Windows 11／10／8／7でM.2 SATAをM.2 NVMe SSDにクローンする方法

（SATA／NVMe）M.2 SSDとは何？その違いは？

M.2 SATA SSDおよびM.2 NVMe SSDは、2種類の異なるM.2ソリッドステートドライブ（SSD）です。これら2つのSSDについて説明する前に、まずはM.2 SSDとは何かを見てみましょう。M.2 SSDは、M.2フォームファクターを持つソリッドステートドライブ（SSD）のことです。これは、コンピューター内部に搭載されるストレージデバイスであり、従来のハードディスクドライブ（HDD）よりも高速で信頼性が高く、静音で省電力です。

SSDには主に、2.5インチSSD、M.2（SATA & NVMe）、NVMe PCIe、U.2 SSDの4種類があります。

（SATA／NVMe）M.2 SSDは、M.2フォームファクターを採用し、それぞれSATAまたはNVMeインターフェースを使用しています。M.2 SATAとM.2 NVMeは、両方ともM.2フォームファクターを持つストレージデバイスですが、その違いは次のとおりです。

簡潔に言えば、M.2 NVMeはM.2 SATAよりも高速で効率的なストレージオプションであり、特に高性能なコンピューティング環境や大規模なデータ処理が必要な場合に適しています。

なぜM.2 SATAをM.2 NVMe SSDにクローンするのか？

上記から、M.2 SATA SSDはM.2 NVMe SSDとは異なることがわかります。なぜSATA SSDをNVMe SSDにクローンする必要があるのでしょうか？M.2 NVMeがSATA SSDよりも有利である点をいくつか紹介します。

高速なデータ転送速度：M.2 NVMeドライブは、PCI Express（PCIe）レーンを利用するため、SATA SSDよりもはるかに高速なデータ転送速度を実現します。これにより、ファイルの読み取りや書き込み、アプリケーションの起動などの処理が迅速に行われます。

低遅延：NVMeプロトコルは、従来のSATAプロトコルよりも効率的で低遅延な通信を可能にします。そのため、データ処理やアプリケーションのレスポンスが向上し、より滑らかなコンピューティング体験が得られます。

高い並列処理能力：NVMeインターフェースは、複数のキューとワーキングスレッドをサポートするため、並列処理能力が高いです。これにより、同時に複数のタスクを処理する際の効率が向上し、マルチタスク環境でのパフォーマンスが向上します。

大容量データの効率的な処理：M.2 NVMeドライブは、大容量のデータを効率的に処理できるため、ビッグデータや高解像度のメディア編集などの要求が高いタスクに適しています。そのため、クリエイティブな作業やデータベースの処理など、高いデータ処理能力が求められる用途に適しています。

これらの要因により、M.2 NVMeドライブは、高速性、低遅延、並列処理能力、および大容量データ処理能力においてSATA SSDよりも優れた性能を提供します。

M.2 SATAをM.2 NVMe SSDへのクローン作成に適切なソフトを選択する

M.2 SSDをM.2 SSDにクローンするには、専門のSSDクローン作成ソフトが必要です。ここではAOMEI Partition Assistant Professionalをお勧めします。このソフトはWindows 11／10／8／7と互換性があります。すべての種類の（M.2）SSDをクローンするだけでなく、USBメモリ、SDカード、HDD、または他のハードドライブをコピーすることもできます。数回クリックするだけで、M.2 SATAをM.2 NVMe SSDにクローンすることができます。

Windows ServerでSATAをNVMeにクローンしたい場合は、AOMEI Partition Assistant Serverが役立ちます。

M.2 SATA SSDをM.2 NVMe SSDにクローンする方法

次の内容では、Windows 11／10／8／7でM.2 SATA SSDをM.2 NVMe SSDにクローンする手順を説明します。

⛳クローン前に
▶ クローン作成中に宛先SSDドライブ内のすべてのデータが削除されるため、重要なデータを事前にバックアップしてください。
▶ ステップがスロットによって異なることがあるため、デスクトップやノートパソコンに利用可能なM.2スロットの数を確認してください。
»»» もしM.2スロットが1つしかない場合は、NVMeをUSBアダプターを使用してNVMe M.2ドライブをパソコンに接続できます。
»»» もし2つのM.2スロットがある場合は、新しいNVMe M.2ドライブを直接コンピュータに取り付けることができます。

ステップ 1. AOMEI PA Professionalを起動して、ツールバーの「クローン」をクリックし、ドロップダウンメニューから「ディスクをクローン」を選択します。

ステップ 2. そしてポップアップでこの移行のためのクローン方法を選択します。

ディスクの高速クローン：この方法はソースディスク上の使用済み領域だけをクローンします。クローンプロセスにより少ない時間がかかります。（おすすめ）

セクタ単位のクローン：これは誤ってフォーマットしてしまったセクターを含むソースディスク上の全てのセクターをクローンするため、より多くの時間がかかります。

ステップ 3. 現在のM.2 SATA SSDをソースディスクとして選択して「次へ」をクリックします。

ステップ 4. M.2 NVMe SSDをターゲットディスクとして選択して「次へ」をクリックします。また、「SSDの性能を最適化」にチェックを入れることもできます。

ステップ 5. 次はターゲットSSD上のパーティションを編集するための3つのオプションがあります。パーティションサイズをそのまま保持するか、変更するか、好きなようにすることができます。

ステップ 6. ここではクローンしたSSDから起動する方法についての説明は表示されます。読んだ後「適用」⇒「続行」をクリックして、M.2 SATAからM.2 NVMe SSDへのクローン作成が始まります。

新しいM.2 NVMe SSDから起動する手順

SATAからNVMe SSDにクローンが成功した後、古い方を取り外し、新しいM.2 SSDを取り付けて、そこからブートできます。

パート1. 古いM.2 SATA SSDを取り外す

ステップ 1. ラップトップから電源を抜き、バッテリーを取り外します。

ステップ 2. 残留電力を解放するために、約10秒間電源ボタンを押し続けます。

ステップ 3. ケースカバーを取り外し、マザーボード上のM.2 SSDを特定します。ネジを緩めて古いM.2ドライブを取り外します。

パート2. 新しいM.2 NVMe SSDを取り付ける

このステップは、もしもお使いのマシンに2つのM.2スロットがある場合には完了していたかもしれません。もしそうであれば、この部分を無視してパート3に進んでください。

ステップ 1. 旧SSDを取り外したのと逆の手順で、M.2 NVMe SSDをスロットに取り付けます。

ステップ 2. ネジを締めてブラケットを固定します。

ステップ 3. ケースカバーとバッテリーをコンピューターに戻し、電源を接続します。

パート3. M.2 NVMe SSDから起動する

ステップ 1. コンピューターを再起動し、起動画面中にESC、F1、F2、F8、またはF10を押します。

ステップ 2. BIOSセットアップに入るを選択します。矢印キーを使用して起動タブを選択します。

ステップ 3. システムデバイスが優先順位で表示されます。クローン作成されたM.2 SSDの起動順序をリストの最初の位置に移動します。

ステップ 4. 設定を保存してBIOSを終了します。

その後、コンピューターは変更された設定で再起動します。もしクローンされたSSDが起動しない場合は、パーティションスタイルの衝突、システムファイルの整合性などを考慮してください。

まとめ

この記事を読んだ後、Windows 11／10／8／7でM.2 SATAをM.2 NVMe SSDにクローンする方法を知ることができるはずです。AOMEI Partition Assistant Professionalを使えば、簡単にM.2 SATA SSDをMVMe SSDにクローンできます。他にOSをM.2 SSDに移行する、SSDを安全に消去する、パーティションをSSD・HDDにコピーするなどができます。ぜひお試しください。