PCが起動しない!Windowsを救う「WinPE起動ディスク」の作り方

Windowsが起動しない緊急事態を解決、パソコンが立ち上がらなくなった時の救世主「WinPE緊急起動ディスク」の作成方法を説明します。「AOMEI Partition Assistant」を使って、初心者でも数クリックで簡単にお守りUSBを作る手順をわかりやすく紹介します。

By ひとみ    更新日 2026年05月18日
 

①電源ボタンを押しても、クルクル回るマークから進まない

②『Boot device not found(起動する機械が見つかりません)』って怒られた……

- ユーザー事例

最近ではWindows 11の大型アップデート失敗、SSDトラブル、UEFIブート破損、ランサムウェア感染などにより、起動不能になるケースが増えています。Microsoftコミュニティでも「Windowsが突然起動しなくなった」という投稿は後を絶ちません。

パソコンが起動しなくなるトラブル(ブート問題)は、ある日突然やってきます。中の写真やゲームのデータが消えちゃうかも、と冷や汗が出ますよね。

でも、Windowsという大きなシステムがバグっているだけで、ハードディスクの中身は無事なことがほとんどです。 Windowsがダメなら、「外から一時的に別のシステム(WinPE)を立ち上げて、中を修理すればいい」のです。さっそく、その緊急起動ディスクの作り方を見ていきましょう!

WinPEとは何か?

WinPE(Windows Preinstallation Environment)は、Microsoftが提供する軽量Windows環境です。簡単に言うと「USBメモリから直接動き出す、超軽量のミニWindows」です。本来は企業向けWindows展開用として作られましたが、現在ではトラブル修復用途として広く利用されています。

通常のWindowsとは異なり、WinPEはUSBメモリやDVDから直接起動します。つまり、PC内部ストレージのWindowsが壊れていても利用できるのです。

WinPEには以下のような機能があります。

機能 内容
ディスク操作 HDD・SSD管理
修復機能 ブート修復
ネットワーク LAN接続
コマンド実行 CMD利用
データコピー バックアップ可能

特に強力なのが、Windows起動前段階でシステムへアクセスできる点です。通常Windowsではロックされるシステムファイルも操作可能になります。

IT管理者だけでなく、自作PCユーザーや修理業者にも必須レベルのツールとして使われています。

PCが起動しなくなる主な原因

1. Windowsアップデート失敗

最近非常に多い原因です。大型アップデート中に:

などが起きると、Windowsが破損する場合があります。

特にWindows 11の大型更新後は、BCD異常や起動ループ報告が増加しています。

2. ブート領域破損

BCD(Boot Configuration Data)やEFI領域が壊れると、Windowsは起動できません。

症状:

エラー 内容
INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE ブート異常
0xc000000f BCD破損
No Boot Device EFI異常

この場合、WinPEからbootrec修復が有効です。

3. SSD・HDD障害

ストレージ故障も大きな原因です。特にSSDは突然死があり、前兆なく起動不能になるケースがあります。SMART異常確認も重要です。

4. ウイルス・ランサムウェア感染

ブート領域を書き換えるマルウェアも存在します。通常起動できない場合でも、WinPEからスキャンやデータ退避が可能です。

WinPE起動ディスクの作成方法

方法1. 公式ツール(Windows ADK)で作成する

WinPE起動ディスク作成に必要なもの
8GB以上のUSBメモリ(データはすべて消去されます)
PCのOSバージョンに合った「Windows ADK」と「WinPEアドオン」

ステップ 1. ツールのインストール

Microsoft公式サイトからWindows ADKのダウンロードページにアクセスし、対応するインストーラー(adksetup.exe / adkwinpesetup.exe)を実行します。

ステップ 2. コマンドの実行

スタートメニューから「展開およびイメージング ツール環境」を管理者として実行します。

「copype amd64 C:\WinPE_amd64」コマンドで作業環境を作成します。

「MakeWinPEMedia /UFD C:\WinPE_amd64 D:」コマンドで、USBメモリ(Dドライブの部分は環境に合わせて変更)に書き込みます。

方法2. AOMEI Partition Assistantで「お守りUSB」を作る

作成に必要なもの
空のUSBメモリ: 8GB以上のもの(中身は全部消えるので注意!)。
動くパソコン: 緊急起動ディスクを書き込むために必要です。
作成ツール: 専門ソフトを用意します。
パソコンがすでに起動しない場合は、家族のPCや学校のPCなど「普通に動く別のパソコン」を借りて作業しましょう。

「WinPEを作るなんて、プログラミングみたいで難しそう……」と思うかもしれませんが、「AOMEI Partition Assistant」というソフトを使えば、画面のボタンをポチポチ押すだけで自動で作ってくれます。

AOMEI Partition Assistantには、Windowsが起動しない状況でもPCを起動・修復できるブータブルUSB作成機能が搭載されています。USBメモリを使って、数クリックでWinPE起動ディスクを作成できるため、初心者でも簡単に緊急用メディアを準備できます。

AOMEI Partition Assistant
Windowsディスクパーティション管理ソフト
  • ディスク&パーティション管理:データを消さずに、サイズ変更・移動・拡張・縮小・結合ができます。空き容量をムダなく活用できます。
  • OS移行&ディスクコピー:Windows OSをSSDまたはHDDに移行したり、システムやデータディスクを簡単にクローン。PCの買い替えやバックアップに最適です。
  • 効率的なディスク変換:MBRとGPTの相互変換、ベーシックディスクとダイナミックディスクの切り替え、NTFSとFAT32間のファイルシステム変換を安全に行えます。
  • ディスク容量を増やす:不要なファイルを正確にクリーンアップ。特に「Cドライブの容量不足」の解消や、OSドライブの整理に役立ちます。
  • データの安全な消去:専用アルゴリズムでディスクやパーティションを完全消去。復元できない形で安全に削除します。

AOMEI Partition AssistantでWinPE起動ディスクの作成手順(動くPCで作業)

ステップ 1. 別の動くパソコンにAOMEI Partition Assistantをインストールします。

ステップ 2. 用意したUSBメモリをパソコンに刺します。

ステップ 3. ソフトを開き、上のメニューにある「ツール」 > 「ブータブルCD/USBを作成」をクリックします。

ステップ 4. 「USBブートデバイス」を選んで、自分のUSBメモリが指定されているのを確認したら「続行」を押します。

これだけで、数分後にはブート問題を解決するための「緊急起動ディスク」が完成します!

WinPEでWindows起動修復を行う方法

公式ツールで作成したWinPE起動ディスクを使う

ステップ 1. USBメモリを修復を希望するパソコンに接続します。パソコンの電源を入れた後、すぐにBIOSまたはUEFIの設定画面に入ります。アクセスするためのキーは、製造元によって異なります。

ステップ 2. 「Boot」メニューを選択し、「Boot」または「Boot Order」と記載された項目を見つけます。このリストは起動の優先順位を示しており、最上部にあるドライブが現在の起動ディスクです。ここでUSBメモリを最優先に設定します。

ステップ 3. 設定を保存し、パソコンを再起動します。「Press any key to boot from USB…」というメッセージが表示されたら、Enterキーを押してUSBメモリから起動します。

ステップ 4. 言語や時刻などの設定を選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 5. 「コンピューターを修復する」を選択し、「トラブルシューティング」から「詳細オプション」を経て「スタートアップ修復」を実行します。これにより、修復プロセスが開始され、問題が自動的に解決されます。

ステップ 6. スタートアップ修復が失敗した場合は、「詳細オプション」を選び、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

bootrecコマンド
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd

ステップ 7. 修復が完了したら、「exit」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを終了します。

ステップ 8. それでも問題が解決しない場合は、システムの復元を選択し、「システムファイルの設定の復元」画面の指示に従ってシステムの復元を試みてください。

AOMEI Partition Assistantで作成したブータブルUSBを使う

お守りUSBができたら、いよいよ壊れたパソコンに差し込んでレスキュー開始です。

ステップ 1. USBから起動する:動かないPCにUSBを刺して電源を入れます。すぐにキーボードの「F12」や「Delete」キーを連打して、起動メニュー(ブートメニュー)を出し、「USBから起動(Boot from USB)」を選びます。

ステップ 2. ミニWindowsが起動:画面が変わって、AOMEIの操作画面が立ち上がります。

ステップ 3. ブート問題を直す:起動しなくなっている原因の多くは、システムディスクの「MBR(起動の手順書)」が壊れていることです。AOMEIの画面でシステムディスクを右クリックし、「MBRを再構築」を選んで適用してみましょう。

新機能「ブート修復」は専門知識がなくても数回のクリックでWindowsのブートエラーを修復できます。

手順書がピカピカに書き直されたら、USBを抜いて普通に再起動するだけで、いつものWindowsが嘘みたいに元通り立ち上がります!

まとめ

PCが起動しない緊急事態は、知識と「WinPE起動ディスク」さえあれば、自分で十分に対処できます。

  • Windowsが起動しなくても、USBから「ミニWindows」を立ち上げれば直せる。
  • 「AOMEI Partition Assistant」なら、難しい設定なしで緊急ディスクを作れる。
  • 直らない場合でも、このUSBがあれば中の大事なデータを外に取り出すことができる。

パソコンが突然動かなくなるとパニックになってしまうので、実は「パソコンが元気に動いている今のうち」にこのUSBを作って机の引き出しにしまっておくのが、一番賢いプロのやり方です。ぜひ、自分だけのお守りを作ってみてくださいね!

WinPE起動ディスクの作成に関するFAQ

Q1. 「WinPE起動ディスク」とは何ですか?回復ドライブや通常のUSBと何が違いますか?

A. Windowsが起動しない深刻なトラブル時でも、PCを最小限の構成で立ち上げて修復作業を行える緊急用のUSB(またはCD/DVD)です。通常のUSBメモリは単なるデータ保存用ですが、WinPEディスクには軽量化されたWindows環境が組み込まれています。Windows標準の「回復ドライブ」よりもサードパーティ製の便利な修復ツール(AOMEI Partition Assistantなど)を組み込みやすく、起動トラブルの解決やデータ救出に特化しているのが特徴です。

Q2. パソコンがすでに起動しない状態なのですが、今からでも作成できますか?

A. はい、家族や友人のPC、あるいは職場などの「正常に動作する別のPC」を借りれば作成可能です。正常なPCに AOMEI Partition Assistant をインストールし、そこでWinPE起動ディスク(USBメモリなど)を作成します。完成したUSBを起動しないPCに差し込んで立ち上げることで、トラブルの起きたPCでもツールを動かし、修復やデータ救出の操作が行えるようになります。

Q3. AOMEI Partition AssistantでWinPEディスクを作る際、特別な専門知識やファイル(ISOなど)は必要ですか?

A. いいえ、専門知識や手動での事前ダウンロードは不要です。通常、手動でWinPE環境を作るには「Windows AIK/ADK」といった開発者向けの大きなキットを導入する必要がありますが、AOMEI Partition Assistant の「ブータブルCD/USBを作成」ウィザードを使えば、ツールがシステムに必要なファイルを自動で認識して作成します。数回クリックするだけで初心者でも簡単に作成可能です。

Q4. WinPE起動ディスクでPCを立ち上げた後、具体的にどのようにデータを救出しますか?

A. ツール内の「ディスククローン」や「パーティションのコピー」を使って、外付けHDDなどに丸ごと退避させます。OSが壊れて起動しなくても、内部のハードディスク自体が物理的に壊れていなければ、WinPE環境からアクセス可能です。AOMEI Partition Assistant のクローン機能を使えば、大切な写真や書類、システムデータを別の安全な外付けドライブへ丸ごとコピーして救出できます。

Q5. 作成したWinPE起動ディスクを差し込んでも、いつものWindows(またはエラー画面)が起動してしまいます。

A. PCの起動優先順位(ブート順序)を、内蔵ディスクから「USBメモリ」へ変更する必要があります。PCの電源を入れた直後に「F2」や「Del」キー(メーカーにより異なります)を連打してBIOS/UEFI設定画面を呼び出してください。「Boot」セクションに移動し、接続したUSBドライブの順位を1番上に変更して設定を保存・再起動することで、WinPE環境が立ち上がります。

ひとみ · この記事を書いた人
こんにちは、2023年に入社したひとみです。子供の頃からパソコンに触れるのが好きで、身近な人の「これどうしたらいいの?」という質問に答えているうちに、自然とIT関連の知識を深めてきました。今は、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などを中心に記事を書いています。私の記事は、日常的にパソコンを使う中で「困った」「どうしたらいいの?」と悩んだときに役立つことを目指しています。
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