Windowsのゴミ箱が勝手に自動削除?原因と簡単な対策方法
Windowsのゴミ箱に入れたファイルが知らないうちに自動で削除される問題の原因とは?設定を見直し、重要なファイルを守るための簡単な対策方法を詳しく解説します。
「最近、ゴミ箱の中身が勝手に消える」「重要なファイルをゴミ箱に入れておいたのに、いつの間にかなくなっている」そんな経験はありませんか?Windowsでは、特定の設定や機能が影響して、ゴミ箱の内容が自動で削除されることがあります。この記事では、その理由と対策をわかりやすく説明します。
ゴミ箱が勝手に自動削除の原因は?
Windowsでゴミ箱が勝手にファイルを削除する主な原因は、以下の通りです。
✦ストレージセンサー(或いは記憶域)の設定
ストレージセンサーは、Windowsに備わっている不要なファイルを自動で削除する機能です。この機能が有効になっていると、一定の期間が経過したゴミ箱内のファイルが自動的に消去されます。
通常、デフォルトの設定では30日経過したファイルが削除されることが一般的です。
✦サードパーティ製のクリーニングソフト
PCの性能を向上させるためにインストールしたソフト(例:CCleanerなど)が、ゴミ箱の中身を自動で消去する設定になっていることがあります。
✦ディスク容量不足による自動削除
ディスクの空き容量が少なくなると、Windowsが自動的にゴミ箱のファイルを削除して、スペースを作ることがあります。
✦ゴミ箱の容量不足による自動削除
ゴミ箱の容量設定により、古いものから自動的に完全に削除されます。
ゴミ箱の自動削除を防ぐための簡単な方法
設定を確認することで、データが自動的に消える問題を未然に防ぐ具体的な手段を説明します。
▌ストレージセンサーを設定する
ストレージセンサーが原因であれば、次の手順で設定を調整できます。
ステップ 1. スタートメニューから歯車アイコンをクリックして[設定]を開きます。
ステップ 2. [システム]→[ストレージ(或いは記憶域)]を選択します。
ステップ 3. ストレージセンサーを実行している場合、スイッチが「オン」(青色)になっています。無効にしたい場合は、スイッチをクリックして、「オフ」(白色)にします。
※また、ストレージセンサーを有効にしたまま削除条件を変更することも可能です。「ストレージセンサーを実行するタイミング」から、実行する頻度を選択します。
※「ごみ箱に移動してから次の期間が過ぎたファイルを削除する」をクリックし、「許可しない」を選択します。
補足:Windows 10とWindows 11のストレージセンサーの違い
Windows 10には手動とスケジュールの2つのストレージセンサーがありますが、Windows 11ではさらに進化して、一時ファイルやごみ箱の中身など、不要なファイルを削除して、空き容量を増やす機能です。今すぐ実行する以外にも、自動的に実行することも可能です。自分のWindowsに合わせて設定を調整してください。
▌クリーニングソフトの設定を再確認する
使用中のクリーニングソフトの設定で「ゴミ箱のファイル削除」に関する項目をチェックします。必要ない場合は、その機能をオフにすることで、ゴミ箱の自動削除を防ぐことができます。
▌ディスク容量の管理を行う
ディスクの空きが減ると、Windowsが自動でゴミ箱のファイルを消して、スペースを確保することがあります。ディスクの容量をチェックしてみましょう。不足している場合は、ここで、軽く2つのディスク容量を増やす方法を例として紹介します。
📍関連記事:Cドライブの容量を増やす方法(5つ)
►ディスク容量をチェックする
ステップ 1. スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「エクスプローラー」をクリックします。
ステップ 2. 「PC」をクリックします。空き容量を確認したいドライブの「空き領域」を確認します。
ステップ 3. さらに詳細な情報を確認したい場合は、ドライブをクリックし、表示されるメニューから「プロパティ」をクリックします。
►ディスク容量を増やす方法1:不要なアプリをアンインストールする
ステップ 1. 「コントロールパネル」を探して開きます。
ステップ 2. コントロールパネル内で「プログラムのアンインストールまたは変更」を選択します。
ステップ 3. 不要なアプリを右クリックし、「アンインストール」を選びます。
►ディスク容量を増やす方法2:ハイバネーションファイルを削除する
ステップ 1. WindowsキーとRキーを同時に押して、実行ウィンドウを開きます。diskpartと入力してEnterキーを押し、管理者として実行します。
ステップ 2. Diskpartで、次のコマンドを順番に入力します。
select disk system
list partition
select partition n(nは休止パーティションのパーティション番号)
delete partition override
exit
また、外付けストレージやクラウドサービス(例:OneDrive、Google Drive)を使うことも良い方法です。
▌ゴミ箱の設定を変更する
ステップ 1. ゴミ箱のアイコンを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
ステップ 2. 「カスタムサイズ」で、最大サイズの数値を変更できます。ゴミ箱のサイズを自分のニーズに合わせて拡大します。
ゴミ箱の自動削除を防ぐためのポイント
◉重要なファイルは定期的にバックアップする:大切なデータはゴミ箱に置かず、外部ストレージやクラウドに保存しましょう。
◉Windows Update後の設定を確認する:アップデート後にストレージセンサーの設定が変更されることがありますので、定期的にチェックすることが大切です。
◉不要なソフトのインストールを避ける:必要のないクリーニングソフトの使用を見直しましょう。
ゴミ箱が自動削除になった場合データ復元の方法👍
ファイルやフォルダがゴミ箱にない場合、特別なツールを使ってディスクのセクタからファイルを探す必要があります。AOMEI FastRecoveryは、初心者でも簡単に使えるデータ復元ソフトで、使いやすいインターフェースが特徴です。ゴミ箱を空にして、完全削除されたファイルの復元もできます。
- ✎AOMEI FastRecoveyをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11、およびWindows Serverのすべてのバージョンに対応しています。
3ステップでデータ復旧:
ステップ 1. AOMEI FastRecoveryをインストールして起動します。データが失われたパーティションやディスクを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. 「クイックスキャン」で消したデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。復元したいファイルを選択し、プレビューすることができ、「復旧」をクリックします。
ステップ 3. 「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
おまけ:ゴミ箱が破損している場合の修復方法
ゴミ箱が破損しているから、中のファイルが消えてしまう場合もあります。
ステップ 1. 検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。
ステップ 2. コマンドプロンプトウィンドウに以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
rd /s /q C:\$Recycle.bin
このコマンドでゴミ箱をリセットし、破損を修正します。
まとめ
Windowsのゴミ箱が勝手にファイルを削除する原因は、ストレージセンサーやクリーニングソフト、ディスクやゴミ箱の容量不足などです。この記事で紹介した対策を行うことで、問題を簡単に解決できます。ゴミ箱の設定を定期的に確認して、大切なデータを守りましょう!
よくある質問
Q: ゴミ箱に入れたファイルがすぐに消えます。どうしてですか?
→ ストレージセンサーが影響しているかもしれません。設定を確認してください。
Q: ゴミ箱のアイコンが見当たりません。どこにありますか?
→ デスクトップ上の任意の場所を右クリックし、「個人設定」→「テーマ」→「関連設定」→「デスクトップアイコンの設定」で「ごみ箱」のチェックボックスをオンにしてください。
Q: ゴミ箱に入れたくないファイルを直接消せますか?
→ Shiftキーを押しながらDeleteキーを押すとできます(使用することがおすすめしません)。