Windowsでデスクトップフォルダを移動する方法【保存場所を変更】

デスクトップフォルダの保存先を変更する方法を徹底解説!手動・ツール・レジストリ編集の3つの方法と移動時の注意点を紹介します。

投稿者 @カオル 2025年02月08日 @カオル 最後の更新 2025年02月08日

デスクトップがファイルだらけでごちゃごちゃ…」「Cドライブの空き容量が少なくて、PCの動作が遅い…」こんな悩みを抱えていませんか?

Windowsのデスクトップフォルダは、通常Cドライブに保存されます。しかし、ファイルが増えるとCドライブの空き容量が減り、PCが遅くなったり、システムが不安定になることがあります。そのため、デスクトップフォルダの保存場所を変更することをおすすめします。Dドライブや外付けHDDに移動することで、Cドライブの負担を軽減し、快適に使うことができます。

この記事では、デスクトップフォルダを移動する利点や具体的な手順を、初心者にもわかりやすく説明します。簡単な方法から少し難しい設定まで紹介するので、自分に合った方法を見つけて試してみてください。

デスクトップフォルダとは?

デスクトップフォルダは、Windowsのデスクトップに表示されるファイルやフォルダを保存している特別なフォルダです。デスクトップにあるアイコンドキュメントショートカットは、このフォルダに入っています。

通常、このフォルダはCドライブのユーザーフォルダの中にあります。

フォルダ内のファイルは、PCのデスクトップ画面にすぐに表示されます。ファイルが増えるとデスクトップがごちゃごちゃになり、探しにくくなります。また、容量が増えるとCドライブの空き容量が減ることがあります。Cドライブの容量が足りなくなると、PCが遅くなったり、Windowsのアップデートやアプリのインストールができなくなることがあります。

特にSSDを使っているPCでは、Cドライブの容量が少ないことが多く、デスクトップにたくさんのファイルを保存するとすぐに空きがなくなります。

デスクトップフォルダの保存先はどこ?

Windowsでは、デスクトップに表示されるファイルやフォルダは、次の場所に保存されています。

標準の保存場所(パス):C:\Users\(ユーザー名)\Desktop

または:C:\ユーザー\(ユーザー名)\デスクトップ

このフォルダに保存されるもの:

  • デスクトップ上に配置したファイル(ドキュメント、画像、動画など)
  • ショートカット(アプリやフォルダへのリンク)
  • 一時的なメモや作業ファイル

Windowsのデスクトップフォルダは、ユーザーごとに別々に管理されます。複数のアカウントがあると、それぞれのユーザーに専用のデスクトップフォルダがあります。

補足:

Windows 10以降では、OneDriveがデスクトップフォルダと自動で連携することがあります。

OneDriveに同期される場合の保存先:C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\Desktop

OneDriveの設定によって、デスクトップフォルダが自動で移動することがあります。「デスクトップのファイルが急に消えた」「保存場所がわからない」といった問題が起きたら、OneDriveの同期設定をチェックしてください。

デスクトップフォルダを移動するメリットは?

デスクトップフォルダをCドライブからDドライブや他のストレージに移すと、次のような利点があります。

① Cドライブの容量を節約できる

デスクトップフォルダをCドライブに残しておくと、特にSSDの場合、容量が少なくなりがちです。デスクトップに多くのファイルを保存すると、すぐに空き容量が減ってしまいます。空き容量が足りなくなると、Windowsの動作が遅くなったり、アップデートやアプリのインストールができなくなることがあります。デスクトップフォルダをDドライブや外付けHDD/SSDに移動することで、Cドライブの空き容量を確保し、PCの動作を快適に保つことができます。

② データの管理がしやすくなる

Cドライブとは別のドライブにデータを保存すれば、Windowsを再インストールしてもデータが消えにくくなります。Dドライブや外付けストレージに移動すれば、システムトラブルが起きたときでもデータを安全に守れます。

③ Windowsの動作が安定しやすい

Cドライブの空きが少なくなると、Windowsが不安定になり、フリーズや強制終了が起こることがあります。デスクトップフォルダをDドライブに移すことで、Cドライブの空き容量を増やし、PCの安定性を保つことができます。

④ クラウドストレージとの干渉を回避できる

Windowsでは、OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドストレージがデスクトップフォルダを自動で同期することがあります。OneDriveがデスクトップフォルダをクラウドに自動的にバックアップする設定になっていると、フォルダの場所が変更されることがあります。そのため、「デスクトップのファイルが急に消えた」「同期が終わらずPCが重くなった」といった問題が起こることがあります。デスクトップフォルダをDドライブに移動することで、クラウドストレージとの干渉を避け、意図しない同期の影響を減らすことができます。

デスクトップフォルダの移動先としておすすめの場所

1. Dドライブ(推奨)

パス:D:\Desktop

メリット:

  • Cドライブの容量を節約できる
  • システムの影響を受けにくく、データが安全
  • バックアップやPC移行がしやすい

2. 外付けHDD・SSD

パス(例):E:\Desktop

メリット:

  • PCのストレージを圧迫せずに済む
  • 外部ストレージなのでPCが故障してもデータを保持できる
  • 複数のPC間でデスクトップフォルダを共有できる

3. ネットワークドライブ(NAS)

パス:\\NAS\Desktop

メリット:

  • ネットワーク上の複数のPCからアクセスできる
  • データの一元管理が可能

注意:ネットワーク環境に依存するため、遅延が発生する可能性があります。

結論:Dドライブに移動するのが最もバランスが良い!

Cドライブの空き容量を減らし、Windowsの動作を安定させたいなら、Dドライブが最適です。特にストレージが分かれているPCでは、デスクトップフォルダをDドライブに移すことで、システムとデータを分けて管理しやすくなります。

デスクトップフォルダの保存場所を変更する方法

このセクションでは、デスクトップフォルダを移動する具体的な方法を説明します。自分に合った方法を選んで、デスクトップを理想的な位置に整えましょう!

引越しソフトでデスクトップフォルダの保存場所を変更する

デスクトップフォルダを安全に移動し、ファイルの整合性を保ちたいなら、データ移行ソフトを使うのが便利です。おすすめは「AOMEI Partition Assistant」という優れた引越しソフトです。このソフトには強力なフォルダ移動機能「アプリ引っ越し」があり、Windows 11/10/8.1/8/7で簡単にデスクトップフォルダを別のドライブに移動できます。

注意事項: ▸ドキュメントフォルダのデータを保存するために、移動先のドライブに十分な空きがあるか確認してください。ストレージが足りない場合は、Dドライブの空き容量を増やす必要があります。 ▸この機能はNTFSパーティション間でのみ利用可能です。FAT32パーティションから移動する場合は、FAT32をNTFSに変換する必要があります。 ▸このツールを使ってドキュメントフォルダを移動する際は、移動元と移動先のフォルダ内のファイルを移動したり削除したりしないでください。

手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、実行します。

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手順 2. ツールバーの「空間を解放」をクリックし、「アプリ引っ越し」を選択します。

手順 3. ポップアップウィンドウで、「アプリを移動」と「フォルダーを移動」が表示されます。ここでは、「フォルダーを移動」を選択します。

Cドライブにあるアプリやプログラムを別のドライブに移したいときは、「アプリを移動」を選びます。移動が終わったら、アプリは問題なく起動して実行できます。

手順 4. 「フォルダーを追加」をクリックし、移動したいフォルダを選択します。そして、Dドライブの中にあるフォルダを移行先として、選択し、「移行」をクリックします。

手順 5. 警告メッセージが表示されるので、問題なければ「OK」をクリックし、ドキュメントフォルダの移動を実行します。

手動でデスクトップフォルダの保存場所を変更する

Windowsのエクスプローラーを使うと、デスクトップフォルダを簡単に移動できます。

手順 1. Win + Eでエクスプローラーを開きます。

手順 2. 「PC」を選んで「デスクトップ」を右クリックし、「プロパティ」を開きます。

手順 3. 「場所」タブを選び、「移動」ボタンをクリックします。

手順 4. 移動先のフォルダ(例:D:\Desktop)を選択します。

手順 5. 「適用」をクリックし、「OK」を押してフォルダを移動します。

レジストリを編集してデスクトップフォルダの保存場所を変更する

レジストリを編集する(上級者向け)ことで、デスクトップフォルダの保存先を強制的に変更できます。

手順 1. 「Win + R」を押して「regedit」と入力し、レジストリエディターを開きます。

手順 2. 「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\Current Version\Explorer\User Shell Folders」に移動します。

手順 3. 「Desktop」の値をダブルクリックし、新しい保存先(例:D:\Desktop)を入力します。

手順 4. PCを再起動して、変更が反映されているか確認します。

注意レジストリの変更はPCに影響を与えることがあるので、注意して行ってください。

デスクトップのフォルダを移動できない場合の対処法

デスクトップフォルダを移動するのは通常簡単ですが、時々エラーが起こったり、移動の選択肢が使えないことがあります。ここでは、デスクトップフォルダが移動できない理由と、その解決方法について詳しく説明します。

① 「フォルダの移動オプションがグレーアウトしている・選択できない」場合の対処法

原因:エクスプローラーで「プロパティ」→「場所」タブを開いても、フォルダの移動オプションが無効(グレーアウト)になっている場合、以下のような理由が考えられます。

  • OneDriveの同期設定が有効になっている
  • グループポリシーで変更が制限されている(企業や学校のPC)
  • フォルダの権限が正しく設定されていない

解決策:

1. OneDriveの同期を無効にする

2. グループポリシーを変更する(管理者権限が必要)

3. フォルダの権限を見直す

② 「アクセスが拒否されました」「フォルダがロックされています」エラーの対処法

原因:以下のような理由が考えられます。

  • 他のアプリがフォルダを使っている(OneDriveやバックグラウンドプロセス)
  • 管理者権限が不足している
  • NTFSの権限に問題がある

解決策:

1. PCをセーフモードで起動してみる

2. バックグラウンドプロセスを終了させる

③ 「エラーが発生しました。指定されたフォルダを移動できません」エラーの対処法

原因:以下のような理由が考えられます。

  • フォルダが他の場所に移動されている
  • フォルダの構成が壊れている
  • レジストリの設定が誤っている

解決策:

1. デスクトップフォルダのパスを再設定する

2. フォルダの構成を修復する

④ 「フォルダが他のアプリケーションによって使用されています」エラーの対処法

原因:以下のような理由が考えられます。

  • OneDrive、Dropbox、Google Driveなどのクラウドサービスが動作中
  • ウイルス対策ソフトがファイルを保護している
  • エクスプローラーがバックグラウンドで動いている

解決策:

1. クラウドサービスの同期を一時停止する

2. ウイルス対策ソフトを一時的にオフにする

3. セーフモードでファイルを移動する

デスクトップフォルダ移動後の注意点

デスクトップフォルダを移動した後、設定を正しくしないとデータが失われたり、アプリが正常に動かなくなることがあります。ここでは、デスクトップフォルダ移動後の注意点を説明します。

① 移動先のストレージの空き容量を確保する

デスクトップフォルダは、たくさんのファイルを保存するために使われます。特に大きなデータを扱うとき、新しい保存先に空きがないと、ファイルを保存する際にエラーが出たり、動作が遅くなったりすることがあります。

対策:

  • SSDやHDDの空き容量を定期的に確認する(Win + I → 「システム」 → 「ストレージ」)
  • 不要なファイルを削除する(ディスククリーンアップを使う)
  • クラウドストレージ(OneDrive、Google Drive)を利用して容量を確保する

② ショートカットやアプリの動作を確認する

デスクトップにあったファイルやショートカットの場所が変わると、一部のアプリがファイルを見つけられずにエラーが出ることがあります。特に、デスクトップに保存パスが固定されているソフトウェアでは、正常に動かないことがあります。

対策:

  • 移動後にアプリやショートカットが正しく動作するか確認する
  • 動かないショートカットは再作成する(右クリック → 「送る」 → 「デスクトップ(ショートカットを作成)」)
  • ソフトウェアの設定で新しいデスクトップフォルダのパスを指定する

③ OneDriveとの同期設定を見直す

デスクトップフォルダがOneDriveと同期している場合、移動すると同期が切れたり、データが重複したり消えたりすることがあります。

対策:

  • OneDriveの設定を開き、新しいデスクトップフォルダを同期対象に追加する(Win + R → OneDrive → 「設定」 → 「アカウント」 → 「フォルダの選択」)
  • デスクトップフォルダの移動後にOneDriveが誤動作しないか確認する
  • 必要であればOneDriveの同期設定をオフにする(右下のOneDriveアイコン → 「同期とバックアップ」)

④ バックアップの設定を更新する

デスクトップフォルダを移動すると、バックアップソフトやWindowsの「ファイル履歴」が古いパスを使ってしまい、正しくバックアップできないことがあります。

対策:

  • Windowsの「ファイル履歴」設定を更新する
  • サードパーティのバックアップソフトを使用している場合、バックアップ先の設定を変更する

まとめ

デスクトップフォルダを移動すると、ストレージの負担を軽減し、データ管理がスムーズになります。手動での移動のほか、レジストリを編集したり専用のツールを使ったりする方法もあります。用途に応じて選べますが、移動後はOneDriveの同期やバックアップ設定を見直す必要があるかもしれません。トラブルを避けるために、事前にしっかり準備をしましょう。正しい手順で移動すれば、快適なPC環境を保てます。