GPTパーティションスタイルとは何ですか?MBRとGPTの違いは何ですか?この記事では、そういう議題について説明します。また、Windows 10でGPTにフォーマットする方法、とデータ損失なしでMBRとGPTの間でディスクを変換する方法を紹介します。
最近のWindowsパソコンにおいて、ディスクをGPT(GUIDパーティションテーブル)形式でフォーマットすることが推奨される場面が増えています。GPTは、従来のMBR(マスターブートレコード)に比べて多くの利点を持っており、特に大容量のハードドライブや最新のUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を使用するシステムでの使用が一般的です。この記事では、Windows 11/10でディスクをGPT形式にフォーマットする方法を詳しく説明します。
ユーザーが新しいディスクをコンピューターに挿入すると、パーティションを作成する必要があります。したがって、ユーザーはディスクを初期化する必要があります。この進行状況では、このディスクのパーティションスタイルを選択します。
ハードディスクやSSDのパーティションスタイルには、MBR(マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)の2種類があり、それぞれの特徴や適用範囲が異なります。
➤GPTとは?
GPTとは、グローバル一意識別子パーティションテーブルの略語であり、UEFIに関連した新しいパーティションスタイルです。
➤MBRとは?
MBRとは、マスターブートレコードの略語であり、古くて一般的に使用されているパーティションスタイルです。
写真が示すように、MBRまたはGPTの2つのオプションがあります。最適なパーティションスタイルを選択するには、MBRパーティションスタイルとGPTスタイルの違いを理解する必要があります。
➤MBRとGPTの違い
GPTとMBRは、どちらもディスクのパーティションテーブルを管理するための方法ですが、GPTにはいくつかの重要な利点があります。
MBR | GPT | |
ディスク容量 | 2TB | 9.4ZB(1ZBは10億TBです) |
パーティション作成 | 最大2TBのボリュームと1個のディスクに最大4つのプライマリパーティション | 18EBのボリューム、一つのディスクに最大128個のパーティション |
起動モード | BIOS | UEFI |
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➤GPT形式を選ぶ理由
現代のPCやラップトップのほとんどはUEFI BIOSを採用しており、これによりGPT形式が標準となっています。GPT形式にすることで、システムのパフォーマンスが向上し、ディスクの容量を最大限に活用できるようになります。
ディスクの形式がGPTかMBRかを確認することは、フォーマットを開始する前に必要です。確認する方法はいくつかありますが、ここでは一般的な手順を紹介します。
スタートメニューから「ディスクの管理」を検索して開きます。ディスクの管理ウィンドウが表示されたら、リストに表示されているディスクを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「ボリューム」タブをクリックし、「パーティションスタイル」を確認します。ここに「GUIDパーティションテーブル(GPT)」または「マスターブートレコード(MBR)」と表示されます。
📁【関連記事】MBRかGPTかの確認方法と変換方法【Windows 11/10/8/7対応】
ユーザーはディスクを使用する前にスタイルを選択しますが、初期化が完了した後はパーティションスタイルを変更できないという意味ではありません。もしお使いのディスクがMBR形式である場合、まずGPTに変換してください。そのあと、GPT形式へフォーマットします。
ここでいくつかのツールでディスクパーティションスタイルをMBRからGPTに変換する方法を紹介します。
ディスクパーティションスタイルの変換は、多くのユーザーが知っておく必要のある通常のディスクの管理です。ただし、ディスク管理にはさまざまな制限があります。この記事では、ディスク管理ツールとCMDとディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantを使ってMBRをGPTに変換する方法を詳しく説明します。
「コンピューター」または「PC」を右クリック→「管理」→「記憶域」の「ディスクの管理」をクリック、起動します。そして、対象MBRディスクを右クリックして「GPTディスクに変換」でMBRディスクからGPTディスクに変換することができます。
Windows 11/10では、Diskpartを使用してGPTディスクにフォーマットする場合、入力するコマンドの1つはディスク上のすべてのデータを削除することであるため、開始する前にバックアップする必要があります。
手順 1. スタートメニューをクリックし、検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力し、検索結果からコマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
手順 2. コマンドプロンプトで「diskpart」を入力し、Enterキーを押します。
手順 3. 「list disk」を入力し、Enterキーを押します。ディスクの一覧を表示します。
手順 4. 「select disk(フォーマット対象のディスク番号)」を入力し、Enterキーを押します。変換したいディスクを選択します。
手順 5. 「clean」と入力し、Enterキーを押すと、初期化(データが全て消去)されます。
手順 6. 「convert gpt」と入力して、Enterキーを押すと、GPTに変換します。
手順 7. 最後に、「exit」と入力し、Enterキーを押します。
ディスク管理ツールは「GPTディスクに変換」がグレーで表示される場合があります。CMDはユーザーにディスクデータをクリーンアップするように要求し、場合によっては変換エラーが発生する可能性もあります。データの損失やその他の不便を回避するには、AOMEI Partition Assistantなどの専門的なディスクパーティション管理ソフトを使用することをお勧めします。
このソフトを使用すれば、データを保持したままディスクをGPTに変換することができます。
手順 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして実行し、ターゲットディスクを右クリックして、「GPTディスクに変換」を選択します。
手順 2. 「はい」をクリックして、ディスクをMBRからGPTに変換することを確認します。
手順 3. 「適用」をクリックして操作を開始します。CMDとは異なり、後悔した場合は「元に戻す」をクリックしてキャンセルできます。
ディスクをGPTに変換した後、GPT形式へフォーマットする2つの方法を紹介しま須。通常、ディスクをフォーマットして、「ディスクの管理」機能を選択する人が多いようです。方法は以下の通りです。
手順 1. ディスクの管理でフォーマットするハードディスクをGPTに変換した後、フォーマットするハードディスクの未割り当て領域の部分の上で右クリックし、メニューの「新しいシンプルボリューム」をクリックします。
手順 2. ウィザードに従って、ファイルシステムとクラスタサイズを設定します。その後、「完了」をクリックします。
手順 3. 未割り当ての領域が「フォーマット中」に変わりますので、そのままお待ち下さい。「正常」に画面が変化すれば、フォーマット完了です。
AOMEI Partition Assistantがこれらを実行できます。NTFS、FAT32、exFAT、Ext2、Ext3、Ext4タイプ間で内蔵または外付けHDDを変更できます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、メイン画面でフォーマットしたいパーティションを右クリックして、「パーティションをフォーマット」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで、ドライブラベルを入力し、パーティションをどの種類のファイルシステムにフォーマットして、「はい」をクリックします。
ステップ 3. 「適用」をクリックして、すべての操作を実行します。
GPT形式でディスクをフォーマットすることは、特に最新のPCや大容量ストレージを利用する際に大きな利点があります。適切な手順を踏んで、データを保護しながらGPTに変換することで、システムの安定性とパフォーマンスを向上させることができます。ただし、変換前には必ずバックアップを取り、必要に応じてサードパーティーソフトウェアを活用することをお勧めします。
この記事では、GPTとMBRの違いとWindows 11/10でGPTにフォーマットする方法について明確に説明しました。AOMEI Partition Assistantでデータを削除せずにMBRディスクをGPTディスクに変換できます。必要に応じて、GPTをMBRに変換もできます。Windows Server 2003/2008/2012/2016/2019/2022(R2を含む)を実行している方は、AOMEI Partition Assistant Serverを試して、より高度な機能をお楽しみください。