Windows 10/11でCドライブの空き容量を拡張する方法
Windows 10/11でCドライブの空き容量が不足し、パソコンの動作が重くなることがあります。特に、システムアップデートやソフトウェアのインストールを続けると、Cドライブの容量が圧迫されてしまいます。この問題を解決するために、Cドライブの容量を拡張する方法を解説します。この記事では、Cドライブの空き容を拡張する方法を詳しく説明します。
Cドライブの空き容量が不足するとどうなる?
Cドライブの空き容量が不足すると、Windows 10やWindows 11の動作が大幅に遅くなり、さまざまな問題が生じることがあります。
● まず、空き容量が減少すると、Windowsのシステムアップデートが正常にインストールできなくなる可能性があります。特に、大きなWindowsアップデートには数GBの空きが必要で、Cドライブに十分なスペースがないとアップデートができず、セキュリティ上のリスクが増加します。
● また、一時ファイルやキャッシュの保存スペースが不足すると、アプリケーションの動作が不安定になり、フリーズやクラッシュが頻繁に発生することもあります。
● さらに、仮想メモリ(ページファイル)の領域が確保できないと、メモリ不足が生じ、パフォーマンスの低下やブルースクリーンエラーを引き起こす可能性もあります。したがって、定期的にCドライブの空き容量をチェックし、十分なスペースを確保することが大切です。
Windows 10/11でCドライブの空き容量を拡張する方法
Cドライブの空き容量が不足した場合、ストレージを整理するだけでなく、パーティションを拡張することで、より多くの空きスペースを確保できます。Windows 10/11でCドライブの空き容量を拡張する3つの方法を紹介します。
方法1. AOMEI Partition Assistantを使う(より簡単&確実)
AOMEI Partition Assistantは、直感的な操作でパーティションのサイズ変更ができるサードパーティ製のディスク管理ツールです。特に、Cドライブを拡張する際、隣接していない未割り当て領域を統合したり、他のパーティションの空き容量を直接Cドライブに移動したりすることが可能です。操作は簡単で、初心者でも安全にパーティションを拡張できます。Windows標準の「ディスクの管理」では対応できないケースにも適用できるため、確実にCドライブを拡張したい場合におすすめです。
Windows Server 2025、2022などでディスクパーティションをリサイズする場合は、Server版に切り替えてください。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードして起動し、調整したいパーティションを右クリックして、「ワンクリックで空き領域を調整」を選択します。
ステップ 2. Cドライブを選択し、ドラッグポイントをドラッグしてパーティションサイズを変更します。そして 「はい」をクリックします。
ステップ 3. 「保留中の操作」を表示することで、操作をプレビューすることができます。保留されている操作を実行するには、「適用」と「続行」をクリックしてください。
ステップ 4. 処理が開始され、進行状況を確認できます(Cドライブの場合は直接再起動します)。処理が完了するまで時間がかかる場合があります。
👍AOMEI Partition Assistantのその他の便利な機能
AOMEI Partition Assistantには、Cドライブの容量管理以外にも多くの便利な機能が搭載されています。
- ディスククローン – SSDやHDDを丸ごとクローンし、新しいストレージに環境を移行可能。
- OS移行 – OSを新しいSSDに移行し、クリーンインストール不要でシステムを高速化。
- MBR/GPT変換 – ディスクのフォーマット形式を変更する際にも、データを失うことなく変換。
- パーティション管理 – パーティションの作成・結合・削除・フォーマットなどを簡単に実行。
- PCクリーナー – 不要なキャッシュや一時ファイルを削除し、ストレージの最適化をサポート。
- ブート修復 – Windowsが起動しない場合に、ブート設定を修復してPCを正常に動作させる。
これらの機能を活用すれば、ストレージ管理だけでなく、PC全体のパフォーマンス向上やトラブルシューティングも簡単に行えます。
方法2. Windows標準の「ディスクの管理」を使う
Windowsには標準で「ディスクの管理」ツールがあり、Cドライブの拡張が可能です。ただし、この方法ではCドライブの隣に未割り当て領域がないと拡張できないという制約があります。操作手順としては、「Windowsキー + X」を押して「ディスクの管理」を開き、Cドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」を選択します。
しかし、未割り当て領域がCドライブの直後にない場合は、「ボリュームの拡張」オプションがグレーアウトして選択できなくなるため、この場合はAOMEI Partition Assistantなどのツールを使用する必要があります。
ステップ 1. デスクトップ上の「PC」を右クリックし、「管理」をクリックします。
ステップ 2. 「記憶域」タブの「ディスクの管理」オプションを選択します。
ステップ 3. Cドライブの隣に未割り当ての領域がある場合は、Cドライブを選択し、右クリックして「ボリュームの拡張」を選択します。画面の指示に従って残りの手順を完了します。
方法3. DiskPartコマンドを使う
Windowsには、コマンドプロンプトからディスク操作を行う「DiskPart」コマンドがあります。高度な操作が可能ですが、コマンドを正しく入力する必要があるため、初心者には少し難易度が高い方法です。
手順としては、まず「cmd(コマンドプロンプト)」を管理者権限で開き、「diskpart」を入力してツールを起動します。その後、「list volume」でパーティション情報を確認し、「select volume C」を実行してCドライブを選択、「extend size=xxxx(xxxxは拡張するMB単位のサイズ)」を入力してCドライブを拡張します。この方法も、Cドライブの直後に未割り当て領域がある場合にのみ有効です。
ステップ 1. WindowキーとRキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「diskpart」と入力し、「OK」をクリックします。
ステップ 2. 以下のようにコマンドを実行します。
- list disk
- select disk n:(nはCドライブを含むディスクの番号です。)
- list partition
- select partition m:(mはCドライブの番号です。)
- extend size=x:(xはシステムパーティションに追加するMB単位のサイズです。)
Cドライブの空き容量を増やす方法
パーティションを拡張するのが難しい場合は、不要なデータを整理してCドライブの空き容量を増やす方法も有効です。以下の方法を試してみてください。
方法1. 不要なファイルを削除する(ディスククリーンアップ)
Windowsには「ディスククリーンアップ」という機能があり、一時ファイルやシステムの不要なデータを削除することでCドライブの空き容量を増やすことができます。
操作手順としては、「Windowsキー + R」を押して「cleanmgr」と入力し、ディスククリーンアップツールを起動します。次に、Cドライブを選択し、不要なファイル(ごみ箱、システムの一時ファイル、Windows Updateの一時データなど)を削除することで、数GBの空き容量を確保できます。また、「システムファイルのクリーンアップ」を実行すると、さらに多くの不要ファイルを削除できるため、一度試してみるとよいでしょう。
(☞゚ヮ゚)☞関連記事:「完全ガイド」Windows 11のディスクのクリーンアップ方法
ステップ 1. 「スタート」をクリックし、検索ボックスに「ディスク」と入力して、「ディスクのクリーンアップ」を選択します。
ステップ 2. クリーンアップしたいドライブ(例えば、Cドライブ)を選択し、「OK」を選択します。
ステップ 3. 「削除するファイル」欄の下で、削除したいファイルを選択し、「OK」をクリックします。
もっとディスク領域を解放する必要な場合、「システムファイルのクリーンアップ」を選択して、古いシステムファイルを削除することもできます。このオプションをクリックして、コンピューター上のすべての不要なファイル(一時ファイル、インターネットキャッシュファイル等)に加え、以前のWindowsのインストールなど不要なシステムファイルを検索し、削除することができます。
方法2. ストレージセンサーを有効にする(自動クリーンアップ)
Windows 10/11には、「ストレージセンサー」という自動クリーンアップ機能があります。この機能を有効にすると、一定期間経過した不要なファイルや一時ファイルを自動的に削除し、Cドライブの空き容量を確保できます。
▶Windows 10でストレージセンサーを有効にする方法
設定方法は、「設定」→「システム」→「記憶域」→「ストレージセンサーを構成するか、今すぐ実行する」を開き、不要なデータを自動的に削除するオプションを設定するだけです。例えば、「ごみ箱の中のファイルを30日後に削除」「ダウンロードフォルダー内の未使用ファイルを削除」などのルールを設定することで、Cドライブの空き容量を効率的に管理できます。
▶Windows 11でストレージセンサーを有効にする方法
手順 1. スタートメニューを開き、「設定」をクリックし、次に「記憶域」に移動します。最初は無効になっているストレージセンサーをオンにします。
ストレージセンサー画面から設定とスケジュールの構成を行うことができます。今すぐストレージセンサーを実行したい場合は、最下部にある「今すぐストレージセンサーを実行する」ボタンをクリックします。
一時ファイルをクリーンアップ | チェックを入れると、一時的なシステムファイルとアプリファイルを自動的にクリーンアップすることで、Windowsをスムーズにじ実行し続けるます。 |
ユーザーコンテンツの自動クリーンアップ | オンにした場合、ディスク領域が不足するとストレージセンサーが実行されます。 |
クリーンアップスケジュールの構成 | ストレージセンサーを実行するタイミング・ゴミ箱に移動してから次の期間が過ぎたらファイルを削除する・開かれないまま次の期間が過ぎた(ダウンロードファイル)フォルダないのファイルを削除する、のスケジュール設定を行います。 |
このように、Cドライブの空き容量を増やす方法はいくつかあります。ストレージを整理するだけでは不十分な場合は、パーティションを拡張することで根本的な解決を図るのも良いでしょう。特に、AOMEI Partition Assistantのようなツールを活用すると、安全かつ確実にCドライブの容量を増やすことができます。定期的にディスクの空き容量をチェックし、最適な方法でストレージ管理を行いましょう。

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まとめ
この記事では、Windows 10/11において、Cドライブの空き容量が不足した際の解決策を紹介しています。 Cドライブの容量不足は、システムのパフォーマンス低下やアップデートの失敗など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。そのため、定期的なメンテナンスと適切な対策が重要です。
具体的な解決策として、以下の方法が挙げられています:ディスククリーンアップツールを使用して、一時ファイルやキャッシュを削除したり、自動的に不要なファイルを削除する機能を活用したり、AOMEI Partition Assistantなどのツールを使用して、Cドライブの容量を拡張することができます。
これらの方法を組み合わせることで、Cドライブの空き容量を効果的に増やし、システムの安定性とパフォーマンスを維持することが可能です。