「簡単」OS入りHDDやSSDを別のPCで起動する方法

PCを買い替えた時や、PCのパーツを変更した時に「OSが入っているSSDを別のPCで起動できるのか?」という疑問が湧くことがあります。特にWindows 11のような新しいOSでは、ハードウェアの互換性や設定の問題で起動できないケースもあります。ここでは、OS入りのHDDやSSDを別のPCで起動するための方法と、その際に発生する可能性のある問題と解決策について解説します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年02月19日

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OS入りのSSDを別のPCで起動するのは可能か?

「新しいPCに買い替えたけど、今使っているOS入りSSD/HDDをそのまま使いたい」「故障したPCのストレージを別のマシンで復旧させたい」。。。このような場面で、「OSがインストールされたストレージを別のPCで起動できるか」は重要な課題です。

疑問

基本的に、OSがインストールされたHDDやSSDを別のPCで起動することは可能ですが、いくつかの条件があります。通常、OSは特定のハードウェアに最適化されてインストールされるため、別のPCに移動した場合、動作しないこともあります。

別のPCでの起動時に発生する可能性がある問題

別のPCでOS入りSSDを起動した際に、どのような問題が発生するのか理解しておくことが重要です。以下はよくある問題です。

ハードウェア依存性の問題

Windowsは、ドライバや設定など、PCのハードウェアに特化した情報を含んでいます。特にマザーボードやCPU、グラフィックカードが異なるPCで起動すると、次の問題が発生することがあります。

1. ドライバの不一致

新しいPCのハードウェア(特にマザーボードやチップセット)が異なる場合、Windows 11は自動で必要なドライバをインストールすることがありますが、完全に適切なドライバがインストールされるとは限りません。このため、画面が乱れる、デバイスが認識されないなどの問題が発生する可能性があります。

2. Windowsのライセンス認証の問題

PCごとにライセンス認証が異なる場合、新しいPCでWindowsが認証されないことがあります。特にOEM版のWindowsの場合、ライセンスはPCに結びついており、別のPCで使用することはできません。

3. 起動エラー(ブルースクリーン)

ハードウェアの違いにより、起動時にブルースクリーンエラー(BSOD)が発生することがあります。特に、OSが別のPC用に最適化されていると、Windowsが正しく起動できないことがあります。

これらの問題を回避するためには、ハードウェア互換性の確認が重要です。

本記事では、OS入りのSSDを別のPCで起動する方法を説明します。「そのまま起動できる場合」と「できない場合」の違いや、初心者でも安全に試せる方法をまとめました。

異なるPCでの起動に必要な準備

別のPCでSSDを起動する前に、いくつかの準備が必要です。これらの準備をしておくことで、起動後のトラブルを最小限に抑えることができます。

1. BIOS/UEFI設定の確認

新しいPCのBIOS(またはUEFI)設定を確認し、起動順序が正しく設定されていることを確認します。SSDが最初に起動するように設定されていないと、OSが起動しないことがあります。

UEFIモードとレガシーモードの確認:新しいPCがUEFIモードで動作している場合、SSDがUEFIモードでフォーマットされている必要があります。もしSSDがレガシーBIOSモードでフォーマットされている場合、起動できないことがあります。

2. Windowsの再インストール準備

OS入りのSSDを別のPCに接続する際、Windowsの再インストールを考慮することも一つの手です。最初にOSを新しいPC用にインストールすることで、ドライバの不一致や認証問題を避けることができます。

3. 重要なデータのバックアップ

SSDの移行や起動時に何らかの問題が発生した場合、データが失われる可能性もあります。移行前に、重要なデータはバックアップを取っておくことをお勧めします。

OS入りのSSDを別のPCで起動する方法

PCの環境を別のPCに移行したい場合、OSがインストールされたHDDやSSDを物理的に別のPCに接続して、そのまま起動させる方法があります。この方法を使えば、OSの再インストールやアプリケーションの再設定をせずに、元のPCと同じ環境で作業を続けることができます。しかし、OSが異なるハードウェアに移行する際には、ドライバーの問題やブート設定のトラブルが発生することがあり、適切に移行作業を行うことが重要です。

このような作業を効率的に、安全に実行するためにおすすめなのが、AOMEI Partition Assistantです。このツールを使用すれば、OS入りHDDやSSDを別のPCで起動させるための手順が簡単に行えます。

AOMEI Partition Assistantは、ディスク管理、パーティション操作、データ移行を簡単に行えるソフトウェアです。特に、「ディスククローン」や「OS移行」機能を使用することで、OSがインストールされているHDDやSSDを別のPCに移行して起動できるようにすることができます。AOMEI Partition Assistantは、ハードウェアの変更に伴う問題を最小限に抑え、新しいPCでスムーズにOSを起動できるようにします。

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次に、AOMEI Partition Assistantを使って、OS入りHDDやSSDを別のPCで起動する手順をご紹介します。

ステップ 1. 最初に、移行元のPCからHDDまたはSSDを取り外して、新しいPCに接続します。新しいPCには、OSがインストールされている元のドライブを接続し、AOMEI Partition Assistantを使用して移行作業を行います。

ステップ 2. 新しいPCにAOMEI Partition Assistantをインストールし、ソフトウェアを起動します。クローン元のディスクを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスクをクローン

ステップ 3. 次に、OSを移行したい新しいPCのHDDまたはSSDを移行先として選びます。

クローン先のディスク

ステップ 4. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。クローン先のディスクがSSDの場合、「4Kアライメント」にチェックを入れます。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

確認画面

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

設定

ステップ 5. 設定が完了したら、「適用」⇒「続行」をクリックして、システムの移行を開始します。。作業が完了するまで少し時間がかかることがあります。移行後、OSの起動情報や設定も新しいPCに引き継がれます。

適用

ステップ 6. 移行が完了したら、新しいPCに元のOSがインストールされたHDDまたはSSDを取り付け、PCを起動します。新しいPCが正常にOSを起動できるか確認します。このとき、必要に応じてドライバのインストールやWindowsの設定変更が行われることがあります。

トラブルシューティング:よくある問題とその解決方法

SSDを別のPCで起動した際に、発生する可能性のあるトラブルとその解決方法をいくつか紹介します。

1. 「OSが見つかりません」と表示される

このエラーは、BIOS設定が間違っているか、SSDが正しく接続されていないことが原因です。BIOSで起動順序を確認し、正しいドライブが選択されているかを再確認してください。

2. ドライバのインストールエラー

Windows 11は通常、初回起動時に新しいハードウェアのドライバをインストールしますが、ドライバが正しくインストールされない場合があります。この場合は、インターネット接続を利用して手動でドライバをインストールする必要があります。

3. ライセンス認証の問題

OSが新しいPCで認証されない場合、ライセンスの再認証を行う必要があります。Windows 11の場合、Microsoftアカウントでサインインしていれば、再認証が自動的に行われることもあります。OEM版を使用している場合は、新しいPCでのライセンス認証ができない場合がありますので、その場合は新しいライセンスを購入する必要があります。

まとめ

この記事では、OS入りHDDやSSDを別のPCで起動する方法について説明しています。通常、OSがインストールされたSSDを別のPCに接続すると、ドライバやハードウェアの不一致により起動エラーが発生します。

OSがインストールされたHDDやSSDを別のPCで起動するためには、AOMEI Partition Assistantを活用するのが最適です。再インストールの手間を省き、元のPCと同じ環境をそのまま新しいPCで使用できるため、作業をスムーズに行えます。これにより、異なるPCでもSSDから正常に起動できるようになります。PC環境の移行を簡単に行いたい方にとって、AOMEI Partition Assistantは非常に便利で信頼性の高いツールです。

os入りssdを別のpcで起動できることに関するFAQ

1. OS入りHDDやSSDを別のPCで起動することは可能ですか?

OSがインストールされたHDDやSSDを別のPCで起動することは理論的には可能ですが、いくつかの注意点があります。異なるハードウェア構成(CPU、マザーボード、ドライバなど)を持つPCに移動すると、起動時にドライバや設定の不整合が原因で、OSが正常に起動しないことがあります。そのため、別のPCでOSを起動する際には、ハードウェアの違いに対応するための準備や調整が必要です。

2. 別のPCでOSが起動しない場合、どうすればよいですか?

OS入りHDDやSSDを別のPCに接続しても、OSが正常に起動しない場合は、以下の手順を試すことが有効です:

  • ドライバのインストール:異なるPCのハードウェアに合わせて、必要なドライバがインストールされていないと、OSが正常に起動しないことがあります。デバイスマネージャーでドライバを手動でインストールするか、PCの公式サイトからドライバをダウンロードしてインストールします。
  • Windowsの修復:Windowsが起動しない場合、インストールメディアを使用して「修復」機能を実行し、問題を修正します。これにより、OSが新しいハードウェアに対応できるようになります。

3. OS入りのHDDやSSDを別のPCで使うメリットは何ですか?

OS入りのHDDやSSDを別のPCで使うメリットとしては、主に以下が挙げられます:

  • 手間を省ける:OSを再インストールすることなく、すぐに新しいPCで使用できるため、手間を省けます。
  • データの移行:新しいPCにデータを移行する手間を省けます。すべてのデータと設定がそのまま引き継がれます。

ただし、ハードウェアの違いによる互換性の問題に対処する必要があります。

4. 別のPCにOSを移行する際に、ライセンスはどうなりますか?

OSを別のPCに移行する際、特にWindows OSの場合、ライセンスの問題が発生することがあります。OEMライセンス(PC購入時に付与されるライセンス)は、元々インストールされていたPCに紐付けられているため、別のPCで使用することはできません。一方、リテールライセンス(購入して別途提供されるライセンス)であれば、別のPCに移行しても問題なく使用できます。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。