[解決策]Windows 10で4TBのHDDが正しく認識しない
Windows 10は4TB HDD(ハードドライブ)をサポートしていますか?Windows10で4TB HDDが正しく認識しない、或いは2TBしか表示されない場合はどうすればいいでしょう?すべての答えはこのページにあります。
前書き
技術の進歩に伴い、HDDのストレージ容量はますます増加しています。Seagate 4TB HDDなどの製品は、Windowsで広く利用されています。Windows 10は、4TB HDDのインストールと完全な利用をサポートしているのでしょうか?答えは場合によって異なります。
4TB HDDはいくつかの条件でWindowsで使用可能です。Microsoftによると、オペレーティングシステムが2TBを超える容量のストレージデバイスを完全にサポートするには、GUIDパーティションテーブル(GPT)を使用してデバイスを初期化する必要があります。システムボリュームが起動可能な場合、システムファームウェアはUEFIを使用する必要があります。
つまり、2TBを超える、かつ起動可能なHDDを使用する場合はUEFIブートとGPT両方が必要です。2TBを超えるHDDをデータディスク(起動不可能)として使用する場合はUEFIは必要なく、GPTのみが必要です。
Windows 10に4TBのディスクをインストールすると、ディスクが検出されない場合や、4TBに2TBしか表示されない場合があります。また、Windows 10を4TBのHDDにインストールすると、正しくパーティション分割されない場合があります。
4TBのHDDが認識しない理由
Windows 10が4TB HDDを認識しない場合、以下の理由が考えられます。
- BIOSが最新ではない可能性があります。最新バージョンに更新する必要があります。
- 4TB HDDが正しく接続されていない可能性があります。切断して再接続してみてください。
- 外付けHDDエンクロージャーまたは4TB HDD用のUSB-SATAケーブルが検出されていない可能性があります。別のメディアを介して4TBディスクを接続することをお勧めします。
大容量ハードディスクがGPTに初期化され、BIOSやディスクの管理では検出できるがWindowsでは検出できない場合、そのパーティションにドライブレターを割り当てるか、Windows 10を最新バージョンにアップデートして再度試してみてください。
4TBのHDDが2TBしか表示されない場合の対処法
前で述べたように、Windows 10で2TBを超えるHDDを起動不可能なディスク(データディスク)として使用するには、GPTパーティションテーブルが必要です。
Windows 10でMBRからGPTに変換する方法には3つの選択肢があります。Windows内蔵の「ディスクの管理」、同じくWindows内蔵のDiskpart、サードパーティの変換ソフトウェアを利用ことです。
「ディスクの管理」の「GPTディスクに変換」オプション、またはDiskpartの「convert gpt」コマンドは、ディスクが空の場合にのみ機能します。そのため、変換する前に4TBハードディスクをクリーンアップしてデータ損失を防ぐ必要があります。それを行う前に、バックアップフリーソフトで重要なデータをバックアップしてください。
以下は、3つの方法を詳しく紹介します。
方法1:ディスクの管理でMBRをGPTに変換する
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. 4TB HDDを右クリックし、「GPTディスクに変換」を選択します。グレー表示されている場合は、最初にすべてのボリュームを削除する必要があります。
方法2:DiskpartでMBRをGPTに変換する
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押してDiskpartユーティリティを開きます。
ステップ 2. コマンドプロンプトで「list volume」を入力してMBRディスクにパーティションまたはボリュームがあるかどうかを確認します。MBRディスクにパーティションまたはボリュームがある場合は、パーティションを削除する必要があります。
ステップ 3. 「listdisk」と入力してEnterキーを押します。ここに、PCのすべてのディスクが一覧表示されます。
ステップ 4. 「select disk m」を入力してEnterキーを押してディスクを選択します。mは変換しようとするディスクの番号です。ここは例としてディスク1を選択します。
ステップ 5. ディスクを選択した後、「convert gpt」と入力してEnterキーを押すと、MBRディスクがGPTディスクに変換されます。
方法3:サードパーティの変換ソフトでMBRをGPTに変換する
ディスクの管理やDiskPartを使用すると、MBRディスクからGPTに変換することができますが、その前提は管理者として実行することです。そして、多くのユーザーはDiskpartコマンドプロンプトについてよく知らないので、重大な問題が発生する可能性があります。Diskpartコマンドを実行したら、MBRからGPTへの変換が完了するまで取り消すことができません。
ここでは、AOMEI Partition Assistantをおすすめします。
AOMEI Partition AssistantはWindows PCユーザー向けに開発されたディスク管理のソフトウェアです。使いやすいインターフェイスでMBRからGPTに変換する、またはGPTからMBRに変換することが簡単になります。そして最も重要なのは、MBRディスク上のデータを消去することなく、MBRからGPTに変換することができます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動します。
ステップ 2. メインインターフェイスが表示されます。GPTへ変換するディスクをクリックし、「GPTディスクに変換」を選択します。
ステップ 3. ウィンドウが表示されます。「はい」をクリックします。
ステップ 4. 問題がなければ、ツールバーの「適用」→「続行」をクリックします。
Windows 10で全体の4TBハードドライブを使用するためには、正しい方法で使用する必要があります。以上の3つの方法を1つ選んで、4TB HDDが正しく認識しない問題を解決しましょう。
おまけ:4TBのHDDがインストールできない
一部のユーザーは、Windows 10を4TB HDDにインストールできず、「このディスクにWindowsをインストールできません」というエラーが表示されました。選択したディスクにはMBRパーティションテーブルがあります。EFIシステムでは、WindowsはGPTディスクにのみインストールできます。
正直に言いますと、HDDが2TBより大きい場合は、GPTディスクに変換する必要があります。では、Windows 10のインストール中にMBRをGPTに変更する方法は何ですか?
ステップ 1. Windowsインストールディスクを挿入し、ウィザードに従って「Windowsのインストール場所を選んください」ページに移動します。「Shiftキー+F10キー」を押して、コマンドプロンプトを表示します。
ステップ 2. 「方法2:DiskpartでMBRをGPTに変換する」と同じ手順でコマンド入力します。
ステップ 3. コマンドプロンプトを終了すると、Windows 10のインストールで4TBのHDDがいっぱいになり、正常にインストールできるようになります。
※ヒント
●ハードドライブが2TB未満で前述のプロンプトが表示される場合、コンピューターを再起動し、BIOSでEFIを無効にするためにF10を押し、BIOSに入り、「ストレージ」>「ブート順序」に移動し、EFIブートソースを無効にすることをお勧めします。
●もし4TBのハードドライブをGPTに変換しても、インストール中にMBRパーティションテーブルに戻す場合は、USBインストールドライブの問題が考えられます。公式WebサイトからWindows10をダウンロードし、起動可能なUSBを作成することをお勧めします。
●MBRフォーマットのシステムディスクをGPTに変換する場合は、起動を成功させるために、BIOSでレガシーをUEFIに変更することを忘れないでください。
まとめ
この記事で、Windows 10の4TBハードドライブに関する必要な情報を紹介しました。AOMEI Partition Assistantは多くのディスクパーティション問題を解決できます。例えば、あるディスクから別のディスクにOSだけを移行したり、あるパーティションから別のパーティションに空き領域を移動したり、起動問題なしにMBR/GPTハードディスクをクローンしたり、データ損失なしにNTFSをFAT32に変換したりすることができます。是非ともお試し下さい。Windows Serverを使用している場合は、AOMEI Partition Assistant Serverエディションを試すことができます。