【Windows10】システムで予約済みのパーティションを扱う

Windows 11/10/8/7をSSDやHDDなどの未使用領域にクリーンインストールすると、システムで予約済みのパーティションが自動で作成されます。この記事では、システムで予約済みのパーティションについてご紹介します。

投稿者 @ゆき 2024年07月24日 @ゆき 最後の更新 2024年06月14日

システムで予約済みのパーティションとは?

システムで予約済みという領域は、Windows 11/10/8/7のインストール中に気付いたり、Windows上で「ディスクの管理」から見えて気付くこともあると思います。この容量の小さなパーティションはいったい何なんですか?これがどのように作成されますか?

システムで予約済みのパーティション・作成

Windows 10を新品のHDDまたはSSD(パーティションが存在しない状態)にクリーンインストールした際に、システムで予約済みというパーティションが自動で作成されていることがありますか?

通常、WindowsをHDDやSSDの未割り当て領域にインストールしてしまうと、ディスクの先頭にシステムで予約済みのパーティションが作成され、残りの未割り当て領域にシステムドライブ(Cドライブ)が作成されます。

ノート:
Windows 7の場合、システム予約済みパーティションの容量はちょうど100MBで、Windows 8/8.1の場合は350MBで、Windows 10の場合は500MBです。
Windows 11/10/8にアップグレードする時、「システムで予約済みのパーティションを更新できませんでした」というエラーメッセージが表示されるかもしれません。これはシステムで予約済みのパーティションに十分な容量がないためです。このようなエラーを回避するためにアップグレードの前にシステムで予約済みのパーティションを拡張することができます。
>>拡張方法はこちらへ~「システムで予約済みのパーティションを更新できませんでした」エラーの修正

事前にHDD(またはSSD)をフォーマット(初期化)する場合、やHDD(またはSSD)にパーティションが存在する場合、Windows OSの新規インストールにより、システムで予約済みのパーティションが作成されません。

システムで予約済みのパーティション・機能

システムで予約済みのパーティションには、2つの機能があります:

1つは、ブートマネージャーコードとブート構成データベース、$RECYCLE.BINなどを格納することです。
もう1つは、BitLockerドライブ暗号化の機能で必要なスタートアップファイル用の領域を予約することです。(※注:BitLockerを使用してシステムドライブを暗号化する場合は、暗号化できるようにシステムドライブを再度パーティション分割する必要はありません。)

▶一般的に、システムで予約済みにドライブ文字が割り当てられないので、エクスプローラーで表示されません。でも「ディスクの管理」で確認することができます。

👉【関連記事】Windows 11/10/8/7でディスクの管理を起動する方法

この小さなパーティションを表示にしたい場合、「ディスクの管理」を開き、システムで予約済みのパーティションを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択し、「追加」をクリックしてシステムで予約済みに一つのドライブ文字を割り当てることができます。

👉【関連記事】ドライブ文字(ドライブレター)の変更・割り当て方法

💡ヒント:見えているのは特に問題はないからといって、間違えてシステムで予約済みのパーティション内のファイルを消してしまったり、上書きしてしまったりすると、OSが起動しなくなるなどのトラブルが起こるかもしれないので、システムで予約済みを非表示にしたほうがいいと思います。

システムで予約済みのパーティションは削除可能?

ご存知のように、Windows 11/10/8/7を丸ごとバックアップ&復元する場合は、Cドライブだけでなくシステムで予約済みのパーティションもバックアップして復元する必要があるので、システムで予約済みのパーティションはWindowsにとって重要な領域です。

👉【関連記事】万が一の備え!Win 10バックアップ【5つの方法まとめ】

Windows 11/10/8/7インストール後に専用のソフトでシステムで予約済みのパーティションを削除することもできますが、上述のようにこの重要な領域を間違って削除すると、OS(Windows 11/10/8/7)が起動しなくなる危険性があるので、注意が必要です。とにかく、特に問題を感じないならシステムで予約済みをそのまま残しておいたほうがいいと思います。

削除はおすすめしませんが、システムで予約済みのパーティションという複雑なものを避けたい場合、最も適切な方法は最初からこのパーティションを作成しないようにすることです。

システムで予約済みのパーティションを消す方法

システムで予約済みの領域をどうしても持ちたくない場合は、OSをHDDやSSD(未割り当て・未使用領域)に新規クリーンインストールする前に、別のパソコンでディスクをフォーマットしてパーティションを作成するか、または、起動ディスクからパソコンを起動して、ディスクをフォーマットしてパーティションを作成していればいいです。

次はOSをインストールする前に、HDDの上にパーティションを作成する方法を2つ提供します。

方法1:Diskpartユーティリティを使用

ステップ 1. Windowsインストールディスクからコンピューターを起動します。Windowsセットアップの開始直後に「Shift」+「F10」キーを押して、コマンドプロンプトを開きます。(もちろん、システム修復ディスク/回復ドライブからコマンドプロンプトを起動することもできます。)

ステップ 2. 「diskpart」と入力してEnterキーを押します。

ステップ 3. まっさらな状態(クリーンな状態)のHDD(またはSSD)が1台だけ存在する場合には、「select disk 0」というコマンドを入力→Enterキーを押してから、「create partition primary」というコマンドを入力→Enterキーを押すことで新しいパーティションを手動で作成します。

後は、WindowsセットアップでWindowsのインストール場所を選ぶ時、新しく作成したパーティションを選択すれば、システムで予約済みのパーティションが出てきません。

方法2:サードパーティ製ソフトを使用

コマンドラインについてよくわからない人に、この方法はとてもオススメです!(●'◡'●)

AOMEI Partition Assistant Standard(無料)というパーティション管理フリーソフトはdiskpart.exeよりも分かりやすくてパソコン初心者でも簡単に使えます。これを使うと、パーティションの作成、フォーマットだけでなく、パーティションの削除/コピー/チェック/移動/サイズ変更などもできます。
しかし、ブータブルディスクの作成、HDDのパーティション分割、空き領域の割り当て、ベーシックディスクとダイナミックディスクの間の変換、論理ドライブとプライマリパーティションの間の変換など、もっと高度かつ便利な機能を使用したい場合、その有料版 - AOMEI Partition Assistant Professionalにアップグレードする必要があります(❥割引)。
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デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ 1. AOMEI PA Pro版によって作成されたブータブルメディアからコンピューターを起動するか、または別のパソコンでAOMEI PAをインストールして起動します。

ステップ 2. AOMEI PAのメイン画面が表示されたら、対象HDD上の未割り当て領域を右クリックして、「パーティションを作成」を選択します。

ステップ 3. ポップアップで新しく作成するパーティションのサイズ、位置、ドライブ文字、ファイルシステムなどを指定することができます。そして「はい」をクリックします。

💡ヒント:必要に応じて「詳細」をクリックしてもっと多くの設定を実行することができます。

ステップ 4. 後はパーティションレイアウトを確認して、問題なければ「適用」をクリックします。

有料版の場合、「高速分割」(プリセットまたはデフォルトパラメータでパーティションを迅速に作成することができる)「コマンドラインでパーティションを分割」機能を使用してパーティションを作成することもできます。また、Windows Server 2012(R2)、2016、2019、2022ユーザーのためにServer版もあります。ぜひお試しください!

システムで予約済みのパーティションを拡張する方法

システムで予約済みのパーティションというと、サイズが小さすぎて、パーティション拡張が必要な場合も多くあるでしょう。次はシステム予約済みパーティションの拡張方法についてご説明させていただきます。

ステップ 1. Windowsインストールディスクでパソコンを起動します。空のディスク(パーティション無し)にWindowsをインストールする時、「すべてのWindowsの機能が正常に動作するように、Windowsがシステムファイルに追加のパーティションを作成することがあります」というメッセージが表示されるので、「OK」をクリックして、続行します。

ステップ 2. そして、ディスク上に2つのパーティションがあることを見つけます。パーティション2(システムパーティション)を選択して、「削除」をクリックします。次のポップアップで「OS」をクリックして、確認します。

ステップ 3. しばらくして、そのパーティションは未割り当て領域になります。システムで予約済みのパーティションを選択して「拡張」をクリックし、未割り当て領域でシステムで予約済みのパーティションを拡張します。

ステップ 4. 「フォーマット」をクリックして、システムで予約済みのパーティションをフォーマットします。そしてこのパーティションを選択してWindowsをインストールします。

まとめ

システムで予約済みのパーティションとは何ですか?その作成方法や機能は何ですか?システムで予約済みのパーティションを削除できるでしょうか?また、システムで予約済みのパーティションを消す2つの方法やシステムで予約済みのパーティションを拡張する方法、この記事では、すべてご紹介しました。

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