Windowsが起動しない緊急事態を解決、パソコンが立ち上がらなくなった時の救世主「WinPE緊急起動ディスク」の作成方法を説明します。「AOMEI Partition Assistant」を使って、初心者でも数クリックで簡単にお守りUSBを作る手順をわかりやすく紹介します。
①電源ボタンを押しても、クルクル回るマークから進まない
②『Boot device not found(起動する機械が見つかりません)』って怒られた……
- ユーザー事例
最近ではWindows 11の大型アップデート失敗、SSDトラブル、UEFIブート破損、ランサムウェア感染などにより、起動不能になるケースが増えています。Microsoftコミュニティでも「Windowsが突然起動しなくなった」という投稿は後を絶ちません。
パソコンが起動しなくなるトラブル(ブート問題)は、ある日突然やってきます。中の写真やゲームのデータが消えちゃうかも、と冷や汗が出ますよね。
でも、Windowsという大きなシステムがバグっているだけで、ハードディスクの中身は無事なことがほとんどです。 Windowsがダメなら、「外から一時的に別のシステム(WinPE)を立ち上げて、中を修理すればいい」のです。さっそく、その緊急起動ディスクの作り方を見ていきましょう!
WinPE(Windows Preinstallation Environment)は、Microsoftが提供する軽量Windows環境です。簡単に言うと「USBメモリから直接動き出す、超軽量のミニWindows」です。本来は企業向けWindows展開用として作られましたが、現在ではトラブル修復用途として広く利用されています。
通常のWindowsとは異なり、WinPEはUSBメモリやDVDから直接起動します。つまり、PC内部ストレージのWindowsが壊れていても利用できるのです。
WinPEには以下のような機能があります。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ディスク操作 | HDD・SSD管理 |
| 修復機能 | ブート修復 |
| ネットワーク | LAN接続 |
| コマンド実行 | CMD利用 |
| データコピー | バックアップ可能 |
特に強力なのが、Windows起動前段階でシステムへアクセスできる点です。通常Windowsではロックされるシステムファイルも操作可能になります。
IT管理者だけでなく、自作PCユーザーや修理業者にも必須レベルのツールとして使われています。
1. Windowsアップデート失敗
最近非常に多い原因です。大型アップデート中に:
などが起きると、Windowsが破損する場合があります。
特にWindows 11の大型更新後は、BCD異常や起動ループ報告が増加しています。
2. ブート領域破損
BCD(Boot Configuration Data)やEFI領域が壊れると、Windowsは起動できません。
症状:
| エラー | 内容 |
|---|---|
| INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE | ブート異常 |
| 0xc000000f | BCD破損 |
| No Boot Device | EFI異常 |
この場合、WinPEからbootrec修復が有効です。
3. SSD・HDD障害
ストレージ故障も大きな原因です。特にSSDは突然死があり、前兆なく起動不能になるケースがあります。SMART異常確認も重要です。
4. ウイルス・ランサムウェア感染
ブート領域を書き換えるマルウェアも存在します。通常起動できない場合でも、WinPEからスキャンやデータ退避が可能です。
Microsoft公式サイトからWindows ADKのダウンロードページにアクセスし、対応するインストーラー(adksetup.exe / adkwinpesetup.exe)を実行します。
スタートメニューから「展開およびイメージング ツール環境」を管理者として実行します。
「copype amd64 C:\WinPE_amd64」コマンドで作業環境を作成します。
「MakeWinPEMedia /UFD C:\WinPE_amd64 D:」コマンドで、USBメモリ(Dドライブの部分は環境に合わせて変更)に書き込みます。
「WinPEを作るなんて、プログラミングみたいで難しそう……」と思うかもしれませんが、「AOMEI Partition Assistant」というソフトを使えば、画面のボタンをポチポチ押すだけで自動で作ってくれます。
AOMEI Partition Assistantには、Windowsが起動しない状況でもPCを起動・修復できるブータブルUSB作成機能が搭載されています。USBメモリを使って、数クリックでWinPE起動ディスクを作成できるため、初心者でも簡単に緊急用メディアを準備できます。
AOMEI Partition AssistantでWinPE起動ディスクの作成手順(動くPCで作業)
ステップ 1. 別の動くパソコンにAOMEI Partition Assistantをインストールします。
ステップ 2. 用意したUSBメモリをパソコンに刺します。
ステップ 3. ソフトを開き、上のメニューにある「ツール」 > 「ブータブルCD/USBを作成」をクリックします。
ステップ 4. 「USBブートデバイス」を選んで、自分のUSBメモリが指定されているのを確認したら「続行」を押します。
これだけで、数分後にはブート問題を解決するための「緊急起動ディスク」が完成します!
ステップ 1. USBメモリを修復を希望するパソコンに接続します。パソコンの電源を入れた後、すぐにBIOSまたはUEFIの設定画面に入ります。アクセスするためのキーは、製造元によって異なります。
ステップ 2. 「Boot」メニューを選択し、「Boot」または「Boot Order」と記載された項目を見つけます。このリストは起動の優先順位を示しており、最上部にあるドライブが現在の起動ディスクです。ここでUSBメモリを最優先に設定します。
ステップ 3. 設定を保存し、パソコンを再起動します。「Press any key to boot from USB…」というメッセージが表示されたら、Enterキーを押してUSBメモリから起動します。
ステップ 4. 言語や時刻などの設定を選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 5. 「コンピューターを修復する」を選択し、「トラブルシューティング」から「詳細オプション」を経て「スタートアップ修復」を実行します。これにより、修復プロセスが開始され、問題が自動的に解決されます。
ステップ 6. スタートアップ修復が失敗した場合は、「詳細オプション」を選び、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
ステップ 7. 修復が完了したら、「exit」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを終了します。
ステップ 8. それでも問題が解決しない場合は、システムの復元を選択し、「システムファイルの設定の復元」画面の指示に従ってシステムの復元を試みてください。
お守りUSBができたら、いよいよ壊れたパソコンに差し込んでレスキュー開始です。
ステップ 1. USBから起動する:動かないPCにUSBを刺して電源を入れます。すぐにキーボードの「F12」や「Delete」キーを連打して、起動メニュー(ブートメニュー)を出し、「USBから起動(Boot from USB)」を選びます。
ステップ 2. ミニWindowsが起動:画面が変わって、AOMEIの操作画面が立ち上がります。
ステップ 3. ブート問題を直す:起動しなくなっている原因の多くは、システムディスクの「MBR(起動の手順書)」が壊れていることです。AOMEIの画面でシステムディスクを右クリックし、「MBRを再構築」を選んで適用してみましょう。
新機能「ブート修復」は専門知識がなくても数回のクリックでWindowsのブートエラーを修復できます。
手順書がピカピカに書き直されたら、USBを抜いて普通に再起動するだけで、いつものWindowsが嘘みたいに元通り立ち上がります!
PCが起動しない緊急事態は、知識と「WinPE起動ディスク」さえあれば、自分で十分に対処できます。
パソコンが突然動かなくなるとパニックになってしまうので、実は「パソコンが元気に動いている今のうち」にこのUSBを作って机の引き出しにしまっておくのが、一番賢いプロのやり方です。ぜひ、自分だけのお守りを作ってみてくださいね!
Q1. 「WinPE起動ディスク」とは何ですか?回復ドライブや通常のUSBと何が違いますか?
A. Windowsが起動しない深刻なトラブル時でも、PCを最小限の構成で立ち上げて修復作業を行える緊急用のUSB(またはCD/DVD)です。通常のUSBメモリは単なるデータ保存用ですが、WinPEディスクには軽量化されたWindows環境が組み込まれています。Windows標準の「回復ドライブ」よりもサードパーティ製の便利な修復ツール(AOMEI Partition Assistantなど)を組み込みやすく、起動トラブルの解決やデータ救出に特化しているのが特徴です。
Q2. パソコンがすでに起動しない状態なのですが、今からでも作成できますか?
A. はい、家族や友人のPC、あるいは職場などの「正常に動作する別のPC」を借りれば作成可能です。正常なPCに AOMEI Partition Assistant をインストールし、そこでWinPE起動ディスク(USBメモリなど)を作成します。完成したUSBを起動しないPCに差し込んで立ち上げることで、トラブルの起きたPCでもツールを動かし、修復やデータ救出の操作が行えるようになります。
Q3. AOMEI Partition AssistantでWinPEディスクを作る際、特別な専門知識やファイル(ISOなど)は必要ですか?
A. いいえ、専門知識や手動での事前ダウンロードは不要です。通常、手動でWinPE環境を作るには「Windows AIK/ADK」といった開発者向けの大きなキットを導入する必要がありますが、AOMEI Partition Assistant の「ブータブルCD/USBを作成」ウィザードを使えば、ツールがシステムに必要なファイルを自動で認識して作成します。数回クリックするだけで初心者でも簡単に作成可能です。
Q4. WinPE起動ディスクでPCを立ち上げた後、具体的にどのようにデータを救出しますか?
A. ツール内の「ディスククローン」や「パーティションのコピー」を使って、外付けHDDなどに丸ごと退避させます。OSが壊れて起動しなくても、内部のハードディスク自体が物理的に壊れていなければ、WinPE環境からアクセス可能です。AOMEI Partition Assistant のクローン機能を使えば、大切な写真や書類、システムデータを別の安全な外付けドライブへ丸ごとコピーして救出できます。
Q5. 作成したWinPE起動ディスクを差し込んでも、いつものWindows(またはエラー画面)が起動してしまいます。
A. PCの起動優先順位(ブート順序)を、内蔵ディスクから「USBメモリ」へ変更する必要があります。PCの電源を入れた直後に「F2」や「Del」キー(メーカーにより異なります)を連打してBIOS/UEFI設定画面を呼び出してください。「Boot」セクションに移動し、接続したUSBドライブの順位を1番上に変更して設定を保存・再起動することで、WinPE環境が立ち上がります。