OS入りSSDのデータ移行!Windowsをそのままで新しいSSDに交換する方法

「OS(Windows)が入ったSSDを、もっと容量の大きいSSDに交換したい!」でも、データの引越しはどうやるの?ただのコピーでは起動しない理由と、AOMEI Partition Assistantを使ってOSごと「まるごと引っ越し(クローン)」する手順を分かりやすく説明します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年12月09日

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ユーザー事例:今のPC環境をそのまま新PCで利用したい

 

現PCのOS入りSSDを、データを残したまま新PCでも利用したいのですが

OSの移動にはライセンスが関わると聞きました。

現PCも中古品だったため、ライセンスがどうなってるかわかりませんし、ややこしそうなのであまり触れたくありません。

OS入りの新PCを購入して、新PC付属のSSDもそのまま利用し、現SSDは2つ目のSSDとして増設するような方法であれば、ライセンスに関係なく配線を繋ぐだけで利用できますでしょうか?

その他にも必要な操作や作業はありますでしょうか?

データもそのまま利用できますでしょうか?

ストレージが複数接続されてる場合は、OSは1つ目のストレージに入ってるもののみを読み込んで、その他のストレージに入ってるOSはガン無視するという認識であっておりますでしょうか?

もしくはSSDの移動で他に良い手段がありましたら ご教授よろしくお願い致します。

- Yahooユーザーからの質問

「最近、Cドライブがいっぱいで何も保存できない…」 「もっと速いSSDに交換したいけど、Windowsを最初から入れ直すのは面倒くさい!」

そんな悩みを持っていませんか? パソコンの中に入っているOS(Windows)や、設定、アプリ、大切な写真データ。これらを全部そのまま、新しいSSDにお引越しできたら最高ですよね。

実はこれ、「クローン」という技術を使えば、誰でも簡単にできるんです。 専門知識は不要です。この記事では、OSが入ったSSDを、中身そのままで新しいSSDへ移行する方法を、初心者でも分かるように説明します。

なぜ「コピー&ペースト」じゃダメなの?

OS入りSSDのデータ移行とは、Windowsそのもの、アプリ、設定、個人データなど現在使っている環境を丸ごと別のSSDにコピーして移す作業のことです。

「フォルダを全部選択して、新しいSSDにコピーすればいいんじゃない?」 と思うかもしれませんが、それではパソコンは起動しません。

なぜなら、Windowsを動かすためには、目に見えるファイルだけでなく、「ブートセクタ」という隠された「起動スイッチ」のようなデータが必要だからです。 普通のコピー操作では、この「起動スイッチ」まではコピーされません。

そこで登場するのが「クローン(複製)」です。 クローンソフトを使えば、ファイルはもちろん、隠された起動スイッチや設定まで、鏡に映したように「まるごと」コピーしてくれます。これなら、移行した後もすぐに今まで通りPCを使えます。

準備:作業を始める前に必要なもの

まずは、お買い物や準備が必要です。

1. 新しいSSD:

今使っているものより容量が大きいもの(または同じくらいのもの)を選びましょう。

2. SATA-USB変換ケーブル(またはケース):

ノートPCの場合、新しいSSDをUSBで外付け接続するために必要です。Amazonなどで千円くらいで売っています。

(デスクトップPCで、中に空きスロットがある場合は不要です)。

3. クローン作成ソフト:

今回は、使いやすいパーティション管理ツールAOMEI Partition Assistantを使います。

実践:AOMEI Partition AssistantでOS入りSSDをクローンする手順

準備ができたら、さっそく移行作業です! AOMEI Partition Assistantをインストールして起動してください。

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安全かつ快適

AOMEI Partition Assistantは、OSの移行だけでなく、日々のPC運用やメンテナンスに役立つ多くの機能も搭載しています。

パーティションのリサイズ/移動:データを失うことなく、パーティションの容量を増やしたり(拡張)、減らしたり(縮小)できます。Cドライブの容量不足解消などに特に有効です。
空き領域の割り当て(ワンクリックで空き領域を調整:容量が不足しているパーティションへ、別のパーティションから未使用の空き領域を直接割り当てて容量を増やすことができます。
MBR/GPT変換:データ損失なしで、システムディスクのパーティションスタイルをMBRとGPTの間で変換できます(UEFIブートや2TB超のディスク対応に必要)。
ブータブルメディアの作成:Windowsが起動しないなど、緊急時にPCを起動するためのWindows PEベースの起動USB/CDを作成できます。
ディスクの消去(データ完全削除):古いドライブを廃棄したり売却したりする際に、データを完全に復元不能な状態にするために消去する機能です。

手順1:クローン機能を選ぶ

AOMEIを開いたら、「クローン」メインタブをクリックし、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスクをクローン

手順2:コピー元とコピー先を選ぶ

コピー元(ソースディスク): 今使っているOSが入った古いSSDを選びます。

ソースディスク

コピー先(ターゲットディスク): 新しく買ってきたSSDを選びます。

ターゲットディスク

※注意:コピー先の新しいSSDの中身は上書きされて消えるので、新品を使いましょう。

手順3:実行する

確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

確認

ツールバーの「適用」をクリックし、「続行」をクリックます。データの量によりますが、30分〜1時間くらいで終わります。

適用

仕上げ:SSDを入れ替えて起動しよう

クローンが終わったら、最後の仕上げです。

手順 1. PCの電源を切り、古いSSDを取り外して、新しいSSDを取り付けます。

手順 2. 電源を入れます。

これだけで起動すれば成功です!

もし起動しない場合は…?

手順 3. 電源を入れた直後にF2キーやDelキーを押して「BIOS(バイオス)画面」に入ります。

手順 4. 「Boot(起動)」というメニューで、新しいSSDの優先順位を1番に設定してください。

これで、以前と全く同じ画面、同じ壁紙、同じファイルが並んだ状態でWindowsが立ち上がるはずです!

まとめ

OS入りのSSDを交換するのは、「大変そう」「難しそう」と思われがちですが、「クローンソフト」を使えば、ただ待っているだけで終わります。

  • OSの再インストール不要
  • アプリの入れ直し不要
  • 設定もそのまま

現在使用しているパソコンの容量不足や速度不足に悩んでいる場合や、古いパソコンを新しいパソコンに乗り換えたい場合は、クローンソフトを使って「データ移行」をしてみてください。驚くほど快適になりますよ!

ひとみ
ひとみ・編集者
こんにちは、2023年に入社したひとみです。子供の頃からパソコンに触れるのが好きで、身近な人の「これどうしたらいいの?」という質問に答えているうちに、自然とIT関連の知識を深めてきました。今は、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などを中心に記事を書いています。私の記事は、日常的にパソコンを使う中で「困った」「どうしたらいいの?」と悩んだときに役立つことを目指しています。