外付けHDDやSSDにパスワードを設定する方法【Windows向け】
外付けHDDやSSDには、大切なデータや個人情報を保存していることが多いため、セキュリティ対策が重要です。パスワードを設定することで、不正アクセスを防ぎ、データを安全に保つことができます。この記事では、外付けHDDやSSDにパスワードを設定する方法について詳しく解説します。BitLockerなどの内蔵機能やサードパーティツールを活用して、初心者でも簡単にパスワード保護を実現する方法を紹介します。
外付けHDDやSSDにパスワードを設定する理由
外付けHDDやSSDは、個人データや仕事上の重要な情報を保存するために広く使用されています。しかし、これらのデバイスは持ち運びが容易なため、紛失や盗難のリスクも伴います。そこで、パスワードを設定することが推奨されます。その理由を以下に詳しく解説します。
外付けデバイスを紛失した場合、誰でもデータにアクセスできる可能性があります。パスワードを設定することで、第三者がデータを閲覧するリスクを最小限に抑えられます。個人的な写真、ビデオ、財務情報などが外付けHDDやSSDに保存されている場合、パスワードを設定することでプライバシーが守られます。万が一外付けHDDやSSDが盗まれた場合でも、パスワードが設定されていればデータへのアクセスは困難になります。これにより、情報漏洩の被害を防止できます。
外付けHDDまたはSSDにパスワードを設定するには、主に2つの方法があります。1つはWindowsのBitLockerを使用する方法です。もう1つはサードパーティ製ソフトウェアを使用する方法です。本記事では、外付けHDDやSSDにパスワードを設定する2つの方法をわかりやすく解説します。
方法1. BitLockerを使用して外付けHDDやSSDにパスワードを設定する
BitLockerは、Windowsに標準搭載された暗号化ツールで、外付けHDDやSSDに簡単にパスワードを設定できます。Windows 10/11 Pro、Enterprise、Educationエディションで利用可能です。
ステップ 1. コントロールパネルに移動し、「システムとセキュリティ」を選択し、「Bitlockerドライブの暗号化」をクリックします。指示に従って、希望するドライブにBitlockerを有効にします。
ステップ 2. 暗号化ドライブのロック解除方法を1つ選択しましょう。パスワードで解除する場合は、「パスワードを使用してドライブのロックを解除する」を選択し、安全性の高いパスワードを入力して設定します。
ステップ 3. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」のウィンドウが表示されます。3つの方法があります。回復キーのバックアップ方法を指定し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 「ドライブを暗号化する範囲の選択」で、暗号化する範囲を指定します。
ステップ 5. 「使用する暗号化モードを選ぶ」で使用する暗号化モードを指定します。Windows 10のみで使用する予定がないのであれば新しい暗号化モードを、Windows 10以前のOSでも使用予定があるのであれば互換モードを選択します。
ステップ 6. 「暗号化の開始」をクリックします。構成が完了すると、Bitlockerはドライブの暗号化を開始します。このプロセスはデータのサイズに応じて時間がかかる場合があります。Bitlockerが作業を行うのに時間をかけ、お待ちください。
方法2. パーティション管理ソフトで外付けHDDやSSDにパスワードを設定する
Windows 11や10のPro、Enterprise、Education版を使用している場合は、Windowsの機能を使用して簡単に外付けHDDやSSDにパスワードを設定することができます。しかし、Windows Home版のユーザーが外付けHDDやSSDにパスワードを設定する方法は限られています。心配しないでください。信頼性の高いサードパーティ製ソフトを使用すれば、Windows Homeユーザーも外付けHDD・SSD全体を暗号化し、強力なパスワード保護を設定できます。
ここでは、多機能で堅牢なWindowsパーティションマネージャーであるAOMEI Partition Assistantをご紹介します。このソフトウェアには、Home版を含むWindows 11/10/8/8.1/7のすべてのエディションで使用できる強力なBitLocker機能が搭載されています。


- 簡素化されたBitLocker管理
- Windows10・11のHome版でも対応
- 安心なデータ保護
- 簡単な暗号化
- 強力なセキュリティ管理
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして開きます。画面上部の「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。
ステップ 2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします。
ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワードを二回入力し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。
ステップ 5. 次に、「「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。現在のシステムドライブを暗号化する場合、パソコンを再起動して「Windows PE」(Windowsプレインストール環境)から起動する必要があります。プログラムは該当PC上にWindows PEを自動的に作成します。
ステップ 6. 暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。
まとめ
外付けHDDやSSDのパスワード設定は、データ保護に欠かせない重要なセキュリティ対策です。Windows 10/11Pro以上のエディションを利用するユーザーはBitLockerを使って外付けHDDやSSDにパスワードを設定することができます。Windows10/11のHome版を利用するユーザーはAOMEI Partition Assistantを使って、外付けHDDやSSDを暗号化して、パスワードで保護することができます。
このソフトウェアは、データ損失なしで、暗号化されたパーティションのサイズ変更や、Cドライブのスペース確保のためのプログラムの移動、パスワードなしで暗号化されたハードディスクのフォーマット、BitLockerで暗号化されたハードディスクのクローン作成など、さまざまな機能を提供しています。