離れたパーティションを結合する方法!データを失わずにボリュームを統合

Windows標準ツールでは離れたパーティションの結合ができない?専用ソフトを使えばデータを保持したまま簡単に統合可能!

カオル

投稿者:カオル/更新日:2025年04月02日

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パソコンを使用していると、ストレージの空き容量不足や、不要なパーティションの整理が必要になることがあります。しかし、ディスク管理を開いてパーティションを結合しようとした際、「結合できない」「ボリュームの拡張機能がグレーで表示される」などの問題に直面することはないでしょうか?

特に、「離れたパーティションを結合したい」場合、Windows標準の機能では対応できず、解決方法がわからずに困ってしまうこともあります。本記事では、離れたパーティションを結合する必要があるケースや、Windows標準ツールでできない理由を解説し、データを失わずにパーティションを結合する方法をご紹介します。

離れたパーティションを結合する必要があるケース

パーティションの結合が必要になる主なケースとして、以下のような状況が考えられます。

Cドライブの空き容量が不足している

Windowsの動作が遅くなったり、更新プログラムのインストールができなくなったりする原因として、Cドライブの容量不足が挙げられます。しかし、ディスク上の未割り当て領域がCドライブから離れた位置にあると、通常の方法では結合できません。

② ディスクを整理して効率的に活用したい

パソコンを長期間使用していると、複数のパーティションが作成され、ストレージの管理が煩雑になることがあります。このような場合、不要なパーティションを統合することで、ディスクの管理を簡素化できます。

③ 新しく作成した未割り当て領域を活用したい

既存のドライブとは別の場所に未割り当て領域がある場合、それを特定のパーティションと統合したいと考えることがあります。しかし、未割り当て領域が離れていると、標準ツールでは結合できません。

Windows標準ツールでは離れたパーティションを結合できない?

Windowsには「ディスクの管理」ツールがあり、パーティションの作成や削除、サイズ変更が可能です。しかし、離れたパーティションの結合は標準機能では対応していません。 ここでは、具体的な手順とともに、その制限について詳しく解説します。

① ディスクの管理ツールで「ボリュームの拡張」を試す

まず、Windows標準の「ディスクの管理」ツールでパーティションを拡張できるか試してみましょう。

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。

diskmgmt.msc

ステップ 2. 結合したいパーティションを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。

Cドライブの容量を増やしたい場合は、Cドライブを右クリック→「ボリュームの拡張」が選択できるか確認

ボリュームの拡張を選択

ステップ 3. ボリュームの拡張がグレーアウトしている場合、結合できません。

ケース1:「ボリュームの拡張」は、右隣に未割り当て領域がある場合のみ有効です。

ケース2:隣接していない未割り当て領域がある場合、この方法では結合できません。

拡張できない

② 途中に別のパーティションがある場合

たとえば、次のようなディスク構成の場合、Cドライブを拡張しようとしてもできません。

C: (OS) 100GBD: (データ) 200GB未割り当て領域 50GB

この場合、Cドライブの右隣にDドライブがあるため、「ボリュームの拡張」が無効になり、未割り当て領域を利用できません。Windows標準ツールでは、途中に別のパーティションがあると結合できない仕様になっています。

③ 「ボリュームの削除」→「ボリュームの拡張」で強制的に結合する

「ボリュームの削除」を活用すれば、Windows標準ツールでも離れた未割り当て領域を利用することができます。ただし、この方法はデータを失うリスクがあるため、注意が必要です。事前にバックアップしましょう。

ステップ 1. 上記と同じ方法でディスクの管理を開いて、途中にあるパーティション(例:Dドライブ)を右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。これにより、Cドライブの右隣に未割り当て領域を作成します。

ボリュームの削除

ステップ 2. Cドライブを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。

ステップ 3. 拡張後、Dドライブのデータを復元します(事前にバックアップ必須)。

この方法のデメリット:
Dドライブのデータが消える(事前にバックアップが必須)
システムパーティション(Cドライブ)の変更はリスクがある
操作ミスすると復元が難しい

④ コマンドプロンプト(diskpart)での操作

上級者向けの方法として、コマンドプロンプトを使用することもできますが、やはり隣接した未割り当て領域しか結合できません。

ステップ 1. 「Windowsキー + R」を押し、「cmd」と入力して実行します。diskpartを入力してEnterキーを押します。

cmd

ステップ 2. 次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

list disk(ディスク一覧を確認)

select disk X(Xは操作するディスクの番号)

list volume(ボリューム一覧を確認)

select volume Y(Yは操作するボリュームの番号)

extend(隣接している場合のみ拡張可能)

この方法の制約:
隣接していないパーティションには適用できない
システムパーティション(Cドライブ)には適用できないことが多い

専用ソフトで離れたパーティションを結合する(データ保持

Windows標準の「ディスクの管理」では離れたパーティションを直接結合することはできませんが、専用のパーティション管理ソフトを使用すれば、データを失うことなく簡単に結合できます。特に初心者の方には、直感的な操作で安心して使えるツールがおすすめです。ここでは、AOMEI Partition Assistantを使用した方法をご紹介します。

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パーティションの拡張・分割・クローン作成も可能!
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ステップ 1. Dドライブを右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションを結合」を選択します。

結合

ステップ 2. ポップアップウィンドウでターゲットパーティション(Dドライブの後ろのパーティション)にチェックを入れて、「はい」をクリックします。

プライマリパーティションと論理プライマリパーティションは直接結合できませんので、まずはプライマリパーティションから論理ドライブに変換しましょう。

チェックを入れ

ステップ 3. 結合が成功したら、Cドライブを右クリックし、「ワンクリックで空き領域を調整」を選びます。

ワンクリックで空き領域を調整

ステップ 4. CドライブとDドライブのスペースを自由に調整しましょう。例えば、先頭にあるドラッグポイントを後ろに引っ張って縮小し、その空き領域をCドライブに割り当てます。そして「OK」をクリックします。

OK

ステップ 5. そのままでもいいのですが、もちろんDドライブを右クリックして「パーティションを分割」を選択することができます。

パーティションを分割

こうして、「パーティションを結合」「ワンクリックで空き領域を調整」「パーティションを分割」という3つの機能を利用して、パーティションを好きの個数(1個のパーティションから10個以上のパーティション)とサイズに調整しましょう。

まとめ

離れたパーティションを結合することで、ディスク領域を効率的に活用し、管理しやすくなります。しかし、Windows標準の「ディスクの管理」では直接結合できず、専用ソフトを利用するのが最も簡単で安全な方法です。データを保持したまま結合できるツールを活用し、スムーズにパーティションを統合しましょう。作業前には必ずバックアップを取り、慎重に進めることをおすすめします。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。