Windows 11を試してみたいけれど、「現在のWindows 10環境を変更したくない」「仕事で使っているPCだからアップグレードが不安」「Windows 11対応条件を満たしていない」と感じている人は多くいます。この記事では、Windows 10のパソコンを使いながら、画面の中で安全にWindows 11を動かす方法を解説します。
「Windows 10のサポート終了が迫っているけれど、いきなりメインのパソコンをWindows 11にアップグレードするのは不安……」
「Windows 11の操作感や、いつも使っているアプリがちゃんと動くかを事前にテストしてみたい!」
- ユーザー事例
そんなときにおすすめなのが、Windows 10の中に「Windows 11の仮想マシン」を作成して動かす方法です。
仮想マシン(バーチャルマシン)とは、いま使っているWindows 10の画面の中に、ソフトウェアで作られた「もう一台の独立した仮想パソコン」を出現させる仕組みのこと。これを使えば、現在の快適なWindows 10環境を1ミリも汚すことなく、安全にWindows 11の機能を隅々まで試すことができます。
この記事では、パソコンに詳しくない初心者の方でも迷わずに、Windows 10上でWindows 11の仮想環境を構築する手順と注意点を分かりやすく解説します。
通常、1台のパソコンには1つのOSしか入れられませんが、仮想マシンの技術を使えば「Windows 10の中でWindows 11をアプリのように動かす」ことが可能になります。
この方法には、以下のような大きなメリットがあります。
Windows 11の仮想マシンを作成するには、以下の3つを事前に用意しておきます。
Windows 10の環境を維持したままWindows 11を動かすには、Hyper-VやVirtualBoxやAOMEI Partition Assistantなどの仮想環境を使用するのが最も安全かつ確実です。PCを再起動することなく、1つのアプリのようにWindows 11を並行して操作できます。
ここでは、Windows 10 Proに標準搭載されている「Hyper-V」を使った一番シンプルな作成方法をご紹介します。
Windows 10のスタートメニューの検索窓に「Windowsの機能」と入力し、「Windowsの機能の有効化または無効化」を開きます。
一覧にある「Hyper-V」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
画面の指示に従ってパソコンを再起動します。
Microsoftの「Windows 11をダウンロードする」の公式ページにアクセスし、「Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする」の項目から、データをパソコン内に保存しておきます。
スタートメニューから「Hyper-V マネージャー」を起動します。
画面右側のメニューから「新規」>「仮想マシン」をクリックします。
ウィザード画面に沿って、以下のように設定を進めます。
名前:「Windows 11 テスト環境」など、分かりやすい名前をつけます。
世代の指定:必ず「第2世代」を選択してください(Windows 11を動かすために必須です)。
メモリ:快適に動かすため、最低でも「4096MB(4GB)」以上を割り当てます。
接続の構成:「Default Switch」を選んで、インターネットに繋がるようにします。
インストールオプション:「ブートイメージファイルから〜」を選び、先ほどダウンロードしたWindows 11の「ISOファイル」を選択します。
完了をクリックし、作成された仮想マシンを右クリックして「接続」>「開始」の順にボタンを押せば、Windows 11のインストール画面が立ち上がります。
Hyper-Vが使えないWindows 10 Homeエディションなどの場合は、VirtualBox、AOMEI Partition Assistantなどを利用することでも同様にWindows 11環境を構築可能です。
Windows 10を使い続けながらWindows 11を試したい場合、仮想マシンを作成してWindows 11を動かす方法が便利です。物理PCを買い替えたり、現在のWindows 10環境を変更したりせずに、Windows 11の操作感やアプリの動作を確認できます。
しかし、Windows 11の仮想マシンを作成するには、仮想ディスクの準備、ストレージ容量の確保、仮想環境の管理など、いくつかの設定が必要です。そこでおすすめなのがAOMEI Partition Assistantです。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを開き、「仮想マシン管理」→「仮想マシンを作成」を選択します。
ステップ 2. ソフトは、パソコンにHyper-Vサービスがインストールされているかどうかを検出します。インストールされている場合、「インストール」ボタンをクリックして、Hyper-Vサービスのインストールを開始します。
ステップ 3. Hyper-Vサービスが正常にインストールされたら、マシンを再起動した後にVMを作成できます。「再起動」ボタンをクリックして、すぐにPCを再起動します。
ステップ 4. 「参照」ボタンをクリックして、VMを作成するためのWindowsシステムISOイメージファイルを選択します。ISOが選択されたら、「次へ」をクリックして続行します。
ステップ 5. その後、VMの名前や配置場所などを設定できます。設定が完了したら、「次へ」をクリックして、仮想マシンの作成を開始します。
処理が正常に完了すると、成功したことを示すポップアップが表示されます。「仮想マシンを管理」オプションをクリックすると、Hyper-Vマネージャーが開き、Hyper-V上の仮想マシンを確認したり管理したりできます。
Windows 11を仮想マシンとしてしばらく運用していると、アップデートやアプリの追加によって、「仮想マシンのCドライブの容量が足りなくなってきた」あるいは「本体のSSDの容量が圧迫されてどちらの動作も重くなってきた」という問題が頻繁に発生します。
こうしたディスクやパーティションの複雑な管理を、初心者でも直感的に解決できるのがAOMEI Partition Assistantです。
仮想マシンの容量が足りなくなった際、中の大切なデータを一切消すことなく、隣の空きスペースから容量を分けてもらってCドライブを安全に拡張(拡大)することができます。また、不要なシステムゴミファイルを一発で掃除する機能も備わっているため、仮想マシンをサクサクと快適な状態に保ちたいときの強い味方になります。
Windows 11のインストール途中で「このPCではWindows 11を実行できません」というエラーが出て進まなくなることがあります。これは、Windows 11が求める厳しいセキュリティ要件(TPM 2.0やセキュアブート)を仮想マシン側が満たしていないことが原因です。
■ Hyper-Vでの解決策
仮想マシンの電源を一度切り、Hyper-Vマネージャーでその仮想マシンの「設定」を開きます。 左メニューの「セキュリティ」をクリックし、以下の2つに必ずチェックを入れてください。
これらにチェックを入れるだけで、本物のパソコンのパーツを仮想マシンが認識できるようになり、エラーを回避してインストールを正常に進めることができます。
Windows 10を使い続けながらWindows 11を動かす方法は、「仮想マシン」を使えば驚くほど簡単に、そして安全に実現可能です。
「第2世代」を選ぶことや「TPMの有効化」といったWindows 11ならではのポイントさえ押さえれば、初心者の方でも自分だけのテスト環境を作り出すことができます。
サポート終了への準備として、ぜひこの記事の手順を参考に、一足早く快適なWindows 11の世界を体験してみてくださいね!