます。大きく分けて「Phoenix Award BIOS」「AMI BIOS」「Intel Visual BIOS」「UEFI」の 4 種類があります。

BIOSを起動する方法:スタートメニューの電源ボタンをクリックし、「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェア設定」に移動します。その後、「再起動」をもう一度クリックします。BIOSがPCにロードされます。

方法4:BIOSバージョンをアップデートする

BIOSが古いとエラーメッセージが表示されることがあります。マザーボードのBIOSを更新してください。現在のBIOSバージョンをメモし、製造元のウェブサイトから新しいバージョンをダウンロードしてください。問題がある場合は、製造元にお問い合わせください。

手順 1. まず、マザーボード製造元の公式ウェブサイトやPCメーカーのサイト(必要なアップデートファイルはすべてここにある)から、対象となる最新のBIOSファイルをダウンロードすることから始めます。

手順 2. 次に、ダウンロードしたBIOSファイルを解凍し、DVDやUSBメモリなどにコピー・保存します。

手順 3. その後、BIOSセットアップ画面やメーカーが提供しているアップデートツールから、「Flash BIOS」や「Update BIOS」などのメニューを選択し、保存したBIOSファイルを指定してアップデートを行います。

手順 4. 最後は、画面の指示に従ってアップデートを進め、終了したらPCを再起動します。

具体的なBIOSのアップデート方法は、パソコンメーカーやモデルにより手順が異なるので、常に公式のマニュアルやガイドを参照することが重要です。マザーボードの製造元の指示を常にきちんと守ることが必要です。

📍関連記事:BIOS(バイオス)をアップデート・更新する方法と注意点

方法5:ブートセクタを修復する

関連知識:ブートセクタとは?

位置:各パーティションの最初のセクタに存在します。

役割:特定のパーティションのブート情報を含みます。OSがインストールされたパーティションの場合、そのOSの起動を開始するためのコードが含まれています。

ブートセクタを修復するには、WindowsのインストールCDが必要です。

手順 1. コンピュータをシャットダウンします。ケースを開き、クローンドライブ(HDD/SSD)を除くすべてのハードドライブを取り外します。

手順 2. WindowsインストールCDを挿入し、コンピュータの電源を入れます。クローンドライブの代わりにWindowsインストールディスクから起動できるように、起動順序を変更するためにコンピュータのBIOSに入る必要がある場合があります。

手順 3. 「CDまたはDVDから起動するには任意のキーを押してください」というプロンプトが表示されたら、任意のキーを押してWindowsインストールディスクからコンピュータを起動します。

手順 4. Windowsのインストール画面が表示されたら、左下隅にある「コンピューターを修復する」をクリックします。そして、ペレーティングシステムを選択して、「次へ」をクリックしてください。

コンピューターを修復する

手順 5. オプション画面が表示されたら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選択します。Windowsは新しいドライブをスキャンし、破損または欠落しているブートセクタを自動的に検出し、修正します。

スタートアップ修復

手順 6. プロセスが完了すると、Windowsはドライブを修復したことを報告します。その後、Windowsインストールメディアを取り出して、コンピュータを再起動できます。これで、新しいSSDまたはハードドライブがWindowsで起動するはずです。

方法6:マスターブートレコード(MBR)を修復する

関連知識:マスターブートレコードとは?

位置:ハードディスクの最初のセクタに存在します。

役割:ディスクのパーティション情報を格納し、ブートローダーの一部を含みます。MBRは、オペレーティングシステムを起動する最初の手順です。

エラーメッセージが表示されるのは、おそらくコンピュータのMBRが壊れているためです。コンピュータのMBRを書き換えることができます。ここでAOMEI Partition Assistantをおすすめします。この強力なディスクパーティションツールは、「MBRを再構築」機能を持っています。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ高速
注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動します。メインコンソールで、システムディスクを選択し、左パネルの「MBRを再構築」を選択するか、システムディスクを右クリックし、ドロップダウンメニューで「MBRを再構築」を選択します。

MBRの再構築

手順 2. WindowsシステムンによってMBRタイプを選択し、「はい」をクリックします。

MBRの種類

手順 3. 「適用」をクリックしてMBRを再構築します。

適用

📍関連記事:マスターブートレコード(MBR)を修復する2つの方法(コマンドプロンプトとAOMEI Partition Assistant)

方法7:Bootrec.exeを実行する

Windowsスタートアップで修復できない場合は、Bootrec.exeを使用してエラーを修復することができます。上述の1~4の手順を繰り返します。5番目の手順で、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」をクリックします。

コマンドプロンプト

次に、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。

bootrec /fixmbr

bootrec /fixboot

bootrec /scanos

bootrec /rebuildbcd

Bootrec.exeを実行

方法8:システムディスクのエラーをチェックする

システムディスク上に不良セクタが存在することはBOOTMGR Is Missingというエラーメッセージが発生したもう1つの理由になります。

手順 1. AOMEI Partition Assistantを実行し、上部にある「テスト」の「不良セクタをチェック」を選択します。

エラーをチェック

手順 2. 「開始」をクリックしてエラーをチェックします。「高速チェック」を選択すると、チェックは速く完了できます。

不良セクタをチェック

まとめ

この記事では、「Bootmgr is Missing」エラーを直す方法を8つ紹介しました。一つ一つ試せば、エラーを修復できると思います。

記事内で紹介したAOMEI Partition Assistantは、「MBRを再構築」と「不良セクタをチェック」だけでなく、実は、オールインワンディスク・パーティション管理ソフトです。データの損失なしでMBR/GPTへの変換、ディスククローンの作成、フォルダやインストール済みプログラムの移動、ブータブルUSB/CDの作成など、強力な機能がたくさん備えています。Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することができます。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。