黒い画面のままwindows boot managerと出てきて起動できない場合の対処法

Windows Boot Managerが黒い画面で止まる問題の原因とその対処法を解説。PCが起動しない場合の具体的な修復方法6つを紹介します。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2025年02月25日

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PCを起動した際に「Windows Boot ManagerWindowsブートマネージャ)」が表示され、黒い画面のまま進まないという問題に遭遇したことがある方も多いでしょう。この問題は、非常に困惑させるもので、特に重要な作業があるときには非常にストレスになります。この記事では、Windows Boot Managerが黒い画面で止まる原因と、それを解決するための具体的な対処法を詳しく解説します。

Windowsブートマネージャー

Windows Boot Managerとは?

Windows Boot Manager(ウィンドウズ・ブート・マネージャ)は、PCの起動時に使用されるシステムの一部です。Windowsのオペレーティングシステム(OS)が正常に起動するために必要なブート(起動)プロセスを管理しています。通常、PCを起動すると、BIOSやUEFI設定を経て、Windows Boot Managerが起動し、WindowsのOSが立ち上がります。

Windows Boot Managerが黒い画面で止まる原因

Windows Boot Managerの黒い画面が表示され、PCが起動しない場合、いくつかの原因が考えられます。主な原因としては以下のようなものがあります。

ブート設定のエラー:BIOSやUEFIの設定が誤っている、または変更されたことにより、OSの起動プロセスが正常に行われないことがあります。

システムファイルの破損:Windowsの重要なシステムファイルが破損している場合、起動時に問題が発生することがあります。

ハードディスクの故障:ハードディスクに不具合があると、Windows Boot Managerが正常に動作しないことがあります。

アップデート後の問題:Windowsのアップデート後に起動エラーが発生する場合があります。

Windows Boot Managerが起動しない場合の対処法

このセクションでは、黒い画面でWindows Boot Managerが表示される場合に試すべき対処法を紹介します。以下の方法で問題が解決できる可能性があります。

対処法1:PCを再起動してみる

まず最初に試すべきことは、PCの再起動です。意外に思われるかもしれませんが、単純な再起動で問題が解決することもあります。特に、ブートに関する一時的なエラーや設定の不具合が原因の場合、再起動によって正常に起動することがあります。

ステップ 1. PCの電源を完全に切ります。

ステップ 2. 数秒待ってから、電源ボタンを押してPCを再起動します。

再起動

ステップ 3. それでも黒い画面が続く場合は、次の対処法に進んでください。

対処法2:セーフモードで起動する

PCが通常モードで起動しない場合、セーフモードでの起動を試してみましょう。セーフモードは、Windowsを最小限の設定で起動するモードで、ドライバやサービスの一部を無効化した状態でシステムが立ち上がります。これにより、エラーの原因を切り分けやすくなります。

ステップ 1. PCを再起動し、起動中にF8キーまたはShift + F8を押してセーフモードのメニューを開きます。

ステップ 2. 「セーフモード」または「セーフモードとネットワーク」を選びます。

ステップ 3. セーフモードで正常に起動したら、システムの復元やドライバの更新を行い、問題を解決します。

対処法3:BIOS設定を確認/修正する

Windows Boot Managerが黒い画面で止まってしまう場合、BIOS設定の誤りが原因となっていることがあります。特に、ブート順序やセキュアブートの設定が間違っていると、OSが起動できません。BIOS設定を確認して、適切に修正しましょう。

ステップ 1. PCを再起動し、起動中にDeleteキーまたはF2キーを押してBIOS設定画面に入ります。

BIOS設定画面

ステップ 2. 「Boot」セクションに移動し、ブートデバイスの順序が正しいか確認します。通常、ハードディスクが最初に来るのが理想です。

デバイスのリスト

ステップ 3. セキュアブートの設定を確認し、必要があれば「無効」にします(特に古いOSやカスタムOSをインストールする場合)。

ステップ 4. 設定を保存して、PCを再起動します。

対処法4:システム修復ディスクを使う

システム修復ディスク(またはWindowsインストールメディア)を使用することで、PCの起動に必要な修復作業を行うことができます。これにより、システムファイルの修復やブート情報の修正が可能です。

ステップ 1. Windowsのインストールディスクまたは修復ディスクをPCに挿入し、PCを再起動します。

ステップ 2. 起動時に「CDまたはDVDから起動するには任意のキーを押してください」というメッセージが出たら、任意のキーを押します。

ステップ 3. 「コンピュータを修復する」を選択し、「トラブルシューティング」から「スタートアップ修復」を選びます。

コンピューターを修復する

ステップ 4. 自動的に問題の修正が始まるので、修復が終わるまで待ちます。

対処法5:MBRを再構築する

Windowsが正しく起動しない場合、マスターブートレコード(MBR)の破損が原因となっていることがあります。MBRは、PCのハードディスクの最初の部分で、OSの起動に必要な情報を保持しています。これを再構築することで、起動問題を解決できる場合があります。

ステップ 1. 同様に、システム修復ディスクまたはインストールメディアを使ってPCを起動します。

ステップ 2. 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を選び、コマンドプロンプトを開きます。

コマンドプロンプト

ステップ 3. 次のコマンドを順に入力し、Enterキーを押します。

bootrec /fixmbr

bootrec /fixboot

bootrec /rebuildbcd

ステップ 4. コマンドを実行した後、PCを再起動して問題が解決したか確認します。

対処法6:ブート修復ツールで一括修復する👍

上記の解決法が難しいと思う場合は、ここでAOMEI Partition Assistantという「ブート修復」機能を持つツールをおすすめします。「ブート修復」機能は、数回のクリックで起動の問題を簡単に解決できます。Windows 11、10、8/8.1、7でのシステム起動の問題や、更新後のトラブル、マルチブートの競合、ブートセクタの破損などの修正に効果的です。

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Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することをおすすめします。

ステップ 1. USBメモリ(8GB以上)を別の動作中のPCに接続し、AOMEI Partition Assistantを実行し、開いて「復元」→「ブート修復」を選択します。

ブート修復

ステップ 2. 「ブータブルディスクを作成」をクリックして、修復用のディスクを作成します。

修復用のディスクを作成

ステップ 3. 作成したシステム修復ディスクを使って、問題のあるPCを起動します。ブート修復ツールが自動で起動し、スキャンが始まり、修復可能なブートエントリが表示されます。

「詳細オプション」をクリックして、修復されたブートエントリを保存する場所を選択します。
現在のディスクに修復:システムは現在のディスクから起動し、ブートファイルが完全で正常に動作するように修復します。(デフォルト)
別のディスクに修復:この操作は、システムが選択したディスクから起動できるように、システムブートエントリーを修復または新規作成します。

詳細オプション

ステップ 4. 修復したいエントリを選び、「修復」をクリックしてブート修復を開始します。修復が終わるまで待ちます。成功すると「修復に成功しました」と表示されます。

成功

ステップ 5. 修復が完了したら、システム修復ディスクを取り外し、元のシステムドライブからWindowsを再起動します。

問題を未然に防ぐための日常的なケア

このような問題を未然に防ぐためには、日常的なケアが重要です。以下の点に注意することで、PCのトラブルを防ぐことができます。

1. 定期的なバックアップを行う

PCが起動しなくなると、データの損失が発生する可能性があります。そのため、重要なデータは定期的にバックアップしておくことが最も基本的で大切なケアです。

外付けハードディスク:定期的に外付けハードディスクにデータをバックアップします。特に仕事や学校の資料、大切な写真、動画などは毎月バックアップを取ることをお勧めします。

クラウドストレージ:Google Drive、Dropbox、OneDriveなどのクラウドサービスを利用して、データをオンラインでバックアップすることも有効です。クラウドサービスは、インターネット環境があればどこからでもアクセスでき、データの紛失リスクを低減します。

無料のバックアップソフト:重要なデータを守るために、AOMEI Backupperという無料のバックアップソフトを使って、バックアップを取ることをおすすめします。

2. Windowsアップデートを定期的に実施する

Windows OSは、定期的にセキュリティ更新やバグ修正を提供しています。これらのアップデートを適切にインストールしないと、セキュリティリスクやシステムの不安定さを引き起こす原因となります。

自動更新設定:Windows Updateはデフォルトで自動更新を行う設定になっていますが、確認しておきましょう。Windows Updateの設定が「自動」にされているかどうかを確認し、重要なアップデートを逃さずインストールすることが必要です。

ドライバの更新:OSのアップデートだけでなく、グラフィックカードやネットワークカードなど、ハードウェアに関連するドライバの更新も重要です。ドライバが古いままだと、パフォーマンスの低下や互換性の問題が発生することがあります。

3. ハードディスクの健康状態を定期的にチェックする

ハードディスクが物理的に故障していると、OSが起動しない原因になります。特に、HDD(ハードディスクドライブ)を使用している場合は、定期的にその健康状態を確認し、必要に応じてバックアップを取ることが大切です。

Windowsの「chkdsk」コマンド:コマンドプロンプトを開き、chkdsk /f コマンドを入力して、ハードディスクのエラーをチェックします。これにより、ディスクのエラーや不良セクタを検出し、修復することができます。

まとめ

Windows Boot Managerの黒い画面での起動エラーは、原因が複数考えられるため、冷静に問題を切り分けて対処することが重要です。再起動、セーフモードでの起動、システム修復ディスクの使用、そしてBIOS設定の確認を順番に試すことで、多くの問題は解決可能です。また、日常的にバックアップやシステムメンテナンスを行うことで、再発を防ぐことができます。問題が解決しない場合は、専門の店に相談するのも一つの選択肢です。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。