データを失わずにパーティションサイズを調整する方法3つ

パーティションサイズを変更したいけど、データを失いたくない?Windows標準機能やdiskpart、専用ソフトを使った安全な方法を3つ紹介します!

カオル

投稿者:カオル/更新日:2025年03月04日

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Cドライブの空き容量が足りない…」「パーティションを変更したいけど、データが消えたら怖い…

そんな悩みを抱えていませんか?

パソコンを使い続けるうちに、システムドライブ(Cドライブ)がいっぱいになったり、新しく追加したHDDやSSDを適切に管理したくなったりすることがあります。しかし、誤った方法でパーティションサイズを変更すると、大切なデータが失われるリスクも…。

そこで本記事では、データを失わずに安全にパーティションサイズを調整する方法を3つ紹介します。初心者でも簡単に実践できる方法を解説するので、ぜひ最後までご覧ください!

パーティションサイズを変更したい理由

パーティションサイズを変更する必要がある場面は意外と多く、特に以下のようなケースで調整が必要になります。

1. Cドライブの空き容量不足(最もよくあるケース)

Windowsを長く使っていると、Cドライブの空き容量が不足してPCの動作が遅くなることがあります。特に以下のような症状が出ている場合は、Cドライブを拡張するのがおすすめです。

症状:「ディスク領域不足」という警告が表示される

症状:Windowsのアップデートができない

症状:ソフトウェアのインストールやデータ保存ができない

症状:パフォーマンスが低下し、動作が重くなる

このような問題を解決するには、Dドライブや未割り当て領域を利用してCドライブを拡張するのが効果的です。

2. Dドライブや別のパーティションを有効活用したい

Cドライブは圧迫されているのに、Dドライブや別のパーティションには未使用の空き領域が大量にあることはありませんか?

Cドライブがいっぱいなのに、Dドライブには何百GBも余っている…

ストレージをもっと効率的に使いたい!

このような場合、Dドライブの不要な容量を削減し、Cドライブに統合することで、ディスクの使用効率を改善できます。

3. デュアルブート環境を作りたい

WindowsとLinuxなど、複数のOSを1台のPCにインストールする場合、それぞれのOS用に適切なパーティションを作成する必要があります。

WindowsとLinuxを併用したい

古いHDDを再利用してマルチブート環境を作りたい

このような場合、手動でパーティションを調整し、OSごとに適切な容量を割り当てることが重要です。

このように、パーティションサイズの調整は、ストレージを効率的に使うために欠かせない作業です。次のセクションでは、データを失わずに安全にパーティションサイズを変更する方法を紹介します。

方法1:Windows標準機能「ディスクの管理」を使用する

Windowsには、追加のソフトを使わずにパーティションのサイズを変更できる「ディスクの管理」ツールが標準搭載されています。このツールを使えば、データを保持したままパーティションを縮小または拡張できます。

ステップ 1. 「Windowsキー + R」を押して、「diskmgmt.msc」と入力し、Enterを押します。これで「ディスクの管理」画面が開きます。

diskmgmt.msc

ステップ 2. パーティションを縮小すると、未使用の領域ができます。この領域をCドライブなどの他のパーティションに割り当てることができます。ディスクの管理で縮小したいパーティション(例:Dドライブ)を右クリックし、「ボリュームの縮小」を選びます。

ボリュームの縮小

ステップ 3. 縮小するサイズをMBで入力します(例:10GB縮小する場合は「10240」と入力)。その後、「縮小」ボタンをクリックします。これで指定したサイズの「未使用領域」が作成されます。

MBを入力

ステップ 4. ディスクの管理で拡張したいパーティション(例:Cドライブ)を右クリックし、「ボリュームの拡張」を選びます。

ボリュームの拡張

ステップ 5. ウィザードが表示されるので「次へ」をクリックし、拡張するサイズをMBで入力し、「次へ」→「完了」をクリックします。

ボリュームの拡張ウィザード

注意点:未割り当て領域が拡張したいパーティションの隣にない場合、拡張はできません(例:Cドライブを拡張したいのに、未割り当て領域がDドライブの後ろにあるとNG)。なお、FAT32形式のパーティションには対応していません(NTFSのみ可能)。

📍関連記事:「ボリュームの拡張」がグレーで表示された問題を解決する方法

方法2:コマンドプロンプト(diskpart)を使用する

コマンドプロンプトの「diskpart」コマンドを使用すれば、「ディスクの管理」で縮小・拡張できない場合でも対応可能です。

ステップ 1. WindowsキーとRを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押してDiskpartユーティリティを開きます。

diskpart

ステップ 2. 「diskpart.exe」と表示されれば成功です。

ステップ 3. 「list disk」と入力してEnterを押します。これで接続されているディスクの一覧が表示されます。

listdisk

ステップ 4. 例えば、ディスク3を操作したい場合は、「select disk 3」と入力してEnterを押します。

selectdisk

ステップ 5. 「list partition」と入力してEnterを押します。これでディスク内のパーティションが見えます。

ステップ 6. 例えば、パーティション2を縮小したい場合は「select partition 2」と入力してEnterを押します。

ステップ 7. 1024MBを縮小するには「shrink desired=1024」と入力してEnterを押します。これで指定したサイズだけ縮小され、未割り当ての領域ができます。

shrinkvolume

ステップ 8. Cドライブのパーティション1を拡張したい場合は「select partition 1」と入力してEnterを押します。その後「extend size=1024」と入力してEnterを押します。

ステップ 9. 最後に「list partition」と入力してEnterを押し、拡張が成功したか確認します。パーティションのサイズが増えていれば成功です!

注意点:誤った操作をするとデータを失う可能性があるため、慎重にコマンドを実行してください。そして、「ディスクの管理」と同じように、未割り当て領域が拡張したいパーティションの隣にない場合、拡張はできません。そして、FAT32パーティションは拡張できません。

方法3:専用のパーティション管理ソフトを使用する(👍おすすめ)

Windowsの「ディスクの管理」や「diskpart」コマンドは基本的なパーティション操作には対応していますが、未割り当て領域が隣接していないと拡張できない、縮小できるサイズに制限があるなどの問題があります。そこで、より柔軟にパーティションサイズを調整したい場合は、専用のパーティション管理ソフトを使うのが最も簡単でおすすめです。AOMEI Partition Assistantは、ワンクリックでCドライブを拡張したり、空き領域を他のパーティションに割り当てたりできます。

✎主な特徴:
データを失うことなくパーティションを拡張・縮小できる
未割り当て領域が離れていても問題なし!自由に結合可能
直感的なUIで初心者でも簡単に操作可能
ワンクリックで空き領域を調整」機能を搭載し、手間なく最適なパーティション管理
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Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することをおすすめします。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを開き、変更したいパーティション(例:Cドライブ)を右クリックして、「ワンクリックで空き領域を調整」を選びます。

ワンクリックで空き領域を調整

ステップ 2. DドライブのスペースをCドライブに追加したい場合、Dドライブの先頭にあるドラッグポイントを後ろに引っ張って縮小し、その空き領域をCドライブに割り当てます。そして「OK」をクリックします。

ドラッグ

ステップ 3. 「保留中の操作」を表示して、操作内容を確認できます。実行するには、「適用」と「続行」をクリックしてください。

続行

このように、複雑なコマンドを入力する必要もなく、誰でも簡単にパーティションサイズを変更できるのが大きな魅力です。

パーティションサイズを変更する際の注意点

パーティションサイズの変更は、データを失うリスクを伴う操作(特にdiskpartを使用する場合)です。安全に実施するために、以下のポイントに注意しましょう。

1. 事前にデータをバックアップする

バックアップ方法の例:

  • 外付けHDD / SSDにデータを保存します。
  • クラウドストレージ(Google Drive, OneDrive, Dropboxなど)にバックアップします。
  • Windowsのバックアップ機能を利用します。
推奨ソフト:重要なデータを守るために、AOMEI Backupperという無料のバックアップソフトを使って、事前にバックアップを取ることをおすすめします。

2. システムドライブ(Cドライブ)の変更は慎重に行う

回復パーティションを誤って削除しないように注意します。

操作後にWindowsが正常に動作するか確認します。

パーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantなら、システムドライブの変更も安全に実行できます!

3. 縮小・拡張できるサイズに制限がある

パーティション内に移動できないファイル(例:ページファイル、休止ファイル、システムファイルなど)があると、希望のサイズまで縮小できません。

フラグメント化(データの断片化)が進んでいると縮小しづらくなります。

4. 操作中はPCの電源を切らない

ノートPCの場合は必ずACアダプターを接続します。

変更が完了するまでPCの電源を操作しません。

まとめ

パーティションサイズの変更は、ディスクの管理を最適化し、PCのパフォーマンスを向上させるために重要な操作です。Windows標準機能やコマンドプロンプト(diskpart)を使えば基本的な変更は可能ですが、制限があるため注意が必要です。より柔軟に、かつデータを失うリスクを最小限に抑えて調整したい場合は、専用のパーティション管理ソフトを活用するのが最もおすすめです。安全な方法を選び、事前にバックアップを取った上で実行しましょう!

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。