SSDデータ消去完全ガイド:廃棄前に知っておくべき

古いSSDを廃棄する前に、データが完全に消去されていることを確認しましょう。このガイドでは、簡単で効果的なデータ消去方法と、よくある間違いを避けるためのヒントを詳しく説明します。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年08月13日

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SSDのデータを消去する必要があるのはなぜ?

さまざまな理由から、古いSSD(ソリッドステートドライブ)を廃棄したり、売却したりしたいユーザーがいます。ではSSDを廃棄する前に何をすべきでしょうか?

実は、個人情報を守るために、SSDのデータを完全に消去する必要があります。フォーマットやデータ削除だけでは不十分で、専門のデータ復旧ソフトで個人情報が復元される可能性があります。したがって、SSDを安全に消去することが大切です。

個人情報

SSDのデータを消去する方法

SSDに保存された個人データを守るためには、SSDを消去する方法を学ぶ必要があります。

パート1. SSD上のすべてのパーティションを削除する

まず、SSDのすべてのパーティションを削除してみてください。

DiskpartはWindowsのコマンドラインツールで、パーティションの管理ができます。Diskpartを使ってSSDのパーティションを削除するには、次のステップを実行してください。

ステップ 1. WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログで「diskpart」と入力し、Enterキーを押します。

ステップ 2. 「コマンドプロンプト」画面で下記のコマンドを順番に入力し、一行ずつ入力が完了するとEnterキーを押します。

list disk
select disk n(※「n」は削除したいパーティションを含むディスクのディスク番号)
list partition
select partition m(※「m」は削除したいパーティションのパーティション番号)
delete partition

Diskpart

ステップ 3. 選択したパーティションが正常に削除された後、「exit」と入力し、Diskpartを終了させます。

★注意:ダイナミックディスクではパーティションの代わりにボリュームと呼ばれるので、ダイナミックディスクで「delete partition」コマンドを使用することはできません。もし、ダイナミックディスク上のボリュームを削除したい場合、「delete partition」の代わりに「delete volume」コマンドを実行してください。

パート2. CMDでSSDをフォーマットする

そして、CMDを使ってSSDをフォーマットします。

CMDは、Windowsシステムにおいて非常に便利なツールの一つで、ボリュームのサイズ変更やフォーマット、削除、さまざまなディスクの問題を解決するために使われます。削除したデータをデータ復旧ソフトで簡単に取り戻せないようにするには、ゼロで上書きしてSSDのデータを消去します。

具体的な手順は以下の通りです。

注意:
→データを完全に消すには、「p:1」を「p:2」に変えて、ターゲットパーティションに2回目のゼロ書き込みを行います。
→SSDに複数のパーティションがある場合は、各パーティションに上記のゼロ書き込みステップを実行できます。
→ターゲットドライブが大きい場合は、消去に時間がかかることがあります。

ステップ 1. コマンドプロンプトを管理者として実行します。

ステップ 2. 「format f: /fs:NTFS /p:1」と入力(fはSSDのドライブ文字、NTFSはファイルシステム、p:1は各セクタにゼロを1回書き込むことを意味します)、そしてEnterキーを押します。なお、万全を期すため、「p:1」を「p:2」に変えて、2回目のゼロ書き込みを行います。

ステップ 3. 「y」と入力してEnterキーを押します。

ステップ 4. フォーマット後、ドライブ文字(ボリュームラベル)を入力するか、入力しないでEnterキーを押します。

ステップ 5. 画面に「ファイルシステム構成の作成」と表示されている間、お待ちください。

ゼロフィル

ステップ 6. 「exit」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを閉じます。

安全のため、できるだけパート1とパート2両方とも実行してください。

専門のソフトでSSDを安全に永久消去する

SSDのデータを完全に消去したいのですが、複雑なコマンドを使いたくないですね。ここでは、AOMEI Partition Assistantという便利なツールがあります。このツールは、SSDドライブを安全に消去できる「SSDの完全消去」機能を提供しています。コンピュータに詳しくなくても、簡単な手順でSSDを消去できます。また、SSD上のパーティションを整理したり、アプリを別のドライブに移したり、OSを別のSSDに移行することも可能です。

では、このSSD消去ツールの使い方を見てみましょう。

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安全かつ高速
★注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールし、起動します。

ステップ 2. メイン インターフェイスの上部にあるのメニューから「消去」をクリックし、「SSDの完全消去」を選択します。

SSDの完全消去

ステップ 3. SSDを選択して「次へ」をクリックします。

SSDの選択

ステップ 4. SSDを間違って削除した場合に備えて、SSD識別情報を確認してください。「次へ」をクリックして続行します。

フリーズ状態

ステップ 4. 次の画面では、SSDが凍結状態であるメッセージが表示されます。従って、まずフリーズ状態を解除する必要があります。

SSDのホットスワップ

ステップ 5. ホットスワップ後、もう一度「次へ」をクリックして続行できます。そして、プロセスが完了するのを待ちます。

完全消去中

ステップ 6. SSDが正常に消去されたら、「完了」をクリックします。

SSD完全消去の完了

おまけ:HDDを消去する方法

HDD(ハードディスクドライブ)を消去したい場合も、このオールインワンソフトウェアの「ハードドライブの消去」機能で対応できます。

★注意:SSDにデータを書き込む方法はHDDと全然違っているため、SSD向けの方法でをHDD消去できません。逆に、HDD消去の方法でSSDに使用した場合、SSDの性能を下げたり、寿命を縮めたりすることを知っているかもしれません。SSDとHDDの違いはこちら

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。完全消去したい対象HDDを右クリックして「ハードディスクを消去」を選択します。

ハードディスクを消去

ステップ 2. 次のポップアップウィンドウで消去方式を一つ選択します。ここでは「全セクタにゼロを書き込む(安全かつ迅速)」を例として選択しましょう。

消去方式

ステップ 3. 「はい」をクリックした後、メインな画面に戻ります。ツールバーの「適用」⇒「続行」をクリックしてHDD完全消去を始めます。

適用

まとめ

この記事では、SSDのデータを消去するための3つの方法を紹介しました。SSDを消去したいなら、AOMEI Partition Assistantが良い選択です。さらに、AOMEI Partition Assistantは他の便利な機能も備えています。例えば、データの損失なしでMBR/GPTへの変換、ディスククローンの作成、空き領域の割り当て、紛失したデータの復元、重複ファイルの検索&削除など、強力な機能がたくさん備えています。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。