回復パーティション完全攻略:確認・拡張・削除・復元の全手順!

「回復パーティション完全攻略ガイド」で、確認、拡張、削除、復元の全手順をマスターしましょう。トラブルに備えたパソコンの管理方法を詳細に解説します。初心者から上級者まで、これを読めば安心です!

投稿者 @カオル 2024年08月06日 @カオル 最後の更新 2024年08月06日

回復パーティションとは?

回復パーティションは、Windows回復環境(WinRE)を保存し、Windows 11/10/8/7に問題が発生した場合、システムを「工場出荷」「以前のバージョン」といった特定の状態に戻すことができます。

WinREはWindows Recovery Environmentの略で、お使いのコンピュータのメーカー(Dell、Asus、HPなど)がプリインストールしています。または、WindowsセットアップでGPTハードドライブにWindowsオペレーティングシステムをインストールする際に自動的に作成され、起動できない問題を解決することができます。

Windows Updateでは、新しいバージョンのWindowsにアップグレードするときに、古いバージョンのWindowsを回復パーティションに保存します。これは、アップグレードに失敗したり、不具合があったりしたときに、元のバージョンに戻すための措置です。

Windows8以降のWindowsが使用する回復パーティションのサイズはだんだん大きくなっています。Windowsをアップグレードするときに、アップグレード前の回復パーティションのサイズがアップグレード後に必要とするサイズ以上の場合は、アップグレード前の既存の回復パーティションが再利用されます。例えば、Windows 10の回復パーティションは450MBぐらいが必要で、Windows 8または7ならもっと少ないです。

ほとんどの場合、回復パーティションは非表示になっており、Windowsエクスプローラーで回復パーティションを見ることはできません

回復パーティションの2種類:

  1. Windows回復環境(WinRE)パーティション
  2. 製造元によって作成され、OS/ドライバ/ビルドインアプリケーションや工場出荷時の設定が含まれているパーティション

回復パーティションを確認・表示する方法

前述べた通り、回復パーティションは常に非表示になっており、Windowsエクスプローラーで回復パーティションを見ることはできません。

「ディスクの管理」で確認・表示する

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。

ステップ 2. 以下のスクリーンショットのように、ここで回復パーティションを確認できます。

「ディスクの管理」で表示する

ステップ 1. 回復パーティションを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。

ステップ 2. 表示された画面に「追加」をクリックします。

ステップ 3. 「ドライブ文字またはパスの追加」ダイアログが開くので「次のドライブ文字を割り当てる」をチェックします。必要であれば、右のドロップダウンメニューから割り当てたいドライブ文字を選択して「OK」をクリックします。

こうすると、ドライブ文字が指定されていないドライブ(回復パーティションのような隠しパーティション)にドライブ文字が割り当てられました。ドライブ文字を追加すると、エクスプローラーで表示されます。

「コマンドプロンプト」で確認・表示する

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「cmd」と入力し、「OK」をクリックして「コマンドプロンプト」を開きます。「reagentc /info」というコマンド入力して、Windows REの状態を調べてみます。この例では、0番目のディスクの4番目のパーティションの「\Recovery\WindowsRE」というフォルダにWinREがある、という意味です。

「コマンドプロンプト」で表示する

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「cmd」と入力し、「OK」をクリックして「コマンドプロンプト」を開きます。「diskpart」を入力してEnterを押します。

ステップ 2. 「list volume」と入力してEnterを押します。「select volume n(nはドライブレターを割り当てたい回復パーティションのボリューム番号です。コマンドプロンプトで確認したのは4ですね)」と入力してEnterを押します。

ステップ 4. 「assign letter = N」(または「assign letter = N noerr」)と入力してEnterを押します。「DiskPartはドライブ文字またはマウントポイントを正常に割り当てました。」と表示されたらドライブレターの割り当て・追加に成功したことになります。

注意:Nは割り当てたいドライブレターです。noerrはスクリプト専用です。エラーが発生しても、エラーが発生しなかったかのようにDiskPartはコマンドの処理を続けます。このパラメーターは、エラー発生すると、DiskPartはエラーコードを生成して終了します。

もう一度「list volume」を入力してボリュームの状態を確認すると、正常にドライブレターが割り当てられていることが確認できます。

回復パーティションを拡張する方法

なぜパーティションを拡張するのですか?

 

実例:回復パーティションが小さいためにWindowsアップデートに失敗しました

Microsoftは、非常に技術的かつ特殊な方法で仮想メモリを拡張する必要があり、一般のユーザーはインストールできない迷惑な更新プログラム『KB5034441』をリリースしました。誰か簡単にインストール方法を説明できますか?または、この迷惑なアップデートを永久に回避する方法はありますか?私はWindows 10 Proバージョン22h2を実行しています。

- Yahooからの質問

このケースでは、ユーザーはKB5034441アップデートを完了できません。KB5034441は、Windows 10バージョン21H2および22H2用にMicrosoftによってリリースされたセキュリティ更新プログラムです。この更新プログラムの主な目的は、Windows回復環境(WinRE)を使用してBitlocker暗号化をバイパスできるセキュリティの脆弱性を修正することです。

マイクロソフトは現在、この問題を確認し、このKB5034441エラーコードが回復パーティションの容量が十分でないために発生することを明らかにしています。

パーティションを拡張するには、この無料で安全なパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantの支援が必要です。AOMEIソフトは未割り当て領域の場所に関係なく(つまり、隣接かどうかに関係ない)、未割り当て領域または空き領域を回復ドライブに結合できます。空き容量がなくても、空き領域のあるパーティションを縮小して未割り当て領域を取得できます。

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ステップ 1. お使いのWindowsパソコンにAOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。空き領域のあるパーティションを右クリックして、を選択します。

ステップ 2. ポップアップウィンドウでスライダーの右側からサイズを変更するか、特定のサイズを入力します。

注意:パーティションの移動に頼らずにこの機能のみを使用して最後の結果を取得する場合、作成された未割り当て領域はターゲットパーティションの前後にある必要がありますが、「パーティションを結合」機能を使用する場合、作成された未割り当て領域はどこでもいいです。

ステップ 3. 容量不足の回復パーティションを右クリックし、表示されるメニューからもう一度「パーティションをリサイズ/移動」を選択します。

ステップ 4. ポップアップウィンドウで、回復パーティションをドラッグして右側の空き容量を満たすか、特定のサイズを入力して、「はい」をクリックします。

ステップ 5. 「適用」をクリックしてから「続行」をクリックして、操作を実行します。

回復パーティションを削除する方法

なぜ回復パーティションを削除するのですか?

Windowsを次のバージョンにアップグレードするたびに、以前の回復パーティションには十分な空き容量がないことが検出されたら、新しい回復パーティションが作成されます。そのため、Windows11/10にアップグレードした後、HDDの上に2つの回復パーティションがあるかもしれません。Windowsの以前のバージョンで作成された回復パーティションは、不要になったので、ディスク領域を解放するためにその回復パーティションを削除することができます。

或いは、回復ドライブ、最近のシステムイメージ、またはWindowsインストールUSB/CDのいずれかを持っているユーザーにとって、回復パーティションを削除しても大丈夫です。

ファイルの保存領域を拡大するため、回復パーティションは必要ないと判断するユーザーもいます(おすすめしないですが…)。

回復パーティションを削除する方法は?

通常のパーティションであれば、「ディスクの管理」を起動し、削除したいパーティションを右クリックし、「ボリュームの削除(D)…」で削除することができますが、「ディスクの管理」では削除できないパーティションがあります。しかし、「回復パーティション」の「ディスクの管理」の右クリックメニューには「ヘルプ(H)」しか無いので、何も操作ができないという状態になります。

ここで、また「Diskpart」の登場です。

「Diskpart」で回復パーティションを削除する

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押してDiskpartユーティリティを開きます。

ステップ 2. 「list volume」と入力してEnterを押します。「select volume n(nは回復パーティションのボリューム番号です)」と入力してEnterを押します。

ステップ 4. 「delete partition」と入力して回復パーティションを削除します。

補足:ほとんどの場合、回復パーティションを正常に削除できますが、「force protected パラメーターを設定しないと、保護されたパーティションは削除できません」というエラーメッセージが表示されることがあります。こういう場合、「gpt attributes = 0x8000000000000000」と入力し、「delete partition」を繰り返したら、回復パーティションを削除できると思います。

パーティション管理ソフトで回復パーティションを削除する

AOMEI Partition Assistantは回復パーティションを安全に削除し、ディスク領域を解放することができます。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動します。削除したいパーティションを右クリックして、「パーティションを削除」を選択します。

ステップ 2. パーティションの削除方法を選択し、「はい」をクリックします。

ステップ 3. メイン画面に戻り、「適用」⇒「続行」をクリックし、保留中の削除操作を実行します。

回復パーティションを復元する方法

誤って回復パーティションを削除してしまった、パーティションが破損したなどの場合は、AOMEI Partition Assistantを使いましょう。AOMEI Partition Assistantは「パーティションを復元」ウィザードが付き、Windows 11、10、8、7で削除された回復パーティションを復元することができ、最も重要なのは、パーティションに保存されているデータも復元されます。

注意:この機能は有料です。プロ版にアップグレードしてください。
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注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを実行します。メイン画面の上部にある「復元」から「パーティションを復元」を選択します。

ステップ 2. 失われた回復パーティションを含むディスクを選択してください。そして、「次へ」をクリックして継続します。

ステップ 3. このウィンドウでスキャン方法を選択します。「高速スキャン」をお勧めします。この方法が失敗した場合は、「完全スキャン」を実行できます。そして「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 選択したハードディスクをスキャンし、紛失や削除されたすべてのパーティションを一覧表示し、失われた回復するパーティションにチェックマークを付け、「続行」をクリックします。

ステップ 5. 次に、プロセスが完了するのを待ちます。

まとめ

この記事は、回復パーティション完全攻略ガイドとして、回復パーティションを確認/拡張/削除/復元する方法を集めました。回復パーティションに関する知識は、これでわかります。

AOMEI Partition Assistantはさらに、他の便利な機能も備えています。例えば、データの損失なしでMBR/GPTへの変換、ディスククローンの作成、SSDへのOS移行、フォルダやインストール済みプログラムの移動など、強力な機能がたくさん備えています。Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することができます。