【安全】Windows10でデュアルブートを削除する方法
多くのユーザーは、Windowsのオペレーティングシステムだけでなく、別のオペレーティングシステムであるUbuntuもインストールします。何かの理由でオペレーティングシステムのいずれかを使用したくないが、デュアルブートからそれを削除する方法が知りません。この記事では、Windows10/11でデュアルブートを削除する方法についてご紹介しましょう。
デュアルブートとは?
コンピューターを2つのオペレーティングシステム(OS)で共有することをデュアルブートと呼びます。2つのオペレーティングシステムを切り替えて起動することができます。ただし、両方を同時に使用することはできません。さらに、各オペレーティングシステムは、独自のハードディスクまたはディスクパーティションから起動し、そのドライブまたはパーティションを使用します。
Windows10/11でデュアルブートを削除する必要がある
PCに2つのオペレーティングシステム(デュアルブート)があります。1つはWindows10で、もう1つはUbuntuです。そのうちの1つであるUbuntuを削除したいと思います。これを安全に行うにはどうすればよいですか?
- あるユーザーからの質問
主な理由としては、システムの単純化が挙げられます。多くのユーザーは、同じハードドライブに2つの異なるオペレーティングシステム(OS)をインストールしています。中には、実際にどちらかのシステムしか使っていない方もいらっしゃいます。一つのOSだけを使用することで、システムのメンテナンスが簡単になり、トラブル発生時の対応も容易になります。また、不要となったOSが占有しているディスクスペースの節約も大きな動機となります。特にハードディスク/SSDの容量が限られている場合、不要なデータを削除して空き容量を増やすことは、システムのパフォーマンスを維持する上で重要です。
さらに、定期的なアップデートやセキュリティパッチの適用は、複数のOSに対しては手間が増えるため、使用していないOSを削除することで、管理の手間を削減することができます。
このような場合は、他のオペレーティングシステムに影響を与えることなく、Windows10/11でデュアルブートを削除する必要があります。
Windows10/11でデュアルブートを削除する方法
- ★事前準備:
- まず、現在のブート順序の確認を行いましょう。どのOSがデフォルトで起動されるのか、また、どのOSを削除するのかを明確にしておくことが重要です。
- 次に、デュアルブートからオペレーティングシステムを削除する前に、プロセスに問題が発生することを防ぐために、事前に保持したいオペレーティングシステムのシステムバックアップを作成してください。もし何らかのトラブルが発生した場合、このバックアップがあれば元の状態に戻すことができます。
- また、使用しているブートローダーの確認も必要です。多くの場合、WindowsのBCD(Boot Configuration Data)が使用されていますが、Linuxなどの他のOSとのデュアルブートの場合、GRUBなどのブートローダーが使われていることも考えられます。このブートローダーの種類によって、削除方法や修復手順が異なるため、事前の確認は欠かせません。
- さらに、パーティション構造の確認も行ってください。どのドライブやパーティションにどのOSがインストールされているのか、また、それぞれのパーティションの容量や使用状況を把握しておくことで、削除作業がスムーズに進行します。
- 最後に、LinuxシステムとWindows10/11をインストールする場合、Linuxパーティションを削除すると、ブートローダーに影響を与える可能性があります。したがって、事前にWindows10/11の回復ドライブも作成する必要があります。削除後、回復ドライブからコンピューターを起動し、トラブルシューティング機能を使用して、WindowsブートローダーでLinuxブートローダーを上書きできます。
★補充:LinuxとUbuntuについて
実は、UbuntuはLinuxディストリビューションの1つなのです。本来LinuxとはLinuxカーネルのことを指し、カーネルだけではOSとして手軽に扱えません。そこで、扱いやすいようにアプリケーションなどをパッケージにしてすぐ使える状態にしたものを「ディストリビューション」といい、Ubuntuもその1つになります。
コンピューター上の2つのオペレーティングシステムのいずれかをアンインストールするには、システム構成でターゲットオペレーティングシステムを削除するか、使用しないオペレーティングシステムのパーティションを削除します。したがって、次の2つの方法を試しましょう。
方法1. msconfigでデュアルブートを削除する
msconfigを使用して、コンピュータの再起動時にデフォルトのOSを選択するか、2つのOSのいずれかを削除することができます。以下の手順に従ってください。
ステップ 1. 「Windows+R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。次に、「msconfig」と入力し、キーボードの「Enter」キーを押して、「システム構成」ウィンドウを開きます。
ステップ 2. ウィンドウで「ブート」タブを選択し、保持したいOSが現在のOSで、つまりデフォルトのOSとして表示されているかどうかを確認します。
ステップ 3. 保持したいOSが現在のOSではない場合は、リストから既定値に設定したいOSを選択し、「既定値に設定する」ボタンをクリックします。
ステップ 4. ほかのものを削除するには、それをクリックして「削除」を選択し、「適用」と「OK」をクリックします。
ステップ 5. ウィンドウを閉じ、PCを再起動して、変更が有効かどうかを確認します。
方法2. 無料のパーティションソフトでデュアルブートを削除する
Windows10/11のディスクの管理を使用して、デュアルブートを削除したい場合は、失望する可能性があります。これは、Ubuntu OSはWindows Ext3またはExt4パーティションにインストールされており、ディスクの管理がそのようなパーティションを認識できないからです。UbuntuとWindowsをインストールし、Ubuntuを削除したい場合は、無料のソフトウェアAOMEI Partition Assistant Standardを使用することをお勧めします。このソフトを使用して、破棄したいOSが配置されているパーティションを直接削除できます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Standardをダウンロードし、インストールして起動します。
ステップ 2. メインインターフェイスで、UbuntuパーティションがExt3またはExt4でフォーマットされていることが見られます。Ubuntuパーティションを右クリックし、「パーティションを削除」を選択します。
ステップ 3. 次のウィンドウで、適切な削除方法を選択します。より高度な方式でパーティション上のデータを消去したい場合、AOMEI Partition Assistant Professionalにアップグレードしてください。
ステップ 4. 「適用」>「続行」をクリックしてパーティション削除の操作を実行します。
Ubuntuパーティションが完全に削除されるのを待ちます。削除後、未割り当て領域を使用して新しいパーティションを作成します。または、必要に応じて未割り当て領域を現在のパーティションに追加して拡張します。
追加:Windowsブートローダーを修復して正常な起動を確保
上記のように、コンピューターにUbuntuとWindowsをインストールし、Ubuntuを無効にしている場合は、追加の手順を実行する必要があります。Windowsのインストールディスクまたは修復ディスクを使用して、WindowsブートローダーでLinuxブートローダーを上書きします。
Windowsシステムツールでブートローダーを修復
ステップ 1. インストールディスクまたは修復ディスクからコンピューターを起動します。セットアップ開始画面をスキップして、メインのインストール画面で「コンピューターを修復」をクリックします。
ステップ 2. 「オプションの選択」画面で、「トラブルシューティング」をクリックします。
ステップ 3. 「詳細オプション」画面で、「コマンドプロンプト」をクリックします。
ステップ 4. コマンドプロンプトで、「bootrec.exe / fixmbr」コマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ 5. その後、コンピュータを再起動します。Windowsは通常モードで起動できます。これで、Linuxのすべての痕跡を消しました。
パーティション管理ソフトでブートローダーを修復
コマンドプロンプトにアクセスし、コマンドを正常に実行できない場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalも利用できます。その「ブートブルCD/USBを作成」機能を使用して、起動可能なメディアを作成してコンピューターを起動し、そして、「MBRの再構築」機能を使用してブートローダーを再構築できます。
ステップ 1. 空のUSBドライブを別の動作中のWindowsコンピューターに接続し、検出できることを確認してくださいす。AOMEI Partition Assistant Professionalを起動して、上部のウィザードで「ツール」をクリックして、「ブートブルCD/USBを作成」を選択します。プロンプトに従ってブータブルUSBを作成します。
ステップ 2. ブータブルメディアからコンピューターを再起動するには、ファンクションキー(F11またはF12、異なるモードまたはブランドのPCではキーが異なる場合があります)を押して起動メニューに入り、次に、USBドライブを起動デバイスとして選択してEnterキーを押して起動します。
ステップ 3. ログインしたら、AOMEI Partition Assistant Professionalのメインインターフェイスに入ります。システムディスクを右クリックして、「MBRを再構築」を選択します。
ステップ 4. 現在のオペレーティングシステムに適切なMBRタイプを選択し、「OK」をクリックします。
ステップ 5. 「適用」と「続行」をクリックして、保留中の操作をコミットします。
Windows10でデュアルブートを削除するに関するFQA
Q1. デュアルブートを削除するメリットは?
A1. デュアルブートを削除すると、システムの管理が簡素化され、不要なOSが占有しているディスクスペースを解放できます。また、OSのアップデートやセキュリティパッチの適用が一つのシステムだけになるため、管理が楽になります。
Q2. デュアルブートを削除すると、データは失われるか?
A2. 削除するOSのパーティションに保存されているデータは失われる可能性があります。したがって、削除前に重要なデータのバックアップを取ることが推奨されます。
Q3. デュアルブートの削除後、再度デュアルブートを設定することは可能か?
A3. はい、デュアルブートの削除後も、再度必要なOSをインストールすることでデュアルブートの設定を再構築することができます。
Q4. Windows10の他にLinuxをデュアルブートしている場合、どちらを先に削除するべきか?
A4. 通常、削除の順番は特に問題ではありませんが、Linuxを先に削除すると、ブートローダー(多くの場合GRUB)の設定が影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。
Q5. デュアルブートの削除中にトラブルが発生した場合、どのように対処すればいいか?
A5. デュアルブートの削除中にトラブルが発生した場合、まずはエラーメッセージを確認しましょう。トラブルの内容や原因に応じて対処が異なります。また、システムの修復やバックアップからの復元などの方法を試すことが考えられます。
Q6. ブートローダーのエントリを修正することで、デュアルブートを削除できるか?
A6. ブートローダーのエントリを修正することで、特定のOSの起動を停止することは可能ですが、これだけではデュアルブートの完全な削除にはなりません。ディスク上の不要なOSのパーティションを削除する必要があります。
Q7. デュアルブート削除後、ブート速度は向上するか?
A7. デュアルブートの選択画面での待ち時間がなくなるため、わずかにブート速度が向上することが期待できます。
まとめ
これは、ブートの問題を引き起こすことなく、Windows10/11でデュアルブートを安全に削除する方法です。状況に応じて適切な方法を選択してください。Windows10/11を削除して、Linuxシステムを維持する場合は、上述の同じ方法でデュアルブートハードドライからブWindows10/11を削除できます。
AOMEI Partition Assistantは、非常に強力なパーティション管理ソフトです。Standard版は、上記の機能を除いて、ラベルを変更、ディスクを削除、ディスクをクローン、ドライブ文字を変更などの機能もあります。Professional版は、パーティションを分割、パーティションを整列、ダイナミックディスクとダイナミックボリュームを管理、SSDまたはHDDへOSを移行などの高度な機能も備えています。もし需要がある場合は、ダウンロードして使用してみましょう。