Windows 10「自動修復を準備しています」が進まない・終わらない時の原因と対処法
この記事では、Windows 10の自動修復がループになる原因を徹底解説し、今すぐできる解決策をステップごとに紹介します。
Windows 10が自動修復のループに陥る
自動修復は、オペレーティングシステムの問題を自動的に解決するために設計されたWindowsの機能です。システムに問題が起きたときに、手動での操作なしに復元できる便利なツールです。
しかし、自動修復を使ってすべての起動問題を解決できるわけではありません。時には、PCが「自動修復を準備しています」という画面で止まり、正常に起動できなくなることがあります。
このページでは、Windows 10の起動が「自動修復の準備中」のループで止まる問題を解決するための4つの効果的な方法を紹介します。
Windows 10自動修復ループを解消する方法
Windows 10が自動修復ループで進まない場合は、以下の手順に従って修正してください。
方法1.BCDファイルを修復する
ブート構成データ(BCD)は、起動プロセスに必要な情報を保存するWindowsの重要な要素です。BCDが失われたり壊れたりすると、システムの起動が妨げられることがあります。ここで、Bootrec.exeツールを使ってブート構成データファイルを再構築することが可能です。
手順は以下の通り:
ステップ 1. 電源ボタンを10秒間長押しして、PCの電源を強制的に切ります。
ステップ 2. この操作を2回繰り返します(電源を入れ、Windowsのロゴが表示されるまで待ち、再度電源ボタンを長押ししてシャットダウンします)。これでWindows回復環境に入れます。或いは、PCが起動する前にF11キーを何度も押すことで、回復環境に入ることができます。この方法はPCのメーカーやモデルによって異なるので、マニュアルを確認するか、試してみてください。
ヒント:Windows 10のインストールメディア(USBやDVD)や、事前に作った回復ドライブがあれば、それを使ってWindows回復環境に入れます。インストールメディアを作るには「Microsoft公式から」或いは「便利なツールから」。
ステップ 3. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」をクリックします。
ステップ 4. コマンドプロンプトが読み込まれたら、以下のコマンドを順番に実行します。
bootrec /FixMbr
bootrec /FixBoot
bootrec /ScanOs
bootrec /RebuildBcd
最後は、「exit」と入力し、Enterキーを押します。その後、コンピュータを再起動して、問題が解決されたかどうかを確認します。
方法2.CHKDSKとSFCを使う
Bootrec.exeに加えて、CHKDSKとシステムファイルチェッカーを使って起動の問題を直すことができます。これらのツールは、ディスクやシステムファイルの問題を見つけて解決します。Windows 10の起動が自動修復に止まった場合、CHKDSKとSFCを使って復元を試みると良いでしょう。
CHKDSKの手順は以下の通り:
ステップ 1. 方法1と同じ手順で「コマンドプロンプト」に入ります。
ステップ 2. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
chkdsk g: /f /r /x
SFCの手順は以下の通り:
ステップ 1. 方法1と同じ手順で「コマンドプロンプト」に入ります。
ステップ 2. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sfc /scannow
方法3.自動修復をオフにする
自動修復機能を無効にすることで、この問題を回避できる可能性があります。
ステップ 1. 方法1と同じ手順で「コマンドプロンプト」に入ります。
ステップ 2. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
bcdedit /set {default} recoveryenabled No
以上の方法の共通点は「コマンドプロンプト」を使うことです。コマンドプロンプトはすごく便利なツールですが、誤ったコマンドの入力はデータの永久的な損失を引き起こすリスクがあります。気をつけて入力をしましょう。
方法4.ブート修復ツールを使って自動修復ループを直す
Windows 10が「自動修復を準備しています」というループに入った場合、高度なソフトウェアを使うことでこの修復ループを解消することができます。AOMEI Partition Assistantは、ハードディスクのパーティションを簡単に管理できるプロフェッショナルなツールです。
このソフトにはブート修復ツールがあり、PCの起動問題を見つけて自動修正できます。
- ✎AOMEI Partition Assistantを選ぶ理由:修復できるシチュエーションは?
- システムが起動できない場合:「ブート構成データファイルが見つかりません」や「ブート構成データファイルが破損しています」というメッセージが表示されます。
- アップデート後に起動できない場合:システムのアップデート後にブート構成が壊れることがあります。
- 複数のシステムでのブート競合:マルチOS環境では、ブート構成ファイルが競合したり、誤って設定されることがあります。
- 破損したブートセクター:ブートセクターの破損は、マルウェア攻撃やその他の理由で起こることがあります。
AOMEI Partition Assistantの使い方は以下の通り:
ステップ 1. 少なくとも8GBのUSBを用意します。別の動作しているPCにAOMEI Partition Assistantををインストールして起動します。メイン画面で「復元」タブを選択し、「ブート修復」をクリックします。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「ブータブルディスクを作成」をクリックしてブート修復ディスクを作成します。
ステップ 3. 起動できないPCを作成したブート修復ディスク(USB)で起動します。ブート修復ツールが自動的にロードされ、スキャンが始まり、修復可能なブートエントリが表示されます。
- 「詳細オプション」をクリックして、修復されたブートエントリを保存する場所を選択します。
- 現在のディスクに修復:システムは現在のディスクから起動し、ブートファイルが完全で正常に動作するように修復します。(デフォルト)
- 別のディスクに修復:この操作は、システムが選択したディスクから起動できるように、システムブートエントリーを修復または新規作成します。
ステップ 4. 修復したいエントリを選んで「修復」をクリックし、ブート修復を開始します。修復が完了するまで待ちます。修復が成功した場合、「修復に成功しました」という結果が表示されます。
Windowsが自動修復ループに入る理由は何ですか?
システムが何度も起動に失敗し、問題を修正できない場合、Windowsは自動修復ループに入ります。この厄介な問題はさまざまな理由で起こることがあります。自動修復ループの主な原因は以下の通りです。
►ブート構成データが失われたり破損したりすると、Windowsが正しく起動できなくなります。
►重要なシステムファイルが壊れると、起動時にシステムがクラッシュすることがあります。突然の電源断が原因でシステムファイルが壊れる場合はあります。
►ハードドライブのエラーが原因で、起動に問題が生じ、PCがOSを正常に読み込めなくなります。
►コンピュータが誤ったデバイスから起動するように設定されていると、自動修復ループに陥ることがあります。
まとめ
自動修復は起動時の問題を解決するための便利なツールですが、時には失敗してシステムがループに入ることがあります。Windows 10が「自動修復を準備しています」というループで止まると、非常にストレスを感じることがあります。
このガイドでは、ブート構成データの再構築、CHKDSKコマンドやSFCコマンドの実行、自動修復の無効化、AOMEI Partition Assistantなどのサードパーティ製ソフトウェアの使用など、自動修復ループを解消するいくつかの効果的な方法を紹介します。これらの手順を実行することで、自動修復ループを克服し、PCを通常の状態に戻しましょう。
AOMEI Partition Assistantは、さらに、他の便利な機能も備えています。例えば、データの損失なしでMBR/GPTへの変換、ディスククローンの作成、紛失したデータの復元、重複ファイルの検索&削除など、強力な機能がたくさん備えています。