ノートパソコンの動作速度やディスクの読み書きスピードを上げたい場合は、ノートパソコンのHDDをSSDドライブに換装/クローンできます。ただし、SSD換装は一般ユーザーにとってはちょっと複雑な作業なので、この記事では、HDDをSSDに複製するのに役立つ優れたツールであるAOMEI Partition Assistantを使用して、SSD換装の手順について詳しく説明します。
案例一:どうやってノートパソコンのHDDをSSDにクローンするか?
「OSを含むDellラップトップHDD上のすべてのものを新しいSSDドライブにコピーするか、クローンを作成したいと思います。そしてクローン作成されたSSDからシステムを安全に起動することを望みます。では、ラップトップのHDDをSSDに複製する方法を知っている人はいますか?教えてくれませんか?ありがとうございます。」
案例二:ノートパソコンをSSDにクローンする最も簡単な方法
「最近、私はノートパソコンのハードドライブと交換することに興味があります。では、Windowsを再インストールせずにノートパソコンのHDDをSSDへ簡単二交換することは可能でしょうか?何かアドバイスがありますか?ありがとうございました!」
ノートパソコンに内蔵されているHDDを本当にSSDに置き換える必要があるかどうか考えてみましょう。
ハードディスクが壊れたとか、「カチカチ」「カタカタ」「ジッジッ」などの異音が聞こえるとかなどの場合は、ハードディスクを別のHDD/SSDに交換する必要があります。壊れるまたは異音がするという状態になった原因おそらく経年劣化です。
前述したように、もしハードディスクが壊れておらず、現在古いWindows OSを使っているので、もっと良いまたは主流OS(例えば、Windows 11)にアップグレードする機会でSSDに交換したい場合は、マシンスペック状況次第です。スペックを確認し、問題なければSSDに交換できます。
OSやアプリケーションの起動が遅く感じる場合は、ぜひ交換すべきです。SSDの最大の利点は、データの読み取りと書き込みの速度が速いことです。SSDに交換すると、ユーザーエクスペリエンスと作業効率が大幅に向上します。
ハードディスクの空き容量が足りなくなった場合はどうでしょうか?容量に関して言えば、SSDよりもハードディスクのほうが安価で大容量のタイプが多くあります。したがって、現在使用しているハードドライブの容量が交換するSSDよりも小さい場合は、容量の問題が継続して発生する可能性があるので、再度検討することをお勧めします。
容量が不足している場合は、SSDの書き込み速度が遅くなるため、ディスクをSSDに交換することはお勧めしません。
要約すると、HDDをSSDに交換する必要があるかどうかは、主にハードディスクの状態、マシンスペック状況、およびユーザーエクスペリエンスに依存します。
以下では、ノートパソコンのHDDをSSDに換装する主な三つの理由を紹介します。
● パフォーマンスを向上させたい:SSDを使用すると、コンピューターの実行速度が大幅に向上し、データ転送中の読み取りおよび書き込み速度も向上します。したがって、パソコンの性能を上げるには、HDDをSSDに換装することが必要となります。
● 容量の大きいディスクに交換したい:通常、PCには低品質で低容量のディスクが付属しており、最大約500GBです。様々なファイルが蓄積され続けとアプリケーションのダウンロードにより、PCの動作はますます遅くなります。したがって、ユーザーはディスクを大容量のディスクに交換したいです。
● 古いディスクをアップグレードしたい:古いディスクが長年使用されていた場合、ディスク自体が劣化になります。古いディスクを新しいSSDにアップグレードすると、ディスク障害とデータ損失を回避することができます。
HDDとSSDの比較:
ここでは、どのようなSSDとUSB変換ケーブルを選べばよいか、SSDの初期化方法について解説しています。
SSDを選ぶ際は、以下の方面に注意して下さい。
大きさと容量
ノートパソコンに搭載されているHDDと同じ大きさのSSDを選びましょう。容量については、ノートパソコンで使用するデータ量よりも大きいSSDを選択することをお勧めします。SSDの容量がPCのHDD使用量より少ない場合、換装は失敗することがあるためです(Windowsで現在使用している容量を確認するには、「スタート」を右クリック→「システム」→左メニューから「ストレージ」をクリックすると確認できます)。
インチ数
一般的なノートパソコンは2.5インチのHDDが搭載されていることがほとんどです。ただし最近のモバイルノートでは、2.5インチ以下のハードディスクを搭載している場合もあるのでご注意ください。
厚さ
ハードディスクの厚さには、7mm、9.5mm、15mmのタイプがあります。そのため、ノートパソコンのメーカーサイトや説明書を参考にして対応する厚さのSSDを選びましょう。
コネクタの種類
ノートパソコンのハードディスクを接続する規格は、SATA、IDE、mSATA、M.2などがあります。古いノートの場合は、SATAかIDEの接続規格を使っています。コネクタが合わないと接続できないので必ず一致するSSDを選びましょう。
SSDには、SLC、MLC、TLC、QLCの4つの記憶方式があります。SSDの記憶方式は、データの耐久度に関係しています。データの耐久度が高いほど、価格も高くなります。個人利用のPCであれば、TLC以上を選ぶことをおすすめします。
古いパソコンのデータをクローンするために、SSDをUSBでパソコンに接続できる変換ケーブルが必要です。
変換ケーブルは、SSDのコネクタの種類(SATA、IDE)と一致するものを選びましょう。
また、変換ケーブルは、USBだけで動作するものとアダプタで電源供給しないものがあるのでご注意下さい。
SSDを初期化する最も簡単な方法は、Windowsに組み込まれているディスクの管理を使用することです。「Windows」と「X」キーを同時に押した後、「K」キーを押すと「ディスクの管理」を開くます。そして、「論理ディスクマネージャーがアクセスできるようにするにはディスクを初期化する必要があります」というエラーメッセージが表示される場合があり、SSDを初期化するように求められます。SSDを初期化するには、お使いのマザーボードに応じてMBRまたはGPTを選択し、「OK」をクリックして初期化を実行します。
ハードドライブのクローンを作成することは、個人ファイル、音楽、映画などをコピーすることとは異なります。「Ctrl C+Ctrl V」は、システムファイル、ディレクトリファイル、および一部のアプリケーションでは機能しません。このようにすると、システムを実行したり、アプリケーションにアクセスしたりできない場合があります。その結果、すべてをもう一度再インストールする必要があります。
したがって、専門のハードディスククローン作成ツールを使用する必要があります。市場にはさまざまなディスククローンソフトウェアがありますが、AOMEI Partition Assistant Professionalを強くお勧めします。このソフトウェアには、すべてのデータ(Windowsやプログラムを含む)を安全な方法でディスクの間で転送できる「ディスククローン」機能があります。さらに、2つの異なるディスククローン作成方法も提供するので、お好みに合わせてお選びください。
2つのディスククローン作成方法
❥「ディスクの高速クローン」:この方法では、あるハードディスクの使用済みスペースのみを別のハードディスクにクローンします。ターゲットディスクがソースディスクの使用済みスペースよりも大きい限り、ラップトップのハードディスクを小さいSSDにクローンできます。
❥「セクタ単位のクローン」:この方法では、使用済みセクターと未使用セクターをあるディスクから別のディスクにクローンするため、ターゲットハードドライブはソースディスクより同等または大きくする必要があります。
これは完全なチュートリアルです。クローン作成のために必要な準備、ノートパソコンのHDDからSSDへのクローン作成方法、そしてクローン作成したSSDドライブからの起動方法について説明します。Dell、HP、Asus、Acer、およびその他のブランドのノートパソコンのHDDをSSDにクローする手順は同じです。
ラップトップのハードドライブのクローン作成プロセスの前に、次の準備が必要です。
①不要なファイルやプログラムを現在のハードディスクから削除します。
②SSDをノートパソコンに接続し、正常に認識されていることを確認してください。外付けのUSB-SATAアダプター、ドッキングステーション、エンクロージャーなどが必要な場合もあります。
③クローン作成の過程ですべてのデータが消去されるため、SSDドライブに保存する必要のあるファイルをバックアップしてください。
④MBRシステムディスクをGPT SSDドライブに複製する場合は、マザーボードがUEFIブートモードをサポートしていることを確認してください。これは、Legacy BIOSバージョンをUEFIブートモードにアップグレードする必要があるためです。アップグレードしないと、ターゲットディスクから起動できません。
これで、AOMEI Partition Assistant Proのデモ版をダウンロードし、手順に従ってラップトップのHDDをより小容量のSSDドライブに複製できます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして実行します。メインインターフェイスの上部にある「クローン」>「ディスクをクローン」をクリックします。
ステップ 2. ディスクのコピー方法を選択し、「次へ」をクリックします。ここでは、「ディスクの高速クローン」を選択します。
ステップ 3. クローンを作成する必要のあるHDDをソースディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. SSDをターゲットディスクとして選択します。「SSDの性能を最適化」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
ステップ 5. ここで、必要に応じてターゲットディスクのパーティションを編集でき、「次へ」をクリックします(ノートパソコンのハードドライブを小さいSSDに複製するため、最初のオプション「パーティションのサイズを変更せずにクローン」はグレー表示されています)。
ステップ 6. ターゲットディスクから起動する方法を注意深く読み、「完了」をクリックします。
ステップ 7. メインインターフェイスに戻り、「適用」>「続行」をクリックしてハードドライブのクローン作成を開始します。
クローン作成プロセスが完了したら、PCからHDDを取り外してSSDをインストールし、BIOSで起動順位を変更して、SSDからを起動できるようにする必要があります。これらを実行する手順は次のとおりです。
SSDにクローンできたら、最後にノートパソコンのハードディスクをSSDに換装します。
SSDの交換手順については、ノートパソコンの機種によってネジの位置やコネクタの種類が異なりますが、大きな差はありません。以下では、HDDを取り外して、SSDに換装する詳しい手順です。
ステップ 1. Windowsが起動している場合は、ノートパソコンの電源を切り、SSDドライブ、電源ケーブル、およびその他の接続されているケーブルを取り外します。
ステップ 2. ノートパソコンの背面のネジをドライバーで取って開きます。
ステップ 3. HDDが固定されていたり、ケースに入っている場合は、ネジを取り外し、HDDを取り出します。
ステップ 4. HDDと繋がっていたフィルムケーブルのコネクタをSSDに取り付け、ノートパソコンに装着します。また、HDDがネジで固定されていた場合は、同じネジを使ってSSDを固定します。
ステップ 5. SSDの装着が終わったら、パソコン背面のネジも元に戻して作業完了です。
以上の手順に従って、SSDをデスクトップ・ノートパソコンに装着しました。SSDから成功に起動するには、起動ディスクをSSDに変更する必要もあります。
ステップ 1. ノートパソコンを再起動し、最初の起動インターフェイスでESC、F1、F2、F8を押し続け、BIOS環境に入ります。
ステップ 2. 「Boot」タブに移動し、起動順位を確認します。矢印キーを使用して、複製されたSSDを起動順位リストの一番上に移動します。
ステップ 3. 「F10」を押して変更の内容を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了します。ノートパソコンがクローン化されたSSDから正常に起動します。
パソコンの電源を入れても、Windowsが起動しない場合があります。
Windowsが起動できない場合は次のことをチェックして下さい。
起動しても「ハードディスクが見つからない」エラーが出る場合、SSDのフィルムケーブルのコネクタがしっかり接続できているか確認しましょう。接点が緩んでいると認識できないケースがあるため、コネクタ部分をしっかり押し込うように接続して下さい。
BIOSの起動順位でSSDの優先度が低いと、Windowsがうまく起動しないケースがあります。BIOS設定画面を開いてSSDがBOOTの起動順位のどこにあるかを確認しましょう(ESC、F1、F2、F8を押し続け、BIOSの設定画面に入ることができます)。
SSDのフォーマットには、MBRとGPTという2種類の形式が存在します。このフォーマット形式がGPTだとWindowsが起動しないかもしれません。
そのため、ハードディスクを元のHDDに戻し、SSDをMBRフォーマットした上で再度クローンすることで起動できます。
そのため、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用すると、Windows 11/10/8/7でノートパソコンのHDDをSSDに簡単かつ安全に換装/クローンできます。「ディスククローン」機能に加えて、ほかの多くの機能があります。例えば、OSのみをSSDまたはHDDに移行し、PCを再起動せずにNTFSシステムドライブを拡張し、失われたパーティションを回復し、ボリュームを削除せずにMBRとGPTを変換します。Windows Serverディスクのクローンを作成する必要がある場合は、AOMEI Partition Assistant Serverをお試しください。
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