【対処法13選】PCが黒い画面で立ち上がらない時に試すべきこと
パソコンが黒い画面で立ち上がらない問題は、初期チェック、部品のトラブル、ソフトウェアエラーなど原因が多岐にわたります。まずは簡単な初期チェックを行い、必要に応じて部品やソフトウェアに注目した対策を試してください。本記事で紹介した13の対処法を実践することで、多くのトラブルを解消できるでしょう。
突然パソコンが起動せず、黒い画面のまま動かないというトラブルに遭遇したことはありませんか?この問題は初心者から上級者まで多くの人が経験する一般的なものです。本記事では、パソコンが黒い画面で立ち上がらない時に考えられる原因と試すべき対処法を詳しく解説します。
▌パソコンが黒い画面になる状況は2つ
パソコンの電源を入れて画面が真っ黒な場合、大きく2つの状況に分けられます。
►1. パソコンは起動しているが、画面に映らないため真っ黒
この場合、内部的にはパソコンが動作している可能性があります。例えば、電源ランプが点灯している、ファンが回っている、起動音が聞こえるなどのサインが見られます。ただし、ディスプレイに何も表示されていないため、使用できない状態です。
►2. パソコンが起動していないため真っ黒
こちらのケースでは、パソコン自体が正常に起動していない状態です。電源ボタンを押しても反応がない、または電源ランプが点灯しない場合が該当します。
パソコンが黒い画面で動かない場合の初期チェック
パソコンが黒い画面で開かないと感じる場合、まずはパソコンが起動しているかどうかを確認することが重要です。以下の手順で確認してください:
●電源ランプの確認:
電源ランプが点灯していれば、パソコンが起動している可能性があります。
点灯しない場合は、電源に問題がある可能性が高いです。
●ファンや起動音の確認:
ファンが回っている音や、HDDまたはSSDの作動音が聞こえるか確認します。
これらが全く聞こえない場合、ハードウェアが起動していない可能性があります。
●画面の明るさ調整:
明るさが最小になっていると、画面が真っ黒に見えることがあります。
キーボードの明るさ調整キーを使用して明るさを上げてみてください。
●外部デバイスの取り外し:
USB機器や外付けドライブが原因で起動が妨げられていることがあります。
これらをすべて取り外して再起動してみましょう。
●しばらく待つ:
パソコンが黒い画面になる原因の一つは、起動プロセスが通常よりも時間を要していることです。特に最近のアップデート後や、新しいソフトウェアをインストールした後は、しばらくそのまま様子を見てください。
●スリープモードになったかの確認:
スリープモードに入っている場合、パソコンは動作していても画面が黒いままになります。この問題を解消するためには以下のステップを試してみてください:
- キーボードの任意のキーを押す、またはマウスを動かすことでスリープモードから復帰する場合があります。
- 電源ボタンを長押しせずに短く押すことでスリープ状態から復帰することがあります。
●ディスプレイの確認:
ディスプレイが原因で画面が真っ黒な場合も考えられます。この場合、以下の手順で確認してください:
- ケーブルが緩んでいないか、正しいポートにしっかりと接続されているか確認します。
- HDMI、DisplayPort、VGAなど、使用しているケーブルの種類を確認し、必要であれば別のケーブルを使用してテストします。
- モニターの電源が入っているかを確認します。電源ボタンを押しても応答しない場合、モニター自体に問題がある可能性があります。
- 別の電源コンセントに接続してみます。
- 別のモニターやテレビにパソコンを接続して動作を確認します。これにより、問題がモニターにあるのか、パソコン側にあるのかを特定できます。
- ディスプレイが適切な入力ソースに設定されているか確認します。例えば、HDMIに接続されている場合、モニターの入力設定をHDMIに切り替えてください。
- デスクトップPCの場合、グラフィックボードが緩んでいるか、正しく差し込まれているかを確認してみます。ノートパソコンの場合でも、外部ディスプレイアダプターの故障が原因となることがあります。
●強制終了して再起動:
パソコンを強制終了するには、電源ボタンを長押し(4秒以上押し続ける)します。その後、再度電源を入れて起動を試みてください。多くの場合、これで問題が解決することがあります。
●熱暴走や静電の原因:
パソコンが過熱している場合、黒い画面で停止することがあります。十分な冷却が行われているか確認し、ファンの掃除や放熱を助ける措置を取りましょう。
静電気による不具合が起こることもあります。電源コードを抜き、電源ボタンを数秒間長押しして放電を試みてください。
部品がパソコン黒い画面で立ち上がらない原因とその対処法
以上の初期チェックを行っても治らない場合、部品がパソコン黒い画面で起動しない原因かもしれません。ハードウェアの故障も、黒い画面の原因として挙げられます。以下に主な部品の問題とその対処法を紹介します。
●グラフィックボードの原因:
グラフィックボードが故障している場合、画面に何も表示されなくなります。他のグラフィックボードに交換するか、オンボードグラフィックスを試して確認してください。
●メモリの原因:
メモリが正しく取り付けられていない、または故障している可能性があります。メモリを一度取り外し、再度取り付け直してみてください。それでも問題が解決しない場合は、別のメモリに交換してテストしましょう。
●電源ユニットの原因:
電源ユニットが不調だと、必要な電力が供給されずパソコンが起動しないことがあります。異常な音がする場合や電源ランプが点滅しない場合は、電源ユニットの交換を検討してください。
BCDなどOSの問題でパソコン黒い画面で立ち上がらない原因とその対処法
●ブート構成データの損失:
ブート構成データ(BCD)はWindowsの起動に必要です。これが失われたり壊れたりすると、Windowsが起動できなくなります。
●システムファイルの破損:
マルウェアや不適切な操作、ディスクの問題によって重要なシステムファイルが壊れると、起動時にシステムがクラッシュすることがあります。
●ハードウェアの不具合:
不良セクタやRAMの障害など、ハードウェアの問題が原因で、重要なファイルが失われたり壊れたりすることがあります。
ソフトウェアの問題も黒い画面の原因となることがあります。これらの問題がある場合は、サードパーティのソフトウェアを利用することをお勧めします:
AOMEI Partition Assistantは、ブート修復が可能なオールインワンツールで、パソコンが起動しない問題を解決するのに役立ちます。これを使うことで、面倒な問題を解消できます。
- ✎修復できるシチュエーション:
- システムが起動できない場合:「ブート構成データファイルが見つかりません」や「ブート構成データファイルが破損しています」というメッセージが表示されます。
- アップデート後に起動できない場合:システムのアップデート後にブート構成が壊れることがあります。
- 複数のシステムでのブート競合:マルチOS環境では、ブート構成ファイルが競合したり、誤って設定されることがあります。
- 破損したブートセクター:ブートセクターの破損は、マルウェア攻撃やその他の理由で起こることがあります。
ステップ 1. 8GB以上のUSBを用意します。別の動作中のPCにAOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。メイン画面で「復元」タブを選び、「ブート修復」をクリックします。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「ブータブルディスクを作成」を選択し、ブート修復ディスクを作成します。
ステップ 3. 起動できないPCを作成したブート修復ディスク(USB)で起動します。ブート修復ツールが自動で読み込まれ、スキャンが始まり、修復可能なブートエントリが表示されます。
- 「詳細オプション」をクリックして、修復されたブートエントリを保存する場所を選択します。
- 現在のディスクに修復:システムは現在のディスクから起動し、ブートファイルが完全で正常に動作するように修復します。(デフォルト)
- 別のディスクに修復:この操作は、システムが選択したディスクから起動できるように、システムブートエントリーを修復または新規作成します。
ステップ 4. 修復したいエントリを選んで「修復」をクリックし、ブート修復を開始します。修復が終わるまで待ちます。修復が成功すると、「修復に成功しました」というメッセージが表示されます。
ヒント:このソフトは、ディスクとパーティションの管理に役立ちます。Windows 11/10/8/7と互換性があり、内蔵ツールよりも強力です。HDDからSSDへのクローン作成、隣接するパーティションのマージ、HDDのデフラグ、パーティションのフォーマット/削除/作成、FAT/NTFSパーティションの移動/サイズ変更などができます。
まとめ
パソコンが黒い画面で動かない時には、まず基本的なチェックや簡単な対処法から試すことが大切です。それでも解決しない場合は、ハードウェアやソフトウェアの問題を順に確認してください。