見えないファイルを一発復元!コマンドプロンプトでUSBの隠しファイルを取り戻す簡単ガイド

この簡単ガイドでは、コマンドプロンプトを使って隠されたファイルを素早く復元する手順を解説します。初心者でも安心して取り組めるステップバイステップの説明付き!

カオル

更新者: カオル / 2024年09月05日

シェア: instagram reddit

コマンドプロンプトでUSBの隠しファイルを復元する

USBドライブやHDDが空に見えることがありますが、実際にはウイルスなどによってファイルが隠されているか、Windowsが隠しファイル設定になっていない可能性があります。また、他の理由でファイルが削除されたことも考えられます。

「できればコマンドプロンプト(CMD)を使って隠しファイルを復元したい」と思うかもしれません。

実は、隠しファイルを表示するためのコマンドがあります。それはAttribコマンドです。WindowsのAttribコマンドを使うと、ファイルやフォルダーの属性を変更できます。このコマンドは隠しファイルを見つけるのに役立ちます。

Attribコマンドでファイルを元に戻す手順:

手順 1. 「スタート」メニューを押し、「CMD」と入力して、検索してきたプログラムの「CMD」を右クリックして「管理者として実行」を選択して開きます。

手順 2. コマンドプロンプトで「attrib -h -r -s /s /d X:¥*.*」と入力してEnterを押します。(Xは、隠しファイルを表示したいの保存先ドライブの文字です。自分の場合によって変更してください。例えば:「attrib -h -r -s /s /d F:¥*.*」と入力)

attribコマンド

説明:
「-h -r -s」:-hは隠しファイル属性を消去します。-rは読み取り専用ファイル属性を消去します。-sはシステムファイル属性を消去します。
「/s」:現在のディレクトリとそのすべてのサブディレクトリ内の一致するファイルに、attribと任意のコマンドラインオプションを適用します。
「/d」:attribおよびすべてのコマンドラインオプションをディレクトリに適用します。

手順 3. 最後に「exit」と入力してEnterを押し、コマンドプロンプトを終了します。

それから、隠しファイルが表示されるかどうかを確認します。

もしUSBにディスクエラーがあれば、「chkdsk」コマンドを実行して、エラーがないか確認し、修復を試みることができます。

chkdskコマンドでエラーをチェックする手順:

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「cmd」と入力し、「Enter」を押します。

ステップ 2. 次のコマンドを入力し、入力の後でEnterキーを押して操作を実行します。

chkdsk

説明:
「chkdsk g: /f /r /x」:/rはドライブ上の不良セクタを発見して読み取り可能な情報を回復します。/xはプロセスが始まる前にドライブのマウントを強制的に解除します。/rで幾つかのデータを回復できないので、バックアップスケジュールを設定してデータを定期的に自動バックアップするのは大切な習慣です。
chkdskについてもっと詳しい情報はこちらへ:Microsoft Learn

その後、ドライブをチェックして失ったファイルが見つかるか確認します。Attribコマンドとchkdskコマンドがうまくいかない場合は、信頼できるプロのデータ復旧ツールを使うことをおすすめします。

USBから消えたファイルを取り戻す

ウイルスによる攻撃は、ファイルを隠すだけでなく、データを失う原因にもなります。CMDでAttribコマンドとchkdskコマンドを使っても隠しファイルが見えない場合、残念ながらその状況にあるかもしれません。このような時は、信頼できる専門のデータ復旧ソフトを使うことをおすすめします。AOMEI FastRecoveryという強力なソフトウェアには、いくつかの利点があります。

※AOMEI FastRecoveyをおすすめする理由:
✔ 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
ストレージデバイスのクイックスキャンとディープスキャンをサポートします。スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
直感的で使いやすいUIを提供しています。
Windows 7、8、10、11、およびWindows Serverのすべてのバージョンに対応しています。

AOMEI FastRecovery

プロなWindowsデータ復旧ソフト&さまざまなデータ損失状況から失われたファイルを復元する

3ステップでデータ復旧する手順:

ステップ 1. 場所の選択

AOMEI FastRecoveryをインストールして起動します。データが失われたパーティションやディスク(USB)を選択し、「スキャン」をクリックします。

スキャンをクリック

ステップ 2. スキャンの実行・ファイルの選択

「クイックスキャン」で消したデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。復元したいファイルを選択し、プレビューすることができ、「復旧」をクリックします。

プレビューと復旧

ステップ 3. 保存先の選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

フォルダーを選択

さらに読む:USB内の隠しファイルを解除する別の方法

上記では、CMDを使ってUSB内の隠しファイルを表示する方法や、ウイルスによって失われたファイルを復元する方法を説明しました。実際には、ファイルエクスプローラーを使ってフォルダーやファイルを再表示することも可能です。

方法1.表示オプションで隠しファイルを解除する(Win 11)

ステップ 1. タスクバーからファイルエクスプローラーを開きます。

ステップ 2. 上部メニューの「表示」アイコン→「表示」→「隠しファイル」を選択します。

隠しファイルを選択

これで、非表示ファイルはファイルエクスプローラーで表示されるようになります。

方法2.フォルダオプションで隠しファイルを解除する(Win 11)

ステップ 1. ファイルエクスプローラーを起動し、右上隅の横三点をクリックし、「オプション」を選択します。

オプションを選択

ステップ 2. 「フォルダオプション」ウィンドウで、「表示」タブに移動します。

ステップ 3. 「詳細設定」の下で、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」の横のチェックボックスをオンにします。

ステップ 4. 「適用」および「OK」を選択して変更を保存します。

豆知識:勝手に隠しファイルになる理由は?

ファイルが隠しファイルになる理由はいくつかあります。主な理由を以下に示します。

  • ウイルスやマルウェア:悪意のあるソフトウェアがファイルを隠しファイルに設定し、ユーザーに気づかれないようにすることがあります。ウイルスによってファイルの属性が「隠し」に変わることがあります。
  • 誤設定や操作ミス:ユーザーが知らずにファイルやフォルダを「隠しファイル」として設定してしまうこともあります。Windowsなどのオペレーティングシステムでは、ファイルのプロパティから「隠し」属性を簡単に設定できるため、誤って隠れてしまうことがあります。
  • システムファイルの保護:特定のシステムファイルや重要なファイルは、誤って削除や変更されないように、システムが自動的に隠すことがあります。これらのファイルは通常、ユーザーが直接操作することを想定していないため、システムが「隠し」属性を付けます。
  • バックアップや同期ソフトウェアの影響:一部のバックアップや同期ソフトウェアが特定のファイルを隠しファイルとして扱うことがあります。これにより、ソフトウェアが自動的にファイルの属性を変更することがあります。

まとめ

USBから隠しファイルを復元するには、コマンドプロンプトを使って手順に従ってください。もしデータが失われた場合は、AOMEI FastRecoveryというソフトウェアを使うと、ファイルを簡単に復元できます。また、USB内の隠しファイルを表示する方法も2つ紹介します。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。