無効なパーティションテーブルに悩むあなたへ|PC修正法完全マニュアル
PCの無効なパーティションテーブルに立ち向かうための完全ガイド!手順を追って修正する方法を紹介し、あなたのデバイスを元の状態に戻すサポートをします。今すぐトラブルを解決しましょう!
パーティションテーブルについて
パーティションは、ディスクドライブの固定サイズの部分で、Windowsではセクションとして扱われます。
パーティションテーブルは、ストレージデバイス(ハードディスクやSSD)にどのようにデータが配置されているかを管理するための情報を含む構造です。これにより、デバイスを複数のパーティションに分割し、それぞれを独立して使用できるようになります。パーティションテーブルの役割は、ディスクの構造を定義し、どのパーティションがどのセクターから始まるかを示すこと、そしてOSが起動する際に必要な情報を提供すること。
パーティションテーブルの主なタイプは2つ:
MBR(Master Boot Record)
最大4つのプライマリパーティションをサポート。2TBまでのディスクに対応。古い形式で、古いOSやBIOSとの互換性があります。
GPT(GUID Partition Table)
128以上のパーティションをサポート。2TBを超えるディスクにも対応。UEFIファームウェアとともに使用され、より新しいOSで広く採用されています。
📍関連記事:MBRとGPTの違いは何ですか?
パーティションテーブルは、ストレージデバイスの効率的な管理と使用に不可欠な要素です。無効なパーティションテーブル(英:Invalid partition table)というエラーは起動時に黒い画面で表示され、主な原因として考えられるのは以下の通りです:
- BIOSのバージョンが古い
- MBRが破損している
- 不良セクタが存在する
無効なパーティションテーブルを修正する方法
ここでは、Windows 7/8/10/11で無効なパーティションテーブルを修正する手順を説明します。具体的な解決策は以下の通りです。
解決策1:BIOSを更新する
Windows 7/8/10/11のPCでBIOSを更新するには、システムに合った最新のBIOSを起動可能なメディアにダウンロードし、PCにインストールして壊れたパーティションテーブルを修復します。詳しい手順は次のようになります。
ステップ 1. 別のコンピュータでマザーボード製造元の公式ウェブサイトやPCメーカーのサイトから、対象となる最新のBIOSファイルをダウンロードします。
ステップ 2. ダウンロードしたBIOSファイルを解凍し、USBにコピーして保存します。USBをエラーのあるPCに接続し、PCの電源を入れます。
ステップ 3. BIOSに入ります(F10、F12、またはF2を押す)。BIOSに入ったら、USBから起動します。USBに入り、BIOSファイルを選択し、BIOSからのプロンプトが表示されたら確認してください。
ステップ 4. 最後は、画面の指示に従ってアップデートを進め、終了したらPCを再起動します。
- ✎注意事項:
- 具体的なBIOSのアップデート方法は、パソコンメーカーやモデルにより手順が異なるので、公式のマニュアルやガイドを参照してください。
解決策2:破損したMBRを修復する
ステップ 1. WindowsのインストールDVDまたはCDからエラーのあるPCを起動します。「Windowsのインストール」画面で、「コンピュータを修復する」をクリックします。
ステップ 2. 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンド プロンプト」の順に選択します。
(これはWindows回復環境です!)
ステップ 3. コマンドプロンプトが読み込まれたら、以下のコマンドを順番に実行します。
- bootrec /FixMbr
- bootrec /FixBoot
- bootrec /ScanOs
- bootrec /RebuildBcd
ステップ 4. DVDを取り出し、コンピュータを再起動して、正常に起動できるかどうかを確認します。
インストールDVDまたはCDがない場合、どのように修復を実行しますか?
AOMEI Partition Assistantを使えば、ブート可能なUSBを作成し、そこからコンピュータを起動してWindows PE環境でMBRを再構築することができます。
ステップ 1. 別のコンピュータでAOMEI Partition Assistantをインストールし、USBを接続します。AOMEI Partition Assistantの上部のウィザードバーにある「ツール」をクリックして、「ブータブルCD/USBを作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 2. 「USBブートデバイス」にチェックを入れ、挿入されたUSBドライブを選択し、「続行」をクリックします。
ステップ 3. プロセスが完了するのを待ちます。
ステップ 4. 作成した起動可能USBをエラーのあるコンピュータに挿入し、起動可能なUSBからPCを起動します。ここでBIOSで起動順位を変更する必要がある場合があります。
ステップ 5. AOMEI Partition Assistantのメインインターフェイスでシステムディスクを右クリックし、「MBRを再構築」を選択します。
ステップ 6. ポップアップウィンドウで、現在のオペレーティングシステムを選択します。
ステップ 7. 最後に、「適用」→「続行」をクリックしMBRの修復操作を実行します。
操作が完了したら、コンピュータをシャットダウンし、起動可能なUSBを取り外して、元のディスクからPCを起動します。
解決策2:不良セクタをチェックする
パーティションテーブルが不良セクタに保存されている場合、パーティションテーブルは無効になり、無効なパーティションテーブルエラーが発生します。この場合、ハードドライブ上の不良セクタをチェックし、無効なパーティションテーブルエラーを修正できます。
ステップ 1. 同じ方法で起動可能なUSBからPCを起動し、AOMEI Partition Assistantを実行後、画面最上部のツールバーある「テスト」⇒「不良セクタをチェック」をクリックします。
ステップ 2. 「開始」をクリックし、全体の不良セクタをチェックします。速い検査を実行したい場合、「高速チェック」チェックボックスにチェックを入れてください。
まとめ
これらの手順をすべて行うと、PCの無効なパーティションテーブルエラーが解消されるはずです。また、AOMEI Partition Assistantを使えば、パーティションのサイズ変更、移動、分割、コピーが可能です。さらに、WinPEブート可能メディアを作成してパーティションを統合することもできます。
また、OSをSSDに移行したり、データを失わずにディスクをMBRからGPTに変換したりすることもできます。空き領域の割り当ても行えます。サーバーユーザーの場合は、AOMEI Partition Assistant Serverを使って、他の多くの高度な機能を利用できます。