Windows 10/11でCドライブのサイズを簡単に変更(拡張・縮小)する方法
Cドライブの容量が不足していると、「空き容量が足りません」という警告が表示されたり、PCの動作が重くなったりすることがあります。また、Dドライブの容量を減らしてCドライブを拡張したい場合もあるでしょう。この記事では、Windows 10/11でCドライブのサイズを変更(拡張・縮小)する方法を詳しく説明します。
Cドライブのサイズ変更を行う前の注意点
Cドライブのサイズ変更を行う前に、以下の点に注意してください。
1. バックアップを取る
CドライブにはWindowsシステムファイルや重要なデータが保存されています。万が一、パーティション操作に失敗するとデータが失われる可能性があるため、必ずバックアップを取ることをおすすめします。
2. 「未割り当て領域」がCドライブの右側にあるか確認
Cドライブを拡張するには、Cドライブの右隣に「未割り当て領域」がある必要があります。 Dドライブの容量を削減した場合、削減した領域がCドライブの右側にないと、Windowsの標準ツールでは拡張できません。
3. 拡張ができない場合はサードパーティ製ツールが必要
Windows標準の「ディスクの管理」では、Cドライブの隣に「未割り当て領域」がないと拡張できません。その場合は、サードパーティ製ソフト(AOMEI Partition Assistantなど)を使う必要があります。
方法1. Windows標準の「ディスクの管理」でCドライブのサイズを変更
Windowsには「ディスクの管理」という標準ツールがあり、これを使ってCドライブのサイズを変更することができます。
▶ Cドライブを拡張する
Cドライブを拡張するには、Cドライブの右側に「未割り当て領域」が必要です。
ステップ 1. 「Windows+R」を押し、「diskmgmt.msc」と入力して「Enter」キーを押して「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. Cパーティションを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。
ステップ 3. すると、「ボリュームの拡張ウィザード」が表示されます。ウィザードの指示に従ってボリュームを拡張します。
※注意:未割り当て領域がある場合、Cドライブを拡張できます。また、ターゲットパーティションはNTFSまたはRAWである必要があります。それ以外の場合、「ボリュームの拡張」はグレー表示されます。
▶ Cドライブを縮小する
Cドライブの容量を減らして、他のドライブ(Dドライブなど)に割り当てることも可能です。
ステップ 1. 「Windows+R」を押し、「diskmgmt.msc」と入力して「Enter」キーを押して「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. 拡張したい「パーティション」を右クリックし、「ボリュームの縮小」を選択します。
ステップ 3. 縮小したいサイズを入力し、「縮小」をクリックします。
Cドライブのサイズを縮小し、未割り当て領域を作成できます。
Cドライブの拡張ができない場合の対処法
Cドライブを拡張しようとした際に、「ボリュームの拡張」がグレーアウトして選択できない場合、Dドライブを削除してCドライブを拡張してみてください。Cドライブの隣にDドライブがある場合、Dドライブを削除することで「未割り当て領域」をCドライブの右側に作ることができます。
ステップ 1. 「Win+X」を押して、「ディスクの管理」を選択します。
ステップ 2. Dドライブ(Cドライブと未割り当て領域の間のパーティション)を右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
ステップ 3. このボリュームを削除するとボリューム上のデータがすべて削除されることを示すウィンドウがポップアップ表示されます…「はい」をクリックして続行します。
ステップ 4. 削除したパーティションは未割り当て領域になります。Cドライブを選択し、右クリックして「ボリュームの拡張」を選択します。画面の指示に従って残りの手順を完了します。
※注意:Dドライブを削除すると、Dドライブ内のデータはすべて消えます。事前にバックアップを取ってください。
方法2. AOMEI Partition AssistantでCドライブのサイズを変更
Windows 10/11では、「ディスクの管理」ツールを使用してCドライブのサイズを変更できます。しかし、状況によっては「ボリュームの拡張」がグレーアウトして選択できないことがあります。これは、Cドライブの後ろに未割り当て領域が存在しない場合に発生する制限です。また、ボリュームの縮小についても、システムファイルがドライブの後方にあると、希望するサイズまで縮小できないことがあります。
こうした制限を回避し、Cドライブのサイズを簡単に調整したい場合は、AOMEI Partition Assistantの「ワンクリックで空き領域を調整」機能を使用するのがおすすめです。この機能を使えば、隣接していない未割り当て領域も活用し、Cドライブを柔軟に拡張できます。
「ワンクリックで空き領域を調整」機能は、ユーザーが直感的に操作できるよう設計されており、ドラッグ操作だけでCドライブの隣接領域から容量を割り当てることができます。これにより、面倒な設定をせずにシステムのパフォーマンスを向上させることができます。


- ディスク容量を最大限に活用するために、パーティションを作成、サイズ変更、移動、削除、クローン作成できる。
- MBR・GPTディスクの間で変換できる。
- 複数の方法でPCを高速化し、ディスク容量を解放できる。
- 初心者に優しい失われたデータを復元できる。
- Windows 11/10/8/7に対応する。
- NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどの他のファイル形式をサポートする。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードして起動し、調整したいシステムパーティションを右クリックして、「ワンクリックで空き領域を調整」を選択します。
※注意:この機能はパーティションスペースの調整だけなので、未割り当てスペースを選択して調整することはできません。未割り当て領域があり、隣接する未割り当て領域を使ってパーティションを拡張したい場合、「パーティションをリサイズ/移動」機能をご利用ください。
ステップ 2. Cドライブを選択し、ドラッグポイントを右にドラッグしてCドライブにスペースを追加します。そして 「はい」をクリックします。
ステップ 3. 「保留中の操作」を表示することで、操作をプレビューすることができます。保留されている操作を実行するには、「適用」と「続行」をクリックしてください。
ステップ 4. 処理が開始され、進行状況を確認できます(Cドライブの場合は直接再起動します)。処理が完了するまで時間がかかる場合があります。
Windows標準のディスク管理ツールでは、「ボリュームの拡張」がグレーアウトしてCドライブを拡張できないことがありますが、AOMEI Partition Assistantの「ワンクリックで空き領域を調整」機能を使えば、簡単にサイズを変更可能です。さらに、OS移行やパーティションの結合・削除など、さまざまな機能を活用することで、PCのストレージ管理をより効率的に行うことができます。
Cドライブの空き容量が不足している場合や、ストレージを最適化したい場合は、ぜひAOMEI Partition Assistantを活用してみてください。
方法3. DiskPartコマンドでCドライブのサイズを変更
Diskpartユーティリティを使用しCてパーティションの容量を増減することもできます。詳細な手順は次のとおりです。
ステップ 1. 「Windows+R」を同時に押し、「diskpart」と入力して「OK」をクリックします。
ステップ 2. 「list disk」と入力して「Enter」キーを押します。
ステップ 3. 「select disk n」と入力し、「Enter」キーを押します。(nは、サイズを変更するパーティションを保持する番号です。)
ステップ 4. 「list partition」と入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ 5. 「select partition m」と入力し、「Enter」キーを押します。(mは、拡張または縮小する必要のあるディスクの数を示します。)
パーティションを拡張するには、「extend size = x」と入力し、「Enter」キーを押します。(xは、パーティションに追加するMB単位のサイズです。)
パーティションを縮小するには、「shrink desired = x」と入力し、「Enter」キーを押します。(yは、パーティションを縮小するMB単位のサイズです。)
※注意:パーティションを拡張するには、拡張されるパーティションの背後に連続した未割り当て領域が存在することを確認してください。そうしないと、パーティションを拡張できません。
まとめ
この記事では、Windows 10/11でCドライブのサイズ変更(拡張・縮小)方法について説明しています。Cドライブの容量不足は、システムのパフォーマンス低下やエラーメッセージの原因となるため、適切なサイズ管理が重要です。サイズ変更の前には、重要なデータのバックアップを行うことが推奨されています。
サイズ変更の方法として、Windows標準の「ディスクの管理」ツールを使用する方法と、AOMEI Partition Assistantなどのサードパーティ製ソフトウェアを利用する方法と、DiskPartコマンドを使用する方法が紹介されています。「ディスクの管理」では、Cドライブの右隣に未割り当て領域が必要であり、条件が整わない場合は操作が制限されることがあります。一方、AOMEI Partition Assistantの「ワンクリックで空き領域を調整」機能を使用すると、隣接していない未割り当て領域も活用でき、柔軟にCドライブの拡張が可能です。これらのツールを適切に活用することで、システムの安定性とパフォーマンスを維持しながら、Cドライブのサイズを効果的に管理できます。
よくある質問(FAQ)
1. Cドライブを大きくするにはどうしたらいいですか?
Cドライブの容量が不足している場合、ディスクの管理ツールや専用のパーティション管理ソフトを使ってCドライブを拡張できます。特に、Cドライブの隣に未割り当て領域がある場合、「ディスクの管理」から簡単に拡張できます。
もしCドライブの隣にDドライブがある場合、Dドライブを縮小して空いた領域をCドライブに追加することも可能です。ただし、「ディスクの管理」では、Cドライブの右側にしか未割り当て領域を追加できないため、より柔軟に拡張するにはAOMEI Partition Assistantなどのパーティション管理ソフトを使用すると便利です。
また、新しいSSDを追加してCドライブのクローンを作成し、より大きな容量のSSDに交換する方法もあります。これにより、Cドライブを拡張するだけでなく、パフォーマンスの向上も期待できます。
2. Cドライブの容量が足りない時はどうすればいいですか?
Cドライブの容量が不足すると、Windowsの動作が遅くなったり、アップデートやソフトウェアのインストールができなくなったりすることがあります。対処法として、まず不要なファイルを削除することが挙げられます。
「ディスククリーンアップ」や「ストレージセンサー」を使うと、一時ファイルや古いWindowsアップデートファイルを簡単に削除できます。また、「アプリと機能」から使用していないアプリをアンインストールすることで、さらに容量を確保できます。
次に、大容量のファイルをDドライブや外付けHDD、クラウドストレージ(OneDrive、Google Driveなど)へ移動するのも有効です。特に、動画や音楽、画像ファイルはCドライブを圧迫しやすいため、移動することで大幅な空き容量を確保できます。
もしこれらの方法でも空き容量が足りない場合は、Cドライブを拡張することを検討しましょう。
3. Windows 11のCドライブの容量はどれくらいですか?
Windows 11を快適に使用するためには、Cドライブの容量を十分に確保しておく必要があります。Microsoftの公式要件では、Windows 11のインストールには最低64GBの空き容量が必要とされています。しかし、これだけではアップデートやソフトウェアのインストールに対応できない可能性が高いです。
一般的には、最低でも100GB以上の空き容量を確保するのが理想とされています。特に、ゲームや動画編集ソフトを使用する場合は、200GB以上の容量を確保するのが望ましいでしょう。
また、Windowsの動作をスムーズにするためには、Cドライブの15~20%の空き容量を維持するのが推奨されています。これにより、キャッシュファイルや仮想メモリのためのスペースを確保でき、パフォーマンス低下を防ぐことができます。
4. CドライブからDドライブへ移動していいものは?
Cドライブの容量を節約するために、いくつかのデータやフォルダをDドライブへ移動することができます。
- ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージックフォルダ
- ダウンロードフォルダ
- ゲームや大型ソフトウェア
ただし、WindowsのシステムファイルやProgram Filesフォルダ、重要なアプリケーションはCドライブに残しておくべきです。移動すると正常に動作しなくなる可能性があるため、慎重に対応しましょう。
5. Cドライブがいっぱいになった時はどうすればいいですか?
Cドライブの容量が限界に達すると、システムの動作が極端に遅くなり、Windowsのアップデートや新しいアプリのインストールができなくなることがあります。以下の対策を順番に試してみましょう。
- 不要なファイルを削除する
- 大容量のデータをDドライブや外付けストレージに移動する
- アプリをアンインストールする
- Cドライブを拡張する
- より大容量のSSDに交換する