Windows 11/10/8/7でディスク領域を解放してボリュームを拡張するために、回復パーティションを削除しても大丈夫ですか?実行中のOSに影響を与えますか?回復パーティションの削除方法は何ですか?この記事では、回復パーティションを安全に削除する方法についてご紹介します。
パソコンのストレージを見てみると、「回復パーティション」という名前の小さな領域を見かけたことはありませんか?この領域は、Windowsが問題を起こしたときに修復や初期化を行うための重要な部分です。たとえば、Windowsが正常に起動しなくなった場合でも、このパーティションに格納されているシステム回復ツールを使えば、パソコンを工場出荷状態に戻したり、バックアップから復元したりできます。
回復パーティションは、普通は数百MBから数GBの大きさがあります。ユーザーが直接触れることはあまりないけれど、システムの安定を保つために裏で重要な役割をしています。つまり、これはパソコンの「緊急修理キット」のようなものです。普段は目立たないけれど、いざという時には頼りになる存在です。
ハードディスクの空き容量を増やしたい場合には回復パーティションを削除しても大丈夫ですか?もちろん、実行中のOSに影響を与えることなく、回復パーティションを削除することができます。
普通のユーザーにとっては、回復パーティションがあまりにも多くの領域を占めないので、そのままにしておいたほうがいいです。また、システムが破損したり、故障したり、その動作が遅くなったり、パフォーマンスが低下したりする時、OSを再インストールすることなく、回復パーティションを利用してシステムを復元することができます。
しかし、違う意見を持っているユーザーもいます。回復ドライブ、最近のシステムイメージ、またはWindowsインストールCDのいずれかがあれば、回復パーティションを削除しても大丈夫です。通常、時間が経つにつれて、より多くの個人ファイルとアプリケーションがシステムパーティションに保存されます。回復パーティションはシステムを工場出荷時の状態に戻す場合にのみ役立ちます。最近のバックアップほど有用ではありません。
Windowsを次のバージョンにアップグレードするたびに、以前の回復パーティションには十分な空き容量がないことが検出されたら、新しい回復パーティションが作成されます。そのため、Windows11/10にアップグレードした後、HDDの上に複数の回復パーティションがあるかもしれません。
Windowsの以前のバージョンで作成された回復パーティションは、不要になったので、ディスク領域を解放するためにその回復パーティションを削除することができます。
また、Windowsを次のバージョンにアップグレードしたあと、工場出荷時のOEMパーティションは正常に機能しません。そのため、この回復パーティション(OEMパーティション)を削除して、ディスク領域を取り戻すこともできます。
多くの回復パーティションは「保護されたパーティション」として設定されており、ディスクの管理から回復パーティションを削除できないことがあります。。次はWindows 7/8/10/11で回復パーティションを削除する他の3つの方法を紹介します。回復パーティションを削除するには、Windows標準機能やフリーソフトを使用します。
Windowsには「回復パーティション」があり、システムに問題が発生した際にリカバリーや修復を行うために利用されます。しかし、新しいSSDに交換する際やCドライブの空き容量を増やしたい場合、回復パーティションが不要になることがあります。また、複数の回復パーティションがあると、ストレージの管理が複雑になることもあります。
ただし、回復パーティションはディスク管理ツールで削除できないことがあり、誤って削除するとシステムの復元機能が使えなくなるリスクもあるため、注意が必要です。こうした問題を解決するために、無料のAOMEI Partition Assistantの「パーティションを削除」機能を使うことで、安全かつ簡単に削除できます。さらに、削除後にできた未割り当て領域をCドライブに統合することで、ストレージをより有効に活用できます。
AOMEI Partition Assistantはパーティション管理フリーソフトで、回復パーティションを安全に削除し、ディスク領域を解放することができます。次は、このツールはどのように働くかを見てみましょう:
1. このフリーソフトをダウンロードし、インストールし、開きます。
2. 対象の回復パーティションを右クリックし、「パーティションを削除」を選択します。
3. ポップアップウィンドウで「パーティションの高速削除」を選択し、「はい」をクリックします。
4. 削除後、回復パーティションは「未割り当て」として表示されます。仮想結果を確認し、問題なければ「適用」をクリックします。
たった数秒で、回復パーティションが削除されました。AOMEI Partition Assistantの「パーティションを結合」機能を使用して、この未割り当て領域を他のパーティションに追加することができます。或いは「パーティションを作成」を使用して、この未割り当て領域で新しいパーティションを作成することができます。
Diskpart.exeを使用してコマンドプロンプトからパーティションを削除できます。Windows7を例として、以下の手順に従って、Diskpartで回復パーティションを削除しましょう。
1. 検索ボックスに「diskpart.exe」と入力して、検索結果から「diskpart」を右クリックして、「管理者として実行」を選択します。
2. コマンドプロンプトに「list disk」と入力して、すべてのディスクをディスク番号で表示させます。
3. 「select disk n」と入力して、回復パーティションが存在するディスク(システムディスク)を選択します。nを正しいディスク番号に置き換えてください。
4. 「list partition」と入力して、選択されたディスク上のすべてのパーティションが一覧表示されます。パーティションラベルやパーティション情報を参考にして、削除する回復パーティションがどれか分かります。
5. 「select partition m」と入力します。mは回復パーティションのパーティション番号です。
6. 最後は「delete partition」と入力して回復パーティションを削除します。
Diskpartは、詳細を表示する明確なインターフェイスがないし、回復パーティションを削除できますが、間違ったパーティションを削除する可能性があります。それに、操作をやり直すことができません。そのため、Diskpartに精通していない人にとっては、それは良い選択ではないと思います。
USBメモリを利用して回復ドライブを作成する時にPC から回復パーティションを削除することができます。
回復ドライブの作成が終わったら、次のいずれかの操作を行うことができます。
●回復パーティションをPC上に保持したい場合は、「完了」を選択します。
●PCのドライブ領域を解放したい場合、「Delete the recovery partition(回復パーティションを削除します)」 リンクをクリックして、「削除」を選びます。
※詳細については、このMicrosoftサポート上に掲載された情報を読んでください。
Windows 11、10、8、7で回復パーティションを誤って削除してしまった場合には、Professional版にアップグレードして、失われたパーティションを簡単に復元することができます。
1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールし、実行します。
2. ツールバーの「復元」をクリックし、ドロップダウンメニューから「パーティションを復元」を選択します。
3. 「パーティションを復元」画面で削除した回復パーティションを含むディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
4. 「高速スキャン」を選択します。
5. 復元したい回復パーティションを選択し、「続行」をクリックします。
6. 回復パーティションの復元が完了した後、Windows「ディスクの管理」に移動して、パーティションが正常に復元されているかどうかを確認できます。
Windowsは既存のボリュームを縮小して、その末尾にある空き領域を解放して、新しい回復パーティションを作成するため、「ディスクの管理」でどの回復パーティションはWindows11/10にアップグレードした後、新しく作成されたのかすぐに分かります。
例えば、以下のスクリーンショットのように、Windows 7をインストールした時に100MBの回復パーティションが作成されました。その200MBの回復パーティションがWindows 7をWindows 8にアップグレードした時に作成されたのです。その500MBの回復パーティションがWindows 8をWindows 10にアップグレードした時に作成されたのです。つまり、100MBの回復パーティションと200MBの回復パーティションが不要になって、削除してもよいです。
「コマンドプロンプト(管理者)」で、「reagentc /info」というコマンド入力して、Windows REの状態を調べてみます。
ディスクやパーティションの番号は Diskpartで確認することができます。
つまり、0番目のディスクの4番目のパーティションは確かに回復パーティションであることです。
1. コマンドプロンプトを管理者として実行し、diskpartを起動します。
2. 以下のコマンドを使用して回復パーティションを作成します。
3. 回復パーティションが正しく作成された場合、以下のように表示されます。
回復パーティションは、システムの復元やトラブルシューティングに使用される特殊な領域で、通常は数百MB程度の容量を占有しています。 これを削除することでディスク領域を解放できますが、削除前に回復ドライブの作成やシステムバックアップを行うことが重要です。
削除方法として、以下の3つが紹介されています。1つ目は、AOMEI Partition Assistantのようなフリーソフトを利用する方法です。2つ目は、Diskpartコマンドを使用して削除する方法です。3つ目は、回復ドライブの作成時に回復パーティションを削除する方法です。これらの方法を適切に実行することで、安全に回復パーティションを削除し、ディスク領域を有効活用できます。
1. 回復パーティションを削除しない方が良いケースは?
すべての人が削除すべきとは限りません。以下のケースに該当するなら、削除せずそのまま残しておく方が安全です。
つまり、「消していいのか不安…」と少しでも思うなら、削除しないのが正解です。データの安全を優先するのが基本です。
2. 回復パーティションを削除するとWindowsが起動しなくなりますか?
回復パーティションを削除してもWindowsが起動しなくなる可能性は低いです。しかし、削除すると標準の「PCをリセット」や「システムの回復オプション」が利用できなくなるため、システムに問題が発生した際の復旧が難しくなります。
システムの回復機能が使えなくなる:回復パーティションは、Windowsが正常に起動しなくなった場合にシステムを修復するための機能です。このパーティションを削除すると、標準の回復オプションが利用できなくなる可能性があります。
「回復ドライブ」は別のもの:「回復パーティション」を削除しても、ユーザーが作成する「回復ドライブ」は影響を受けません。回復ドライブはUSBメモリに作成するものであり、回復パーティションはシステムに内蔵されている領域です。
他のパーティションに影響はない:回復パーティションを削除しても、Windowsが起動するためのEFIシステムパーティションや、システムファイルが保存されているドライブには影響しません。
3. 削除後に回復パーティションを再作成できますか?
はい、削除した回復パーティションは再作成できます。手動で、コマンドプロンプト(管理者)を開いてdiskpartコマンドを使用し、Windows回復環境(WinRE)を登録し直すことで再構築できます。より簡単な方法としては、Windowsの再インストールを行うことで、自動的に回復パーティションが再作成されますが、この方法では元の回復パーティションの内容は失われます。
4. どの回復パーティションを消せばいいの?
未割り当て領域の確保:「ディスクの管理」を開き、回復パーティションを作成するための約$500$MB~$1$GBの未割り当て領域を確保します。もし空き領域がない場合は、Cドライブなどを縮小して作成します。
コマンドプロンプト(管理者)の起動:「スタート」ボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
diskpartの起動:コマンドプロンプトでdiskpartと入力してEnterキーを押します。
回復環境を適用:次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
reagentc /setosimage /path X:\sources\install.wim /target C:\Windows(Xは回復パーティション作成後のドライブレター、install.wimファイルが保存されている場所を指定します)
reagentc /enable
成功すれば、「操作は正常に完了しました。」と表示されます。
5. 回復パーティションのサイズを小さくする方法は?
回復パーティションのサイズを縮小するには、Windowsの標準機能「ディスクの管理」を使用します。
「ディスクの管理」を開く:「Windowsキー」+「X」キーを同時に押すか、タスクバーの検索ボックスに「ディスクの管理」と入力して開きます。
「ボリュームの縮小」を選択:サイズを変更したいパーティションを右クリックし、「ボリュームの縮小」を選択します。
縮小後の容量を入力:縮小したい領域の量(MB単位)を入力し、「縮小」をクリックします。