簡単!Windows 10/11でHDDのSMARTテストを実行する最速手順
HDDの寿命を事前に確認!Windows 10/11でSMARTテストを行い、エラーや故障の兆候を早期発見。この記事では、HDDの状態をチェックするための最も簡単かつ迅速な方法を紹介します。
SMARTテストについて
SMARTはSelf-Monitoring Analysis and Reporting Technologyの略で、ハードディスクのさまざまな部分をチェックし、問題を分析して報告することができます。SMARTテストは、PCのハードディスクに故障があるかどうかを確認し、信頼性を評価して、ハードディスクの突然の故障を防ぎます。
そのため、PCのHDDで異音や過熱などの問題が起きた場合は、すぐにSMARTテストを実施してください。
SMARTテストを実行する2つの方法
HDDの信頼性を保つためには、SMARTテストを定期的に行うことが大切です。ここでは、HDDの状態をチェックするための2つの有効な方法を紹介します。
方法1.CMD経由でSMARTテストを実行する
一般的なWindowsの組み込みツールであるCMDは、HDDのさまざまな問題に対応できます。パーティションのサイズを変更したり、ディスクパーティションをフォーマットしたり、ドライブ文字を変更することが可能です。また、HDDのテスト機能も備えているので、その動作を確認してみましょう。
ステップ 1. 検索ボックスを開いて「cmd」と入力し、実行します。
ステップ 2. 「wmic diskdrive get model status」と入力し、「Enter」を押します。すると、ディスクとその状態が表示されます。
方法2.強力なテストツールでSMARTテストを実行する
CMD以外にも、信頼できるハードディスクテストツールを試すことができます。この無料のAOMEI Partition AssistantはハードディスクのSMARTテストを行います。
AOMEI Partition Assistantの良さ:
Windows 11/10/8.1/8/7で利用可能です。
HDDのSMARTステータスを検査するだけでなく、不良セクタの修復もできます。
インターフェースは明るく、見やすいです。
ユーザーに詳細なグラフィックとテキストの説明を提供します。
WindowsハードディスクのSMARTテストを実行する方法を見てみましょう。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。その後、プログラムはバックグラウンドですべてのハードディスクのSMART情報を自動的に取得します。あるディスクの健康状態が悪いことが検出されると、ディスクアイコンに赤い感嘆符が表示されます。ここで、HDDを右クリックし、「プロパティ」をクリックして、SMART情報が右側の列に表示されます。
ステップ 2. ディスクの健康状態を「正常」「注意」「異常」の3つの段階で表示しています。
状態1:正常
ディスクは良好な状態であり、安心してご利用いただけます。
状態2:注意
温度に加えて、1つ以上の項目がしきい値に近づいていることが検出されます。この時、ディスクは引き続き正常に使用できますが、定期的にバックアップすることをおすすめします。
状態3:異常
温度に加えて、1つ以上の項目がしきい値以下になることが検出されます。この時、ディスクがすぐに損傷し、データが失われる可能性があります。このディスクのクローンを作成し、新しいディスクと交換することをおすすめします。
ステップ 3. SMART情報に関するより具体的な詳細を表示するには、「詳細」をクリックします。赤い文字は、その項目の値がしきい値以上であることを示します。
SMARTテストの結果が悪い場合の対処法
SMARTテストの結果が悪い場合、HDDに不良セクタやファイル断片などの問題がある可能性があります。そのため、HDDの状態を改善するには、次の解決策を試すことができます。
解決策1.HDDのパーティションを検査する
不良セクタは、ハードディスクにデータを書き込めない部分を指します。これらの不良セクタが修復されないと、ハードディスクは正常にディスクを読み取れず、ファイルが壊れる可能性があります。また、ブルースクリーンの問題も発生します。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantのメイン画面で、チェックしたいパーティションを右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションをチェック」を選択します。
ステップ 2. エラーをチェックする方式を選択します。この例では「パーティション上の不良セクタをチェックします」を選択し、「はい」をクリックします。
ステップ 3. ポップアップウィンドウで「開始」ボタンをクリックして不良セクタのチェックを実行します。
ヒント:特定のパーティションではなく、ディスク全体をチェックするには、対象のディスクを選択し、ツールバーの「テスト」をクリックし、ドロップダウンメニューから「不良セクタをチェック」を選択します。
解決策2.ディスクのデフラグ
ハードディスク内のファイルが断片化すると、速度が遅くなり、コンピューターのパフォーマンスも低下します。したがって、ハードディスクのデフラグが必要です。ディスクのデフラグを実行するには、AOMEI Partition Assistantの「ディスクデフラグ」機能を使います。
- ✎注意:
- この機能は有料になります。プロ版へアップグレードしてください。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantでディスクを右クリックして「ディスクデフラグ」を選択します。
ステップ 2. 分析するパーティションを確認し、「分析」をクリックします(この機能は現在NTFSパーティションのみをサポートしているため、SSD、HDD、およびUSBドライブ上のNTFSパーティションのみが一覧表示されます)。
ヒント:分析が開始されたら、「一時停止」をクリックしてプロセスを一時停止できます。「停止」をクリックしてプロセスを完全に終了できます。
ステップ 3. 分析が完了した後、プログラムは断片化率に基づいて分析されたパーティションをスコアリングします。スコアに応じて3つのステータスがあります:
- 正常:スコア≥90。現在のパーティションは良好な状態であり、デフラグを実行する必要はありません。
- デフラグを推奨:60≤スコア。現在のパーティションにはいくつかのフラグメントがあります。デフラグを実行することをおすすめします。
- 今すぐデフラグ:スコア<60。現在のパーティションにはフラグメントが多すぎるため、すぐにデフラグを実行することをおすすめします。
ステップ 4. 分析が完了したら、「詳細」をクリックして、分析結果の詳細を表示できます。
ステップ 5. 分析が完了したら、「デフラグ」ボタンをクリックしてデフラグを開始します。
デフラグが完了すると、デフラグの結果に応じてパーティションにスコアが付けられます。
解決策3.新しいHDDに移行する
上記のステップを行った後でもHDDの状態が悪い場合は、古いハードディスクのデータを新しいHDDに移行してみてください。
- ✎注意:
- データディスクのクローン機能は無料です。OSが入ってるディスクのクローンは有料になりますので、ご注意ください。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantでクローン元のHDDを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。
ステップ 2. クローン先のディスク(新しいHDD或いはSSD)を選択して、「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。
- 「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
- チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
- チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
- 「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
- パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
- コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
- 手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。
ステップ 4. 「適用」⇒「続行」をクリックして、この操作を実行します。
まとめ
HDDのSMARTテストを行う方法は何ですか。このガイドでは、テストを実施するための2つの方法を説明します。また、ハードディスクの状態が悪いときの対処法も紹介します。
なお、AOMEI Partition Assistantのプロ版ではより便利な機能が利用できます。インストールしたソフトを別のドライブに移動したり、プライマリパーティションを論理ドライブに変換するなども可能です。Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することをおすすめします。