Windows 11/10でドライブの割り当て文字(「D:」など)を変更する方法
Windows 11/10/8/7では、CドライブやDドライブなどのドライブレター(ドライブの文字)を変更することができます。例えば、外付けHDDやUSBドライブのドライブ文字を統一したい場合や、特定のソフトが別のドライブレターを要求する場合に有効です。本記事では、「D:」などのドライブの割り当て文字を変更する方法と注意点を詳しく説明します。
Windows 11/10でドライブの割り当て文字を変更する理由
Windows 11/10/8/7では、各ドライブに「C:」「D:」「E:」といったドライブ文字(ドライブレター)が割り当てられています。しかし、USBメモリや外付けHDDを接続した際に意図しないドライブ文字が割り当てられたり、特定のソフトウェアが特定のドライブ文字を必要とする場合、ドライブ文字を変更する必要があります。また、ネットワークドライブや新しいパーティションを追加したときにドライブ文字が競合することもあるため、適切に設定し直すことでトラブルを防ぐことができます。
ドライブ文字の変更が必要になる主な理由として、以下のようなケースが挙げられます。
1. ソフトウェアの互換性
一部のソフトウェアは特定のドライブ文字を前提に動作することがあります。例えば、インストール時に「E:」ドライブに設定したアプリが、別のデバイスを接続したことで異なるドライブ文字に変更されてしまうと、正常に動作しないことがあります。そのため、ドライブ文字を元に戻すことで問題を解決できます。
2. ドライブの識別を簡単にするため
複数のストレージデバイスを接続している場合、デフォルトのドライブ文字だとどのドライブがどの用途のものかわかりにくくなることがあります。例えば、外付けHDDを「X:」、USBメモリを「U:」と設定すれば、一目で用途がわかるため管理がしやすくなります。
3. ドライブ文字の競合を避けるため
例えば、ネットワークドライブを「D:」としてマッピングしている環境で、新しくHDDを追加したときに「D:」が割り当てられてしまうと、ネットワークドライブにアクセスできなくなる可能性があります。事前にドライブ文字を調整しておけば、こうした競合を防ぐことができます。
ドライブの割り当てを変更する前の注意点
1. Cドライブ(Windowsがインストールされているドライブ)のドライブレターは変更不可
Cドライブの変更はWindowsが起動しなくなるため、絶対に変更しないでください。
2. 変更後、ソフトウェアやショートカットが動作しなくなる場合がある
一部のソフトウェアはインストール時のドライブレターを記憶しているため、変更後に動作しなくなることがあります。
3. 変更後もドライブのデータは消えない
ドライブレターの変更はデータには影響しませんが、安全のため事前にバックアップを取っておくことを推奨します。
方法1. AOMEI Partition Assistantでドライブレターを変更する
Windows 11/10では、ドライブの割り当て文字(ドライブレター)を変更することで、ストレージ管理を整理しやすくなります。たとえば、外付けHDDやUSBメモリが予期しないドライブレターに割り当てられる場合や、特定のアプリが特定のドライブ文字を必要とする場合に、手動で変更することで問題を解決できます。
Windowsの「ディスクの管理」ツールを使えば基本的な変更が可能ですが、特定の状況では「ドライブ文字とパスの変更」オプションがグレーアウトしていて、操作できないことがあります。そのような場合には、AOMEI Partition Assistantを使用すると、より柔軟かつ簡単にドライブ文字を変更できます。


- パーティションを作成、サイズ変更、移動、削除、クローン作成できる。
- セキュアブートでOS、ディスク、パーティションをクローンできる。
- 複数の方法でPCを高速化し、ディスク容量を解放できる。
- ディスクをMBRのGPT間で変換できる。
- Windows 11/10/8/7に対応する。
- NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどの他のファイル形式をサポートする。
AOMEI Partition Assistantを使えば、数クリックでドライブの割り当て文字を変更できます。以下の手順で簡単に設定できます。
手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールし、起動します。ドライブレターを固定したいUSBメモリを右クリックし、「詳細処理」⇒「ドライブ文字を変更」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで新しいドライブ文字を選択し、「はい」をクリックします。
手順 3. 保留中の操作を確認し、問題なければ「適用」⇒「続行」をクリックし、USBメモリのドライブレターを変更、固定します。
方法2. Windows標準ツールでドライブレターを変更する
Windowsには「ディスクの管理」ツールがあり、これを使って簡単にドライブ文字を変更できます。ただし、システムドライブ(C:)のドライブ文字は変更できません。
手順 1. 「Windowsキー + R」を押し、「diskmgmt.msc」と入力してEnterを押します。
手順 2. 「ディスクの管理」ウィンドウが開いたら、変更したいドライブを右クリックします。
手順 3. 「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
手順 4. 「変更」をクリックし、新しいドライブ文字を選択します。
手順 5. 「OK」を押して変更を確定します。
この方法はシンプルですが、操作ミスによって一部のアプリが正常に動作しなくなる可能性があるため、変更する前に重要なデータをバックアップしておくと安心です。
方法3. コマンドプロンプトでドライブレターを変更する
Windowsのコマンドプロンプト(DiskPart)を使って、より細かい制御のもとでドライブ文字を変更することも可能です。特に、GUIの操作が難しい環境や、スクリプトで自動化したい場合に便利です。
手順 1. 「Windowsキー + R」を押し、「cmd」と入力してEnterキーを押します。管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
手順 2. 以下のコマンドを順番に入力します。
- diskpart
- list volume
- select volume X (Xは変更したいドライブの番号)
- assign letter=Y (Yは新しいドライブ文字)
- exit
手順 3. コマンドプロンプトを閉じ、変更が反映されているか確認します。
この方法は、GUIを使わずにドライブ文字を変更できるため、リモートでの管理やトラブルシューティング時にも役立ちます。ただし、誤って別のドライブを選択してしまうと、意図しない変更が加わる可能性があるため、慎重に操作する必要があります。
まとめ
Windows 11/10でドライブ文字を変更する理由として、ソフトウェアの互換性を維持するため、ドライブの識別を容易にするため、競合を避けるためなどが挙げられます。ドライブ文字を変更する方法はいくつかありますが、最も簡単で安全なのはAOMEI Partition Assistantを使用する方法です。Windows標準の「ディスクの管理」ツールでも変更できますが、操作を誤るとアプリに影響が出る可能性があるため注意が必要です。また、コマンドプロンプト(DiskPart)を使う方法は、システム管理者や上級ユーザー向けの方法として有効です。