Selected Boot Device Failedエラーを解決する方法「Windows起動トラブル対処」

「Selected boot device failed」というエラーは、パソコンが起動時に適切な起動デバイス(通常はハードディスクやSSD)を認識できない場合に表示されるメッセージです。このエラーが発生する原因と対処法について説明します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年06月25日

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PCの電源を入れた直後、いきなり黒い画面に「Selected Boot Device Failed」という英語のエラーが出て、Windowsが起動しない…。 このトラブルに直面した方は、焦りと不安でいっぱいになるはずです。

でも安心してください。このエラーは、しっかりと原因を特定して手順通り対処すれば、ほとんどの場合は自分で直せます。

この記事では、初心者でも迷わず解決できるように、原因の分析からBIOS設定の確認、そしてAOMEI Partition Assistantを使ったMBR修復までを、わかりやすく説明します。

Selected Boot Device Failedエラー

「Selected Boot Device Failed」とはどんなエラー?

「Selected Boot Device Failed(選択された起動デバイスに失敗しました)」は、パソコンの起動時にブート(起動)デバイスが正しく読み込めなかった場合に表示されるエラーです。これは、BIOSまたはUEFIが指定されたストレージ(HDDやSSDなど)から起動できないと判断したときに発生します。通常、WindowsなどのOSを起動するためには、適切なドライブが「ブート可能」であることが求められますが、何らかの理由でそれが機能しないと、このエラーが表示されて起動が止まります。

▶表示されるエラーメッセージとその意味

このエラーは、PCを起動したときに出る英語のシステムエラーです。よく見かけるメッセージは次の通りです:

このような表示が出ているときは、PCがWindowsが入っているドライブ(起動ディスク)を認識できていない状態になっています。 つまり、PCは電源が入っているけれど、どのストレージから起動すればいいのか分からずに止まっているということです。

▶どのタイミングで発生するか?(電源投入直後が多い)

このエラーはほとんどの場合、電源ボタンを押した直後の黒画面で発生します。

  • Windowsのロゴすら表示されない
  • BIOS画面から出た瞬間にエラーが出る
  • SSDやHDDを交換・増設した直後に発生

これらのケースでは、システムが「正しい起動ディスク」を認識していないことが原因であることが多いです。

Selected Boot Device Failedエラーが発生する原因

このエラーの原因は複数あります。よくあるものとして以下のような例が挙げられます:

  • ブートファイルの破損:ブートに必要なファイル(MBRやブートローダーなど)が破損している可能性があります。
  • BIOS設定の誤り:BIOS設定が誤っている場合、起動デバイスを認識できないことがあります。
  • ブートデバイスの故障:ハードディスクやSSDなどのストレージデバイスが故障している、またはケーブルの接続が緩んでいる可能性があります。
  • ブート順序の誤り:BIOS設定で、起動デバイスの優先順位が正しく設定されていない可能性があります。例えば、光学ドライブやUSBドライブが先に設定されている場合、エラーが発生することがあります。

これらの原因が1つ、あるいは複数重なっていることもあります。

ブート修復ツールでSelected Boot Device Failedエラーを解決する

パソコンを起動しようとしたときに表示される「Selected boot device failed. Press any key to reboot the system」というエラーは、BIOS/UEFIが起動できるデバイスを見つけられない状態を示しています。OSがインストールされているディスクが壊れている、ブートファイルが破損している、またはブートモードとディスクの形式(MBR/GPT)の不一致などが主な原因です。

AOMEI Partition Assistantは、こうしたブートエラーに対して強力な対処機能「ブート修復」を搭載しています。この機能は、Windowsが起動しなくなった原因となるBCD(ブート構成データ)やMBR(マスターブートレコード)の問題を自動で検出・修復してくれます。起動ディスクを作成して、そこからAOMEI Partition Assistantを起動することで、Windowsが起動できない状況でも修復作業を行えるのが大きな利点です。

AOMEI Partition Assistantはエラー発生時の修復だけでなく、事前のクローン作成やバックアップ環境構築にも非常に役立ちます。万が一のために、今の状態を別のディスクにクローンしておくと、ブートエラーが起きたときにすぐに切り替えて復旧できるようになります。Windows Serverユーザーの場合、この強力なソフトはServer版も提供しています。

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ステップ 1. Selected Boot Device Failedエラーが発生して、パソコンを起動できない場合、別の正常なPCにAOMEI Partition Assistantをダウンロードしてインストールします。AOMEI Partition Assistantを起動し、メイン画面の「復元」→「ブート修復」とクリックします。

ブート修復

ステップ 2. 「ブータブルディスクを作成」をクリックしてWinPE用のブート修復USBを作成します。

ブータブルディスクを作成

ステップ 3. 作成したブート可能メディアを起動できないPCに挿入し、PCをそのメディアから起動します。ブート修復ツールが自動的にUEFIに関する問題を検出し、必要な修復作業を行います。

修復可能なブートエントリ

ステップ 4. 修復したいエントリを選び、「修復」ボタンを押して処理を開始します。この機能は、MBRの破損やブートローダーの問題を自動的にスキャンし、修復を行います。

修復

ステップ 5. 修復が完了したら、PCを再起動して、Windowsが正常に起動するかを確認します。

「Selected Boot Device Failed」エラーが原因でWindowsが起動しないとき、問題を見つけたり直したりするのはとても難しいことがあります。AOMEI Partition Assistantは、ブート修復やディスク管理、MBR/GPTの変換など、いろいろな方法でこの問題に対応できるすごいツールです。

Selected Boot Device Failedエラーの対処法

このエラーを解消するための具体的な方法を、以下に紹介します。順を追って実施することで、多くの場合は復旧が可能です。

方法1. BIOS設定の確認(起動順を変更する)

最初に確認するべきことは、BIOSまたはUEFIのブート順序の設定です。 正しい起動ディスクが一番上にないと、USBやネットワークからの起動が優先されてしまい、OSにアクセスできなくなります。 BIOSに入るには、電源を入れた直後に[F2]や[DEL]キーを押して設定画面を開き、「Boot」タブで起動順位を確認したり変更したりします。 OSがインストールされているSSDやHDDが1位になっていれば大丈夫です。

ブートドライブの選択

方法2. ブートデバイスの接続確認

HDDやSSDがちゃんと物理的に接続されているかも大事なポイントです。 特に自作PCやノートPCの場合、ケーブルが緩んでいたりコネクタの接触が悪いと、デバイスが認識されないことがあります。 ノートPCを分解するのが難しい時は、修理店やメーカーのサポートに相談して点検してもらうといいでしょう。

ステップ 1. ケーブルが緩んでいないか、正しく接続されているか確認します。

ステップ 2. パソコンの電源を切り、内部のハードディスクやSSD、光学ドライブなどの接続を確認します。

方法3. 電源リセット

一時的な問題なら、PCの電源をリセットするだけで直ることもあります。 PCの電源を完全に切って、バッテリーが外せるタイプの場合はバッテリーも外して、しばらく放電させてから再度起動してみてください。 CMOSリセット(マザーボードのBIOS設定を初期化すること)も効果があることがあります。パソコンの電源を切り、ACアダプターやバッテリーを外して、数分放置してから再度接続し、起動を試します。

方法4. MBRの再構築

MBR(マスターブートレコード)が壊れていると、PCはOSを起動するために必要な情報を読み取れなくなります。

ステップ 1. Windowsインストールメディアからパソコンを起動します。「コンピューターを修復する」 を選択します。

コンピュータを修復する

ステップ 2. 自動修復環境に入った後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」をクリックします。

コマンドプロンプト

ステップ 3. 次のコマンドを順番に実行します:

  • bootrec /fixmbr
  • bootrec /fixboot
  • bootrec /scanos
  • bootrec /rebuildbcd

ステップ 4. これにより、MBRと起動構成が再作成され、再起動後に正常起動できるようになる可能性があります。

方法5. Windowsのブートローダーの修復

ブートローダーが壊れているときは、Windows回復環境(Windows RE)から「スタートアップ修復」をやってみると良いかもしれません。 WindowsのインストールディスクやUSBを使って起動し、「修復」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ修復」と進むだけです。 自動で問題を見つけて、修復を試みてくれます。

ステップ 1. Windowsインストールメディアからパソコンを起動します。「コンピューターを修復する」 を選択します。

コンピュータを修復する

ステップ 2. 自動修復環境に入った後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」の順にクリックします。

スタートアップ修復

ステップ 3. 「スタートアップ修復」をクリックした後、複数の管理者アカウントが登録されているPC環境ではアカウント選択画面が表示されるので、対象のアカウントを選択します。

ステップ 4. アカウントのパスワードを入力して、「続行」を選択すると、修復処理が開始されます。

ステップ 5. 診断がスタートした後、「PCを診断中」⇒「ディスクのエラーを確認しています・・・」⇒「修復しようとしています」の順にメッセージが表示されます。問題点の検出と自動修復を待てばよいでしょう。修復が完了するまで1時間ほど待機します。

修復しようとしています

📢スタートアップ修復とは、自動的に不具合原因の検知を行い、必要な修復が実行される便利な機能です。しかし、処理が完了するまでに相当な時間がかかる場合があります。

修復が成功するとWindowsが起動し、ロック画面が表示されます。スタートアップ修復に失敗してしまった場合に「詳細オプション」を選択し、他の修復作業を進めることができます。

スタートアップ修復に失敗

その他

「Selected Boot Device Failed」エラー以外にも、「Reboot and Select proper Boot device」や「No bootable device」などのエラーが表示される場合もありますが、原因と対処法はほぼ同じです。

エラーメッセージの内容をよく確認し、適切な対処法を試してください。

不明な場合は、パソコンメーカーのサポートに問い合わせることも検討してください。

結論

「選択されたブートデバイスが失敗しました」というエラーは、ブートデバイスの選び方や設定に関する問題です。これはOSが起動する前に起こるため、焦ってしまうことがありますが、対処法を知っていれば落ち着いて対処できます。まずはBIOSの起動順を確認し、接続や物理的な故障がないかをチェックしましょう。その後、MBRやブートローダーを修復することで、多くの場合は復旧が可能です。自分で対処するのが難しい場合や、複数のドライブ構成やクローン後のエラーがあるときは、AOMEI Partition Assistantのようなブート修復ツールを使うのも良い方法です。事前に回復ドライブを作っておくなど、トラブルに備える習慣も大切です。

よくある質問

1. ハードディスクやSSDが故障した場合、どうすればよいですか?

ハードディスクやSSDが故障した場合、データを復旧するためには専門のデータ復旧サービスを利用することをお勧めします。交換が必要な場合は、古いデバイスを新しいものに交換し、OSを再インストールすることで問題を解決できます。

2. USBドライブを使用して起動できない場合は?

USBドライブから起動できない場合も「Selected Boot Device Failed」のエラーが表示されることがあります。USBドライブが正しく作成されているか確認し、BIOS設定でUSBが最優先のブートデバイスとして設定されているかをチェックします。また、USBポートに問題がないかも確認してみてください。

3. デバイスが認識されない場合、どのように確認するべきですか?

もし、ブートデバイスが認識されない場合、ケーブルの接続状態やデバイスの電源が正常かどうかを確認します。特にデスクトップPCの場合、SATAケーブルや電源ケーブルが緩んでいないかチェックしましょう。それでも認識されない場合、ハードディスクやSSDが故障している可能性があります。

4. BIOSの設定をリセットする方法は?

BIOS設定をリセットすることで、誤った設定が原因で起きたエラーを解決できることがあります。多くのPCでは、BIOS内で「Load Default Settings」または「Restore Defaults」というオプションがあります。この設定を選択すると、デフォルト設定に戻り、誤った設定が原因で起こった問題が解消される場合があります。

このような質問を元にした対処法を実行することで、エラーを解消できる場合が多いですが、場合によってはハードウェアの交換が必要です。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。