徹底解決!「ブートデバイスが見つかりません」エラーの究極の対処法

「ブートデバイスが見つかりません」エラーにお困りですか?このガイドでは、エラーの原因を徹底的に分析し、問題を迅速に解決するための具体的なステップを解説します。簡単なトラブルシューティングから、より深い修正方法まで、すべて網羅しています。

投稿者 @カオル 2024年08月07日 @カオル 最後の更新 2024年08月07日

「boot device not found」というエラーが表示されて起動できない?

boot device not foundは「ブートデバイスが見つかりません」という意味です。これは、Windowsのシステムファイルが入っているHDDやSSDが見つからず、起動できないことを示しています。このエラーは、いつも「3F0」というメッセージと一緒に表示されます。「ブートデバイスが見つかりません」というエラーは、BIOSがブートデバイスを見つけられないか、ブートファイルに問題があることです。

ブートデバイス(起動可能なデバイス)は、ハードドライブやUSBメモリ、フロッピードライブ、DVD、CD-ROMドライブなどのストレージ機器で、オペレーティングシステムを起動するためのブートファイルやドライバが含まれています。BIOSは、コンピュータがオペレーティングシステムを読み込むためのプログラムです。

以下のようなエラーメッセージもよく見られます。

  • No Boot Device Found – Please restart system(ブートデバイスが見つかりません。再起動してください。)
  • no boot device is available(ブートデバイスが利用できません。)
  • Insert system disk in drive. Press any key when ready(システムディスクをドライブに入れて、どれかのキーを押してください。)
  • Operating System Not Found(オペレーティングシステムが見つかりません。)

他にも日本語で「起動可能なデバイスが見つかりません」、「 起動可能なデバイスが見つかりませんでした」を表示する例もあります。

ブートデバイスが見つからない原因は?

▣ブートシーケンスが正しくない

ブートシーケンスは、コンピュータが起動するためのオペレーティングシステムを探す順番を決めます。もしブート順序が間違っていると、コンピュータは内蔵ハードドライブにあるオペレーティングシステムを読み込む前に、USBドライブやCD/DVDなどの起動できないデバイスから起動しようとすることがあります。

BIOSやUEFIの設定でブート順序を変更することで、コンピュータが正しいデバイスを最初に確認し、オペレーティングシステムを正しく読み込むことができます。

関連記事:Windows 11/10/8/7でPCがUEFIかBIOSかを確認する方法

▣システムパーティションがアクティブに設定されていない

システムパーティションは、ハードドライブの特定の部分で、オペレーティングシステムを起動するためのファイルが入っています。このパーティションがアクティブでないと、コンピュータはブートファイルの場所がわからず、「boot device not found」というエラーが出ます。

Windowsの回復環境で「diskpart」コマンドを使ってシステムパーティションをアクティブにすると、コンピュータが起動ファイルを見つける手助けができ、問題を解決できます。

Windows 回復環境(Windows RE)は、Windows が起動しない場合に、トラブルシューティングやシステム復元、初期化などを行うことができる機能です。

▣ディスクエラー/不良セクタにより内蔵ハードドライブが損傷している

内蔵ハードドライブにエラーや不良セクタがあると、オペレーティングシステムが正しく読み込めなかったり、アクセスできなくなることがあります。こうした問題は、突然の電源断やハードディスクの物理的な損傷、または経年劣化によって起こることがあります。

Windowsの回復環境で「chkdsk」コマンドを使うと、ディスクのエラーをスキャンして修復を試みることができます。これにより、ハードドライブのエラーを直し、オペレーティングシステムの機能を回復し、「起動可能なデバイスが見つかりません」という問題を解決できます。

▣ブートハードドライブのMBRが損傷している

マスターブートレコード(MBR)は、ハードドライブの大事な部分で、コンピュータのパーティション情報やブートを始めるためのコードが入っています。MBRが壊れると、コンピュータはオペレーティングシステムを見つけられず、「ブートデバイスが見つかりません」というエラーが出ます。

Windowsの回復環境で「bootrec」コマンドを使うと、MBRを修復したり再作成したりできます。これで問題が解決し、コンピュータが正常に起動することが多いです。

ブートデバイスが見つからない問題に対する解決法

これらの方法をやる前に、まずケーブル接続が緩んでいないか確認しましょう。問題なければ、方法1からやってみてください。

方法1:すべてのハードウェアを取り外し、再接続する

まず、コンピュータの電源を完全に切り、すべてのハードウェアを外して再接続します。これにより、接続が緩んでいるためにBIOSがシステムやハードディスクを認識できず、「ブートデバイスが見つかりません」という問題が起きているか確認できます。これで解決しない場合は、次の手順に進んでください。

方法2:ブート順序を確認、或いは変更する

ブート順序が正しくない場合、コンピュータがブート不可能なハードドライブからブートしてしまい、「Bootable device not found(ブート可能なデバイスが見つかりません)」というメッセージが表示されることがあります。 そのため、システムハードドライブがブートシーケンスの先頭にあることを確認してください。

ステップ 1. パソコンを再起動します。

ステップ 2. 画面に何も映っていないうちに、F10キーを押してBIOSセットアップメニューに入ります。

BIOSセットアップメニューに入るキーはブランドなどによって違います。以下はよくあるブランドのBIOSキーです。 Dell:F2、F12 HP(Hewlett-Packard):Esc、 F10 Lenovo:F1、F2、Fn + F2、Enter+F1 Acer:Del、F2 Asus:Del、F2、F10 Microsoft Surface:電源ボタンを押しながら、デバイスの音量を上げるボタンを押し続けます Toshiba/Samsung/Intel/ASRock/Origin PC:Esc、F1、F2、 F12 MSI/Gigabyte/EVGA/Zotac/BIOStar:Del

ステップ 3. システムハードドライブが一番上の位置にない場合は、「+」または「-」を押して、「ハードドライブ」を起動順序リストの先頭に移動します。「F10」キーを押して変更を保存し、コンピュータを再起動します。

方法3:プライマリパーティションをアクティブにリセットする

オペレーティングシステムが入っているパーティションはプライマリパーティションと呼ばれます。このパーティションをアクティブにしないと、オペレーティングシステムは正しく起動しません。もし非アクティブにしてしまうと、「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」という問題が起こります。だから、もう一度アクティブに設定してください。

ステップ 1. 「Windows + I」キーを押して設定ウィンドウを開きます。次に、「更新とセキュリティ」をクリックし、左のパネルで「回復」を選択します。

ステップ 2. 「高度なスタートアップ」の項目で「今すぐ再起動」ボタンをクリックすると、Windows 10コンピュータが再起動を開始します。

ステップ 3. 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」をクリックします。

(これはWindows 回復環境です!)

ステップ 4. 次に、「コマンドプロンプト」オプションをクリックして、以下のコマンドを1つずつ入力し、Enterキーを押してコマンドを実行します。

list disk

select disk n (nはブートパーティション所在のディスクの番号です)

list partition

select partition n (nはブートパーティションの番号です。)

active

方法4:ドライブのエラーをチェックして修正する

外付けハードドライブが突然コンピュータで検出されなくなった場合、エラーチェックツールを実行することで問題を解決できることがあります。

ステップ 1. 上記と同じ方法で「コマンドプロンプト」に入ります。「cmd」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを開きます。

ステップ 2. ポップアップウィンドウで、「chkdsk g: /f /r /x」と入力し、Enterキーを押します(gは認識されているがアクセスできない外付けハードドライブのドライブ文字を表します)。

チェック後、ハードドライブにアクセスできる場合があります。

方法5:スタートアップ修復を実行する

コンピュータが起動しない場合は、スタートアップ修復を実行できます。

ステップ 1. 方法3と同じやり方で「詳細オプション」に入ります。

ステップ 2. スタートアップ修復をクリックします。

関連記事:スタートアップ修復が終わらない?!原因と対処法

方法6:SFCコマンドを実行してブートファイルを修復する

スタートアップ修復が機能しない場合、SFCコマンドを実行して破損したブートファイルを修復できます。

ステップ 1. 方法3と同じやり方で「コマンドプロンプト」に入ります。

ステップ 2. 「sfc /scannow /offbootdir=c: /offwindir=c:windows」のコマンドを実行します。

方法7:オペレーティングシステムを再インストールする

オペレーティングシステムの壊れたファイルが原因でこのエラーが起こることがあります。システムをリセットして問題が解決するか試してみてください。そのためには、Windowsのインストールメディアを使ってオペレーティングシステムを再インストールします。

ステップ 1. インストールUSB/DVDを挿入して、コンピュータを直接起動します。画面に「Press any key to boot from CD or DVD...」と表示されたらどのキーでもいいので任意のキーを押します。

ステップ 2. 次の画面で、インストール言語を選択して「次へ」をクリックします。

ステップ 3. 「今すぐインストール」ボタンをクリックします。

ステップ 4. Windowsのプロダクトキーを入力します。

ステップ 5. 「ライセンス条項をお読みください」が表示されます。「同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

ステップ 6. 「インストールの種類」が表示されます。ここでは「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)(C)」を選択します。

ステップ 7. インストール場所を選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 8. これで、Windowsのインストールが開始されます。完了するまでお待ちください。

終了すると、コンピュータが再起動します。

方法8:ブートハードドライブのMBRを再構築する

ウイルス攻撃、停電、不良セクタなどによりBCDやMBRなどのブート情報が破損すると、「ブート可能なデバイスが見つかりません」というエラーメッセージが表示されることがあります。この重要な情報は、AOMEI Partition Assistantを使って修復することができます。

WindowsのインストールUSB/DVDがない、或いはどうしてコマンドプロンプトにアクセスできない場合、AOMEI Partition Assistantもおすすめします。それを使って、まず起動可能なWindows 11/10/8/7ディスクを作成し、それからコンピュータを起動して問題を解決することができます。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ高速
注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。
注意:USBフラッシュドライブ(最低16GB)を準備してください。通常のWindows 10コンピュータは、お使いのオペレーティングシステム(32ビットまたは64ビット)と同じオペレーティングシステムです。

ステップ 1. USBドライブを他ののWindows 10 PCに挿入します。AOMEI Partition Assistantを実行します。メインウィンドウの右上隅にある「ツール」で、「ブータブルCD/USBを作成」を選択してください。「次へ」をクリックしてください。

ステップ 2. 「USBブートデバイス」を選択し、「続行」をクリックしてWindows 10ブート可能メディアを作成します。

ステップ 3. 次に、このブータブルメディアから破損したWindows 10 PCを起動すると、AOMEI Partition Assistantソフトがデスクトップに表示され、実行するだけです。

ステップ 4. システムハードディスクを選択し、ドロップダウンメニューから「MBRを再構築」を選択します。

ステップ 5. Windows 10のMBRタイプを選択します。

ステップ 6. ウィンドウの上部にある「適用」をクリックします。

まとめ

Windows 11/10/8/7ディスクがインストールされたDell、Acer、HPなどのコンピュータで「ブートデバイスが見つかりません」という問題を解決するために、8つの方法が効果的です。自分に合った解決策が見つかることを願っています。

さらに、AOMEI Partition Assistantは、OSをSSDに移動したり、HDDをクローンしたり、再起動なしでシステムドライブを拡張するなど、他にも多くの便利な機能を提供しています。Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することができます。