コマンドプロンプトでHDD(ハードディスク)をゼロフィルする方法
この記事では、コマンドプロンプトを使用してHDD(ハードディスク)をゼロフィルする方法を説明します。また、安全かつ簡単にHDDを完全消去したいなら、完全消去ソフトをお勧めします。信頼できるAOMEI Partition Assistant Professionalを使えば、HDDを完全消去ことができます。
HDDゼロフィルとは?
HDDを売却したい場合、フォーマットしますか削除しますか? 実際には、フォーマットやデータをゴミ箱に移動するなどの一般的な削除方法は、データを完全に消去することができません。復元ツールでデータを回復できる可能性があります。
HDD売却をしたい場合、コマンドプロンプトを使用してHDDをゼロフィルすることができます。HDDゼロフィルとは、ハードディスクのデータを消去する安全な方法です。ゼロフィルとはハードディスクのセクタにゼロ[00]を書き込む作業のことです。ハードディスクがゼロで埋め尽くされると、データ回復が非常に難しくなります。
HDDをゼロフィルする理由
ハードディスクをゼロフィルする理由は主に3つあります。
● 主な目的は、個人情報の漏洩を防ぐことです。多くの個人ファイルを保存しているコンピューターやHDDを売却する際、HDDゼロフィルはプライバシーを守るための効果的な方法です。
● ウイルス感染を除去することです。ハードディスクがウイルスに感染している場合、このハードディスクにゼロを書き込むことで、感染したファイルを削除できます。
● 削除できないデータを強制的に削除することです。予期せぬ理由でWindowsがファイルを削除できない場合、HDDをゼロフィルすることで強制的に削除できます。
多くの人々は、HDDを完全に消去するために、Windowsに組み込まれているコマンドプロンプトを利用します。HDDをゼロフィルするコマンドは何ですか?
次に、コマンドプロンプトを使用してHDDをゼロフィルする手順を示します。
コマンドプロンプトでHDDをゼロフィルする方法
HDDをゼロフィルするコマンドは2つあります。
①diskpartの[clean all]
②format /p:1
- diskpartの[clean all]
- [clean all]コマンドは、指定したディスク上のすべてのセクタをゼロで上書きします。これにより、ディスク上のすべてのデータが完全に消去されます。
- この操作は、全てのデータが物理的にゼロに上書きされるため、データの復元が非常に困難になります。
- 行には時間がかかることがあります。ディスクの容量が大きいほど、時間が長くなる可能性があります。
- format/ p:1
- formatコマンドの/p:1オプションは、ドライブのフォーマット時にディスク上の各セクタを1回ゼロで上書きします。
- /p:Nオプションは、N回のパス(上書き)を指定するもので、/p:1は1回の上書きを意味します。
- この方法もディスク上のデータをゼロで上書きするため、基本的なデータ消去が可能ですが、diskpartのclean allコマンドほど完全ではありません。
主な違い
▼データ消去の徹底度
- clean allはディスク全体をゼロフィルするため、データ復元がより困難になります。
- format/ p:1もゼロフィルを行いますが、フォーマット操作と一緒に実行されるため、データ消去の徹底度はやや劣る可能性があります。
▼処理時間
両方の方法ともに時間がかかりますが、ディスクの全セクタをゼロフィルするclean allの方が時間がかかる傾向があります。
▼使用場面
- ディスクを完全にクリアにし、再利用する前提の場合はclean allが適しています。
- ドライブを再フォーマットし、簡易的にデータを消去する場合はformat/ p:1が便利です。
これらのコマンドは、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。データセキュリティが非常に重要な場合は、clean allの使用を検討してください。
コマンドdiskpartの[clean all]でHDDをゼロフィル
ステップ 1. タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果に「コマンドプロンプト」を右クリックしてポップアップメニューから「管理者として実行」をクリックします。
ステップ 2. コマンドプロンプトのウインドウに「diskpart」と入力してEnterキーを押します。
ステップ 3. 「list disk」と入力してEnterを押します。PCに接続しているディスクがリストアップされます。
ステップ 4. 「select disk m」と入力してEnterキーを押します。(「m」はHDDのディスク番号を表します。)
ステップ 5. 「clean all」と入力してEnterキーを押します。
コマンドformat /p:1でHDDをゼロフィル
ステップ 1. コマンドプロンプトを管理者として実行します。
ステップ 2. 「format f: /fs:NTFS /p:1」と入力(fはHDDのドライブ文字、NTFSはファイルシステム、p:1は各セクタにゼロを1回書き込むことを意味します)、そしてEnterキーを押します。
なお、万全を期すため、二回の書き込み消去を実行したいユーザーはパラメータ「p:2」を使用することができます。
ステップ 3. 「y」と入力してEnterキーを押します。
ステップ 4. フォーマット後、ドライブ文字(ボリュームラベル)を入力するか、入力しないでEnterキーを押します。
ステップ 5. 画面に「ファイルシステム構成の作成」と表示されている間、お待ちください。
ステップ 6. 同じ操作でディスク上の他のパーティションを消去します。パーティションは一つしかない場合はここまで完了しました。
ステップ 7. 「exit」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを閉じます。
HDDを完全消去する簡単な方法(GUIツール)
コマンドプロンプトを使用してHDDをゼロフィルするのは少し複雑です。多くの初心者は、コマンドラインを入力する際にミスを犯す可能性があります。また、コマンドformat /p:1でHDDをゼロフィルする場合、ディスク上の各パーティションで同じコマンドを繰り返さなければならず、多くの時間がかかります。
幸いにも、他にもやり方はあり、専用ソフト使えばできます。AOMEI Partition Assistant Professionalを使って、HDDを完全消去することができます。
- 直感的なインターフェース:コンピューターのエキスパートでも初心者でも、簡単に操作できます。
- パーティション単位のゼロ埋めサポート:HDD全体にゼロを書き込むだけでなく、特定のパーティションをゼロフィルすることも簡単な3ステップで行えます。
- 様々なWindowsシステムをサポート:このツールは、Windows 11、10、8、7でHDDをゼロフィルするのに役立ちます。さらに、PCがWindows Serverで稼働している場合は、AOMEI Partition Assistant Serverエディションが利用できます。
- 4つのデータ消去方法:全セクタにゼロを書き込む、セクタにランダムデータを書き込む、DoD 5220.22-M、Gutmannなど、より安全なデータ消去方法を提供しています。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを実行します。メインインタフェースで消去したいディスクを右クリックし、ドロップダウンメニューに「ハードディスクを消去」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「全セクタにゼロを書き込む」という消去方式を選択し、「はい」をクリックします。
ステップ 3. メインインタフェースに戻ります。左上の「適用」をクリックしてポップアップウィンドウで保留中の操作を確認します。「続行」をクリックして操作を実行します。
- 全セクタにゼロを書き込む:すべてのセクタをゼロで上書きします。個人で使うハードディスクの消去によく使われています。安全かつ迅速です:
- セクタにランダムデータを書き込む:ハードディスクをランダムデータで上書きします。一番目の方式よりも安全です。
- DoD 5220.22-M:DoD基準が初めて「米国国家産業保全プログラム運用マニ ュアル」で公開されました。「ゼロの書き込み」と「ランダムデータの書き込み」よりはるかに安全で、Guttmanより速いです。組織やデータサニタイゼーションプロバイダーによく使用されます。
- Gutmann:ハードディスクを35回以上上書きします。最も安全な方法ですが、一番時間がかかります。
SSDを消去する必要がある場合、コマンドプロンプトを使用してゼロフィルすることは考えられますが、実際には適していません。なぜなら、ゼロを書き込むことはSSDのパフォーマンスに影響を与え、寿命を短くしてしまうからです。
しかし、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用すれば、特別な機能である「SSD安全消去」を利用して、SSDの性能や寿命を損なうことなく安全に消去することができます。これにより、Windows 7を実行しているコンピューターでSSDを完全に消去し、最適なパフォーマンスを維持することができます。
まとめ
この記事では、コマンドプロンプトを使用してHDDをゼロフィルする方法を紹介しました。HDDをより安全に消去する方法をお探しの場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalを試してみてください。さらに、AOMEI Partition Assistant Professionalは、ドライブにスペースを追加したり、データを失うことなくディスクをMBRからGPTに変換したり、失われたデータを回復したりすることもできます。