HDDからSSDへクローンする際容量が違う場合の対処法|初心者でも簡単に

HDDとSSDの容量が違うことによるトラブルを避けるために必要な準備や対処法を初心者向けに紹介。クローン作業をスムーズに進めるためのポイントをわかりやすく解説します。

投稿者 @カオル 2025年02月14日 @カオル 最後の更新 2025年02月14日

HDDからSSDへのクローンとは?

HDD(ハードディスクドライブ)からSSD(ソリッドステートドライブ)へのクローンは、HDDにあるデータオペレーティングシステムをSSDにそのままコピーする作業です。これにより、HDDよりも速くて耐久性のあるSSDに移行でき、パソコンの動作が大幅に速くなります。

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クローン作業はデータ移行を簡単にする便利な方法ですが、容量やフォーマットの違いで問題が起こることもあります。特にHDDとSSDの容量が異なる場合は、エラーや失敗を避けるために、事前に確認と準備が必要です。

HDDとSSDの容量が異なる場合に起こり得る問題

HDDからSSDにクローンする時、容量の違いでいくつかの問題が起こることがあります。具体的には次のような状況があります:

SSDの容量がHDDより大きい場合:SSDが大きいと、クローンしたデータはSSDの一部に収まりますが、余ったスペースが無駄になります。この時は、パーティションを再設定して、空きスペースを有効に使うことが大切です。

SSDの容量がHDDより小さい場合:HDDにあるデータがSSDの容量を超えると、クローンがうまくいかないことがあります。この場合、不要なファイルやアプリを削除して、容量を調整する必要があります。

☛クローン前に確認すべきこと:

1. 必要なデータの容量確認

まず、HDDに保存されているデータの量を確認しましょう。使用中のソフトやファイルのサイズを見れば、SSDに十分な空きがあるかどうかがわかります。もし容量が不足している場合は、不要なデータを削除するか、データを圧縮することを考えてみてください。

ステップ 1. デスクトップの「コンピューター」または「PC」を右クリックし、「管理」を選んでから「記憶域」→「ディスクの管理」をクリックします。

ステップ 2. 下のスクリーンショットでは、ハードディスクの総容量とその各パーティションの容量が確認できます。

2. SSDの適切な容量選択

SSDを購入する時は、HDDの容量に合ったものを選ぶことが大切です。できれば、HDDと同じかそれ以上の容量のSSDを選ぶと良いでしょう。容量に余裕があれば、将来的にデータが増えても心配ありません。もちろん、下の内容では、大容量HDDを小容量SSDにクローンする方法を説明します。

容量が異なる場合のHDDからSSDへのクローン方法「簡単」

ここで、HDDからSSDへのクローンソフトをおすすめします。AOMEI Partition Assistantは、異なる容量のHDDとSSDのクローン作成をサポートし、例えば、大きなHDDから小さなSSDへ、または小さなHDDから大きなSSDへクローンを作成できます。クローン作成中にパーティションのアライメントを調整することで、SSDの性能を最適に保つことが可能です。

4Kセクターを持つ4KサイズのSSDは、4096バイト以上の内部メモリページサイズを持っています。HDDからSSDにクローンを作成した後、SSD上のパーティションが不整合になることがありますが、SSDは4Kセクターに沿ってデータを読み取る必要があります。この場合、SSDの読み書きに時間がかかり、システムのパフォーマンスが低下することがあります。

AOMEI Partition Assistantは、クローン作成中にパーティションを調整し、SSDとオペレーティングシステムの性能を最適に保つことができます。

小容量のHDDを大容量のSSDまたは同じサイズのSSDにクローンする際は、セクター単位でのクローンが可能です。これにより、完全に同じコピーが得られます。AOMEI Partition Assistantを使えば、空白のセクターや論理的に不良なセクターがあっても、クローンは成功します。
一方、大容量のHDDを小容量のSSDにクローンする場合は、使用済み領域のみをクローンする必要があります。ドライブに使用済み領域と未使用領域がある場合、未使用領域はクローンされず、使用済み領域だけがクローンされるため、ディスクの空き容量が増えます。

ステップ 1. クローン先のSSDをお使いのコンピューターに接続し(SATA-to-USBアダプターが必要になる場合があります)、それが認識されていることを確認します。AOMEI Partition Assistantをインストールして実行します。

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ステップ 2. 大容量のHDDを小容量のSSDにクローンする場合は、クローンする前に、データの確認や不要なファイルの削除をおすすめします。

ステップ 3.クローン先のSSDを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。

ステップ 4. SSDをクローン先ディスクとして選択します。

ステップ 5. クローン元のディスクとクローン先のディスクが表示されます。クローン先のディスクがSSDの場合は、「4Kアライメント」にチェックを入れます。そして「設定」をクリックしディスクのレイアウトを編集します。

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

ステップ 6. 問題がなければ「確認」ボタンをクリックします。

ステップ 7. ツールバーの「適用」をクリックし、「続行」をクリックます。

クローン作業が終わった後の手順として、クローンしたHDDを外し、SSDを取り付ける方法を説明します。

デスクトップPCの場合

ステップ 1. PCの電源を切り、電源ケーブルを抜きます。

ステップ 2. PCのケースを開け、HDDからSATAケーブルと電源ケーブルを外します。HDDを固定しているネジを外し、HDDをスロットから引き抜きます。

ステップ 3. クローン作業で接続したSSDを、HDDがあったスロットに取り付けます。SSDをしっかり固定するためにネジを使います。

ステップ 4. SSDにSATAケーブルと電源ケーブルを再接続します。サイドパネルを戻し、ネジを締めてケースを閉じます。

ノートPCの場合

ステップ 1. ノートPCの電源を切り、電源ケーブルを抜きます。底のネジを外してカバーを開けます。

ステップ 2. HDDに接続されているケーブルやネジを外します。HDDを慎重にスロットから取り出します。

ステップ 3. SSDをHDDのあったスロットに挿入し、しっかりと固定します。必要に応じてネジでしっかりと取り付けます。底のカバーを戻し、ネジを締めて固定します。

これでSSDの交換が完了です。新しいSSDが正しく動作しているか、システムが正常に起動するか確認してください。

まとめ

HDDからSSDへのクローン作業では、容量の違いから問題が起こることがあります。しかし、事前に必要なデータの確認や不要なファイルの削除、パーティションの調整を行うことで、容量の問題を解決できます。また、クローン後に最適化を行うことで、SSDの性能を最大限に引き出し、長期間安定して使用できます。これらの手順を守れば、初心者でも簡単にクローン作業を成功させることができます。

さらに、AOMEI Partition Assistantは、他の便利な機能も備えています。例えば、データの損失なしでMBR/GPTへの変換、SSDへのOS移行、フォルダやインストール済みプログラムの移動、重複ファイルの検索&削除など、強力な機能がたくさん備えています。是非ともお試し下さい。