Windows Server 2016で「ボリュームの拡張」はグレーアウトする問題を解決

Windows Server 2016でディスクの管理 「ボリュームの拡張」がグレーアウトした理由とは?それを修正し、Server 2016でボリュームを拡張する方法を紹介します。

投稿者 @Comnena 2024年05月29日 @Comnena 最後の更新 2023年05月15日

Windows Server 2016で「ボリュームの拡張」を利用できない

 

Windows Server 2016でパーティションの1つ、特にシステム(C)パーティションのディスク容量が少なくなったとき、「ボリュームの拡張」機能を備えた内蔵ツール「ディスクの管理」でパーティションを拡張したいと思うことがあります。残念ながら、Cドライブを拡張しようとすると、Windows Server 2016では、「ボリュームの拡張」がグレーアウトしていることがほとんどです。

この問題の原因と効果的な修正方法は何でしょうか?以下では、その両方をわかりやすく解説していきます。

Windows Server 2016で「ボリュームの拡張」がグレーアウトしているのはなぜ?

「ディスクの管理」には「ボリュームの拡張」機能がありますが、これはある特定の条件下でのみ機能します。つまり、ディスクのパーティション構造が条件を満たしている場合、この機能を使って選択したパーティションを正常に拡張することができます。そうでない場合、「ボリュームの拡張」オプションはグレーアウトされます。

条件 1. ボリュームの拡張または縮小機能は、NTFSファイルシステムでのみ機能します。拡張したいパーティションがNTFSでフォーマットされていない場合、ボリュームの拡張オプションはグレーアウトされます。

条件 2. HDDの上に連続した未割り当て領域または空き容量がない場合、Windows Server 2016で「ボリュームの拡張」を利用できません。

条件 3. ここでは連続した未割り当て領域がありますが、それは拡張したいパーティションの左側になります。

条件 4. プライマリパーティションを拡張したい場合、拡張の必要があるパーティションの後ろに未割り当て領域がなくて、拡張パーティションに空き容量があるなら、「ボリュームの拡張」を利用できません。同じ、論理パーティションを拡張してみる場合、未割り当て領域が邪魔になるので、それも利用できません。

「ボリュームの拡張」はグレーアウトする問題を修正する方法

Server 2016でボリュームの拡張ができない理由として考えられることを踏まえ、一般的には以下の2つの方法で解決することができます。

拡張する前にFAT32ボリュームをNTFSに変換

対象ボリュームのファイルシステムをFAT32からNTFSに変更する場合は、コマンドプロンプトを使用することができます。

ステップ 1. Windowsのファイルエクスプローラーまたは「ディスクの管理」で変換したいパーティションの文字を見つけます。

ステップ 2. Windowsロゴキー+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。

ステップ 3. 「cmd」と入力し、Enterキーを押すと、コマンドプロンプトのウィンドウが表示されます。

ステップ 4. コマンドラインプロンプトで、convert 「ドライブ文字」: /fs:ntfsと入力します。たとえば、変換したいドライブの文字がDであれば、「convert D: /fs:ntfs」と入力します。

NTFSをFAT32に戻すコマンドは存在しませんのでご注意ください。これを行うには、必要なファイルをバックアップし、このドライブを再度フォーマットするか、「NTFS to FAT32変換器」を使用する必要があります。

ターゲットボリュームの後ろにあるパーティションを削除

ターゲットパーティションの右隣に未割り当ての領域がない場合、「ボリュームの拡張」オプションはクリックできなくなります。「ディスクの管理」ではパーティションの移動ができないので、拡張したいパーティションのすぐ後ろにあるパーティションを削除してください。そうすると、ディスクの管理で「ボリュームの拡張」が可能になります。ただし、その前に、削除するパーティションのバックアップを作成する必要があります。

「ボリュームの拡張」はグレーアウトする問題を回避する方法

上記の方法は、Server 2016の「ボリュームの拡張」オプションがグレーアウトする問題を解決するのに役立ちますが、それらはデータ損失を引き起こしやすいのです。そこで、ここでは、より良い解決策を皆さんにご紹介します。それは、AOMEI Partition Assistant Serverを利用することです。このサードパーティのサーバーパーティションマネージャーは、Windows Server 2022/2019/2016/2012/2008/2003と互換性があります。

Windows Serverの「ディスクの管理」よりもはるかに高度で、FAT32またはNTFSでフォーマットされたパーティションを拡張することができます。また、「パーティションをリサイズ/移動」機能があり、隣接する未割り当ての領域とターゲットパーティションの間にパーティションを移動して、パーティションを拡張することができます。また、空き領域と未割り当て領域を区別しないので、空き領域や未割り当て領域があるパーティションも拡張することができます。

さらに、データを失うことなく、プライマリパーティションをロジカルに変換する機能を提供し、その逆も可能です。さらに、「パーティションを結合」機能で、どんな場合でもデータを失うことなく、簡単にパーティションを拡張することができます。それはどのように操作するか見てみましょう:

Serverの無料デモ版ServerとPCの全バージョン
安全かつ高速
注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Serverをインストールし、起動します。メインインタフェースで、パーティションを右クリックして、「詳細処理」>「パーティションを結合」オプションを選択します。

ステップ 2. ポップアップウィンドウで、拡張したいパーティションまたは未割り当て領域をチェックします。

ステップ 3. ここで、結果のプレビューが表示されます。確認して、問題なければ、「適用」および「続行」をクリックして、パーティションの結合操作を実行します。

ハードディスクに未割り当ての領域がない場合、「空き領域を割り当てる」機能により、あるドライブから別のドライブに直接空き領域を割り当てることもできます。

ステップ 1. メインインタフェースで、空き容量が多いパーティション(ここではパーティションD)を右クリックして、「空き領域を割り当てる」を選択します。

ステップ 2. ポップアップウィンドウで、DからCドライブに割り当てたい空き容量を入力し、保存先としてCドライブを選択します。そして、「OK」をクリックします。

ステップ 3. 最後に「適用」をクリックして、操作を確定します。

まとめ

結論として、AOMEI Partition Assistant Serverを使えば、Windows Server 2022/2019/2016/2012/2008/2003で「ボリュームの拡張」はグレーアウトする状況でも、簡単にパーティションを拡張することが可能です。さらに、データ損失なしでGPT/MBRディスクに変換、パーティションクローン、Windows ServerをSSD/HDDにクローン、ディスク初期化など、他の多くの便利な機能を提供します。

このソフトウェアを無制限のコンピュータにインストールして、ディスクとパーティションを便利に管理したい場合、AOMEI Partition Assistant Unlimited版を試してみることができます。Unlimited版は「ポータブル版を作成」という便利な機能を持っており、リムーバブルデバイスにAOMEI Partition Assistantを作成することができます。