SSDが読み込まない原因と解決策【Windows・BIOS・外付け】

SSDが読み込まない原因と解決策を解説!Windows・BIOS・外付けSSDのトラブルを解決する方法を詳しく紹介します。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2025年03月24日

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SSDを搭載したPCは、起動が速く動作もスムーズですが、突然SSDが読み込まれなくなることがあります。PCがSSDを認識しないと、システムが起動できなかったり、データにアクセスできなかったりするため、早急な対応が必要です。

ssd

本記事では、SSDが読み込まれない原因を「物理接続」「BIOS設定」「Windowsの認識」「SSDの故障」の観点から解説し、それぞれの解決策を紹介します。内蔵SSD・外付けSSDの両方に対応した対処法を解説するので、トラブル解決の参考にしてください。

SSDが読み込まない主な原因

(1) 物理的な接続の問題

まず、SSDの物理的な接続が問題になっている可能性があります。特に、以下のような場合は、PCがSSDを認識しないことがあります。

内蔵SSDの場合:
SATA/PCIeケーブルが緩んでいる、または断線している
マザーボード側のポートが故障している
外付けSSDの場合:
USBポートが故障している
USBケーブルが断線している

(2) BIOSがSSDを認識していない

BIOS(基本入出力システム)でSSDが認識されていないと、Windowsが起動できません。原因としては以下が考えられます。

  • SSDがBIOSで無効化されている
  • SATAモードの設定ミス(AHCI・RAIDの設定が合っていない)
  • レガシー(Legacy)/UEFIの設定が適切でない

(3) WindowsがSSDを認識していない

SSDがBIOSで認識されていても、Windows上で表示されないことがあります。主な原因は以下の通りです。

NO1:SSDが未フォーマット、未割り当てになっている

NO2:ドライバーが古く、正常に動作していない

NO3:ドライブレター(C:、D: など)が割り当てられていない

(4) SSD自体の故障

SSDの寿命や不良により、読み込めなくなることもあります。以下のような症状があれば、SSDの故障を疑いましょう。

  1. SSDの動作が極端に遅い
  2. ファイルが頻繁に破損する
  3. PCがSSDをランダムに認識したり、しなかったりする

3. SSDが読み込まないときの解決策

(1) 物理的な接続を確認する

まず、SSDが正しく接続されているかを確認しましょう。

① 内蔵SSDの場合(SATA/PCIe接続)

ステップ 1. PCの電源を完全に切ります(長押しではなく、シャットダウンを選択してください)。

ステップ 2. PCケースを開けます(ノートPCの場合は裏蓋を取り外します)。

ケースを開け

ステップ 3. SSDの接続状況を確認します:SATAケーブルや電源ケーブルがしっかりと接続されているかを確認します。PCIe接続の場合は、スロットにしっかりと挿入されているかをチェックします。

ステップ 4. ケーブルを一度抜いて再接続し、別のポートに接続してみます。

ステップ 5. PCを再起動し、BIOSでSSDが認識されているかを確認します。

再起動

② 外付けSSDの場合(USB接続)

ステップ 1. 別のUSBポートに接続し直します(USB 3.0および2.0の両方を試してください)。

接続し直し

ステップ 2. 別のUSBケーブルを使用して接続し、断線の可能性を排除します。

ステップ 3. 別のPCに接続し、SSDが認識されるかどうかを確認します。

ステップ 4. PCの「デバイスマネージャー」内の「ディスクドライブ」でSSDが表示されているかを確認してください。

チェック

(2) BIOS設定を確認・修正する

ステップ 1. PCを再起動し、BIOSセットアップに入ります(「F2」または「Del」キーを連打します)。

ステップ 2. 「Config」に入り、「Configure SATA as」に移動します。

Configure SATA as

ステップ 3. SSDがリストに表示されているか確認します。表示されている場合は、次にWindowsの設定に進みます。表示されていない場合は、設定の変更を試みます。

ステップ 4. SATAモードを確認し(「AHCI」「RAID」「IDE」モードを切り替えて再起動します)。

ステップ 5. UEFI/Legacy設定を切り替えます(古いPCではLegacy、最新のPCではUEFIを選択します)。

ステップ 6. 設定を保存して再起動し、WindowsでSSDが認識されるか確認します。

(3) Windowsのディスクの管理でSSDをチェックする

SSDがWindowsに認識されない場合は、「ディスクの管理」でその状態を確認することが重要です。

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。

1

ステップ 2. SSDが「未割り当て」と表示されている場合は、SSDを右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。

ステップ 3. ファイルシステムとして「NTFS」を選び、クイックフォーマットを実行します。フォーマットが完了したら、SSDがエクスプローラーに表示されるか確認します。

未割り当て

ステップ 4. SSDにドライブレターが設定されていない場合は、SSDを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。「追加」をクリックし、希望するドライブレター(例:G:)を指定します。

ステップ 5. OKを押して変更を適用し、その後エクスプローラーで確認します。

(4) SSDのドライバーを更新する

古いSSDドライバーは、正常な動作を妨げる可能性があります。

ステップ 1. 検索フィールドに「デバイスマネージャー」と入力し、起動します。

ステップ 2. 「ディスクドライブ」セクションからSSDを見つけ、右クリックします。

ステップ 3. 「ドライバーの更新」を選択し、「自動検索」を実行します。

ドライバーの更新

ステップ 4. PCを再起動し、SSDが正しく認識されているか確認します。

(5) SSDが故障している場合の対応

SSDが物理的に故障している場合、データを救出するか、新しいSSDに交換する必要があります。

① SMART情報をチェックする

ステップ 1. 検索ボックスを開いて「cmd」と入力し、実行します。

ステップ 2. 「wmic diskdrive get model status」と入力し、「Enter」を押します。すると、ディスクとその状態が表示されます。

コマンド

② 不良セクタをチェックする

AOMEI Partition Assistantは、誰でも手軽に利用できる無料のディスク管理ソフトウェアです。このツールのパーティションチェック機能を使用することで、Windows 11/10/8/7上で不良セクタを直接確認し、修復することが可能です。

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ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストール後に起動します。メイン画面で、チェックしたいパーティション(不良セクタが存在するドライブ)を右クリックし、「詳細処理」から「パーティションをチェック」を選択します。

パーティションをチェック

ステップ 2. エラーを確認する方法を選択します。この例では「パーティション上の不良セクタをチェックします」を選び、「はい」をクリックします。

パーティション上の不良セクタをチェックします

ステップ 3. ポップアップウィンドウで「開始」ボタンを押して、不良セクタのチェックを実行します。

実行

③ 物理故障ならSSDを交換する

SSDが完全に認識されず、復旧もできない場合は、新しいSSDに交換するのが最善策です。

まとめ

SSDが読み込まれない原因には、接続不良、BIOS設定、ドライバーの問題、ファイルシステムエラー、SSDの故障などが考えられます。まずは物理的な接続やBIOS設定を確認し、それでも認識しない場合はWindowsのディスク管理やドライバー更新を試しましょう。データ復旧が必要な場合は、専用ソフトの利用も検討してください。適切な手順を踏めば、多くのケースでSSDを再び使えるようになります。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。