データを失わずにDドライブをCドライブに統合(結合)する方法
Cドライブの容量が不足している場合、Dドライブの領域をCドライブに統合することで、ストレージ容量を増やすことができます。本記事では、データを安全に保持しながらCドライブとDドライブを結合する方法を詳しく説明します。
なぜDドライブをCドライブに統合しますか
Windowsを使用していると、Cドライブの空き容量が不足し、動作が遅くなったり、新しいソフトウェアをインストールできなくなったりすることがあります。特に、CドライブにはOSやシステム関連のファイルが保存されるため、十分な空き容量がないとパフォーマンスの低下やエラーメッセージの表示などの問題が発生する可能性があります。一方で、Dドライブに十分な空き容量がある場合、Cドライブと統合することでシステム領域のスペースを拡張し、より快適にPCを使用できるようになります。
また、一部のユーザーは、複数のパーティションを管理するのが面倒で、Cドライブにすべてのデータをまとめたいと考えることもあります。特に、小容量のSSDとHDDを併用している場合、Cドライブの空き容量不足に悩まされることが多く、DドライブをCドライブに統合することでストレージを効率的に利用できるようになります。ただし、統合を行う際にはデータ損失のリスクを避けるために適切な準備を行う必要があります。
▶CドライブとDドライブを結合するメリット
- Cドライブの容量を増やして、空き容量不足を解消
- Windowsの動作をより安定させる
- ドライブ管理をシンプルにする
DドライブをCドライブに統合する前の準備
DドライブをCドライブに統合する前に、以下の準備を必ず行ってください。
1. 重要なデータのバックアップ
Dドライブのデータは削除されるため、外付けHDDやUSBメモリにデータをバックアップしてください。
2. 「ディスクの管理」で現在のパーティション構成を確認
「Win + X」キーを押し、「ディスクの管理」を選択します。DドライブがCドライブの右側にあるか確認してください。
状況 | 統合可能か? |
---|---|
DドライブがCドライブの右側 | ✅ 可能(ディスクの管理でOK) |
DドライブがCドライブの左側 | ❌ 直接結合不可(サードパーティ製ソフトが必要) |
Cドライブの右隣にDドライブがある場合、Windows標準の「ディスクの管理」で統合可能です。
ディスクの管理でDドライブをCドライブに結合
Windows標準の「ディスクの管理」ツールを使用してDドライブをCドライブに統合することができます。ただし、この方法ではDドライブ内のデータが削除されるため、事前にバックアップを取ることが重要です。
ステップ 1. 「Windowsキー + R」を押し、「diskmgmt.msc」と入力してEnterキーを押します。
ステップ 2. 「ディスクの管理」が開いたら、Dドライブを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
ステップ 3. Dドライブが「未割り当て」領域になるので、Cドライブを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。
ステップ 4. ウィザードに従い、「未割り当て」領域をCドライブに統合します。「適用」を押して、PCを再起動して変更を確認できます。
この方法はシンプルですが、Dドライブのデータが完全に削除されてしまうため、事前のバックアップが必須です。また、CドライブとDドライブが隣接していない場合、「ボリュームの拡張」オプションがグレーアウトして利用できないことがあります。その場合は、サードパーティ製ソフトを使用する必要があります。
サードパーティ製ソフトでDドライブをCドライブに統合【データ保持】
Windows標準の「ディスクの管理」では、Cドライブの右隣に未割り当て領域がないと結合できません。データを削除せずにDドライブをCドライブに統合したい場合、AOMEI Partition Assistantのようなサードパーティ製のディスク管理ソフトを使用すると便利です。このソフトウェアを使えば、データを失うことなくパーティションを結合できます。
方法1:パーティションを結合する
この方法では、CドライブとDドライブを統合し、一つの大きなパーティションにすることができます。Dドライブの空き領域だけでなく、保存されているデータもCドライブに移動されるため、ファイルをそのまま保持しながら統合できます。
ステップ 1. 優れたサードパーティ製パーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantを無料でダウンロード、お使いのパソコンにインストールしてから起動します。
ステップ 2. いずれかのパーティション(CドライブまたはDドライブ)を右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションを結合」を選択します。
ステップ 3. ポップアップウィンドウで結合したい2つのパーティションにチェックを入れることを確認します。また、ターゲットパーティション(結合先のパーティション)を直接指定することもできます。
ステップ 4. 操作実行結果が表示されるので、確認して、問題なければツールバーの「適用」⇒「続行」をクリックし、保留中の操作を実行します。
その後、再起動が必要です。
方法2:「ワンクリックで空き領域を調整」機能を使用する
もしDドライブのデータをそのまま保持しつつ、空き領域だけをCドライブに追加したい場合は、「ワンクリックで空き領域を調整」機能を活用しましょう。この機能では、Dドライブの空き領域のみをCドライブに移動するため、Dドライブの構成を維持しながらCドライブの容量を増やせます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードして起動し、調整したいパーティションを右クリックして、「ワンクリックで空き領域を調整」を選択します。
ステップ 2. Cドライブを選択し、ドラッグポイントをドラッグしてパーティションサイズを変更します。そして 「はい」をクリックします。
ステップ 3. 「保留中の操作」を表示することで、操作をプレビューすることができます。保留されている操作を実行するには、「適用」と「続行」をクリックしてください。
ステップ 4. 処理が開始され、進行状況を確認できます(Cドライブの場合は直接再起動します)。処理が完了するまで時間がかかる場合があります。
まとめ
DドライブをCドライブに統合することで、Cドライブの空き容量を増やし、システムの動作を快適にすることができます。特に、Cドライブがいっぱいになっていると、Windowsの動作が遅くなったり、新しいソフトウェアをインストールできなくなったりするため、Dドライブの空き領域を活用するのは有効な解決策です。ただし、統合を行う前にはデータのバックアップを取り、慎重に作業を進める必要があります。
統合方法として、Windows標準の「ディスクの管理」を使用する方法と、AOMEI Partition Assistantのようなサードパーティ製ソフトを利用する方法があります。「ディスクの管理」ではDドライブのデータが削除されるため、事前のバックアップが必須です。一方で、サードパーティ製ソフトを使えば、データを保持したままCドライブとDドライブを結合することができるため、より安全で便利な方法といえます。自分の環境に合わせた最適な方法を選び、安全にDドライブをCドライブに統合しましょう。
Windows Server 2025、2022などでディスクパーティションをリサイズする場合は、Server版に切り替えてください。