Windows 10からWindows 11への移行完全ガイド「安全・無料」

Windows 10のサポート終了が近づく中、Windows 11への移行を検討する人が増えています。しかし、「アップグレードするとデータは消える?」「設定やアプリは引き継げる?」「移行手順が分からない」という不安を抱く方も多いでしょう。この記事では、Windows 10からWindows 11への安全な移行方法や、データを保ったままアップグレードする手順、注意点をわかりやすく説明します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年10月20日

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ユーザー事例:Windows 10からWindows 11へ移行したい

 

今使っているパソコンはWindows 10なんだけど、性能が落ちてきたから、Windows 11が入った新しいPCに買い替えようと思ってるんだ。ただ、今の環境をそのまま新しいPCに移したいから、アプリや設定を簡単に移せる方法を探しているよ。Microsoftのアカウント同期以外に、データを全部移せるツールってあるかな?

- ユーザーからの質問

Windows 11は、2021年にWindows 10の後継として正式にリリースされました。最新のセキュリティ機能や美しいユーザーインターフェース、効率的なマルチタスク機能が搭載されています。 特に、スタートメニューが中央に配置されていたり、スナップレイアウト機能が追加されたりして、操作がとても楽になりました。 さらに、Windows 10のサポートは2025年10月14日で終了する予定です。つまり、その日以降はセキュリティのアップデートが受けられなくなり、脆弱性のリスクが高まることになります。

この記事では、初心者でも安心してできる移行手順を、Windows 10からWindows 11へのデータ移行方法とアップグレード方法の2通りでわかりやすく説明します。

Windows 11への移行に必要な条件を確認しよう

Windows 11をインストールするには、一定のシステム要件を満たす必要があります。Windows 10が動いているからといって、そのままアップグレードできるとは限りません。 特に注意が必要なのが「TPM 2.0」と「セキュアブート」のサポート。これらはWindows 11でセキュリティを強化するための必須条件です。

また、CPUが古い第6世代以前のIntelプロセッサや、一部のAMD製CPUは非対応の場合があります。メモリは4GB以上、ストレージは64GB以上が必要です。

PC正常性チェック」ツールを使えば、自分のPCが要件を満たしているかを簡単に確認できます。アップグレード前にこの確認をしておくことで、失敗を防ぎ、スムーズな移行が可能になります。

Windows 11の最小要件は以下の通りです:

項目 最小要件
プロセッサ 1GHz以上、2コア以上の64ビット互換CPU
メモリ 4GB以上
ストレージ 64GB以上
ファームウェア UEFI、セキュアブート対応
TPM TPMバージョン2.0
グラフィックス DirectX 12以上対応GPU
ディスプレイ 9インチ以上、解像度720p以上

この中でも特に重要なのが「TPM 2.0」です。これはセキュリティチップで、暗号化やWindows Hello認証などに使われます。古いPCではTPM機能がオフになっている場合があるので、BIOSで有効に設定する必要があります。

これらの条件を満たしていない場合は、新しいPCを購入するか、非公式手順でのインストール(自己責任)が必要です。

Windows Updateでの互換性確認ツールの使い方

ステップ 1. Microsoftの公式サイトから「PC 正常性チェック」アプリをダウンロードします。

ステップ 2. アプリを起動し、「今すぐチェック」をクリックすると数秒で結果が表示されます。

今すぐチェック

ステップ 3. 「このPCはWindows 11の要件を満たしています」と表示されればすぐにアップグレードできます。

このPCはWindows 11の要件を満たしています

「このPCは現在Windows 11の要件を満たしていません」と表示されれば詳細ボタンから不足項目を確認します。

Windows 11のシステム要件を満たしていない場合の例

Windows 10からWindows 11へ移行する方法

Windows 11への移行には主に2つの方法があります。 1つ目は「新しいパソコンを購入して、旧パソコン(Windows 10)からデータを引っ越しする方法」、 2つ目は「今使っているWindows 10を、そのままWindows 11へアップグレードする方法」です。

どちらの方法を選ぶかは、あなたのパソコンの性能や用途によって変わります。

1. 旧パソコン(Windows 10)のデータを、新パソコン(Windows 11)に引っ越しする

Windows 11対応の新しいパソコンを購入した場合、最初にすべきことは「データの移行」です。 データの移行とは、古いPCに保存していたファイル・写真・メール・設定などを、新しいPCに移す作業のことです。 この作業をしっかり行うことで、仕事やプライベートで使っていた環境をほぼそのまま引き継ぐことができます。しかし、手動でデータをコピーすると時間がかかり、誤ってファイルを失うリスクもあります。そこでおすすめなのが、AOMEI Partition Assistantです。

AOMEI Partition Assistantで安全・簡単にデータを引っ越し

AOMEI Partition Assistantには、旧パソコンから新パソコンへデータを安全に移行できる「ディスククローン」機能が搭載されています。この機能を使えば、旧パソコンのHDDまたはSSDを丸ごと新しいストレージにコピーし、Windows 11搭載の新パソコンに接続するだけで、すぐに以前の環境を利用することができます。システムやアプリケーション設定、個人データを再インストールする手間が省けるため、時間と労力を大幅に節約できます。また、クローンはデータを損なうことなく実行されるため、安全性の面でも安心です。

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注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。※保証:❶24時間メールサポートを提供します。❷90日以内無条件で返品・返金致します。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。クローン先のディスクを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスクをクローン

ステップ 2. クローン先のディスクを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

クローン先のディスクを選択

ステップ 3. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

設定

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

設定

ステップ 4. 「適用」⇒「続行」をクリックして、この操作を実行します。

適用

AOMEI Partition Assistantのその他の便利な機能

ディスククローンのほかにも、AOMEI Partition AssistantにはWindows 11への移行をよりスムーズに行うための便利な機能が豊富に揃っています。

MBRをGPTに変換:Windows 11ではGPT形式のディスクが必要ですが、古いパソコンではMBR形式のディスクが使われていることがあります。AOMEI Partition Assistantの「MBRをGPTに変換」機能を使えば、データを消さずに安全にディスク形式を変換でき、Windows 11のインストールや起動に対応させることができます。
パーティションの拡張・結合:データを引っ越した後、システムドライブの容量が不足することがあります。その場合でも、AOMEI Partition Assistantを使えば、未使用領域をCドライブに追加したり、複数のパーティションを結合したりして、効率よく空き容量を確保できます。
ディスクの最適化とエラーチェック:新しいパソコンでも、ディスクの健康状態を維持することは重要です。AOMEI Partition Assistantでは、ディスクのエラーチェックや不良セクタの修復を行うことで、データの損失やシステムの不具合を未然に防止できます。
OSをSSDに移行する機能:新パソコンでより快適な動作を求めるなら、「OSをSSDに移行」機能もおすすめです。Windows 11を高速なSSDに移行することで、起動時間やアプリの読み込み速度を大幅に改善できます。

旧パソコンから新パソコンへのデータ移行は、慎重に行う必要があります。AOMEI Partition Assistantを活用すれば、ディスククローンやパーティション管理などの作業をすべて安全かつ効率的に実施でき、Windows 11への移行をスムーズに進めることができます。

2. 使っているパソコンWindows 10からWindows 11へアップグレードする

次に紹介するのが、今使っているパソコンをそのままアップグレードする方法です。 この方法は、すでにWindows 11の動作条件を満たしているPCを使っている人に最適です。 Microsoftが提供している公式のアップグレード手段を利用することで、データや設定を保持したまま、スムーズにWindows 11へ移行できます。

(☞゚ヮ゚)☞関連記事:Windows 11無償アップグレードの期限・条件・やり方を徹底解説

最も簡単なのは、Windows Update経由でのアップグレードです。

ステップ 1. スタートメニューから設定を開きます。

ステップ 2. 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」をと進みます。

ステップ 3. 「更新プログラムのチェック」をクリックします。

更新プログラムのチェック

ステップ 4. 「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」といったメッセージが表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。

ダウンロードしてインストール

ステップ 5. 「ソフトウェア ライセンス条項」を確認し、「同意してインストール」をクリックします。

同意してインストール

ステップ 6. ダウンロードとインストールが完了するまで待ち、画面の指示に従ってPCを再起動します。

再起動

まとめ

この記事では、Windows 10からWindows 11へデータを失わずに移行する方法が紹介されています。

💡 要点まとめ

  • まずはハードウェア要件を確認(TPM 2.0・セキュアブート)
  • 旧パソコン(Windows 10)のデータを、新パソコン(Windows 11)に引っ越し
  • Windows Updateで移行

アップグレード自体は無料であり、 Windows 11の方が軽く・安全で・美しい操作性を実現しています。

2025年のWindows 10サポート終了前に、ぜひ準備を整えて最新のWindows環境へ進化しましょう。

よくある質問

1. Windows 11へ無料でアップグレードできますか?

はい、正規のWindows 10をお使いであれば、Microsoft公式のアップグレードプログラムを通じて無料でWindows 11にアップグレード可能です。ただし、ハードウェア要件を満たしている必要があります。

2. データを失わずにアップグレードするには?

「Windows Update」または「インストールアシスタント」を利用すれば、基本的にファイルや設定を保持したままアップグレードできます。 それでも不安な場合は、OneDriveや外付けHDDにバックアップを取ってから実行するのが安全です。

3. Windows 10のサポートはいつまでですか?

Windows 10のサポートは2025年10月14日で終了予定です。 それ以降はセキュリティ更新が提供されなくなるため、早めの移行をおすすめします。

4. 古いPCでもWindows 11を入れる方法はありますか?

公式には非対応ですが、自己責任でTPMやCPUチェックを回避する方法があります。 ただし、動作保証やセキュリティアップデートが受けられないため、推奨されません。可能ならWindows 11対応PCの購入を検討しましょう。

5. アップグレード後に戻すことは可能ですか?

はい、アップグレードから10日以内であれば、設定の「回復」機能からWindows 10に戻すことが可能です。 10日を過ぎると、クリーンインストールが必要になりますので注意しましょう。

ひとみ
ひとみ・編集者
こんにちは、2023年に入社したひとみです。子供の頃からパソコンに触れるのが好きで、身近な人の「これどうしたらいいの?」という質問に答えているうちに、自然とIT関連の知識を深めてきました。今は、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などを中心に記事を書いています。私の記事は、日常的にパソコンを使う中で「困った」「どうしたらいいの?」と悩んだときに役立つことを目指しています。