SSDが読み込まない原因と解決策【Windows・BIOS・外付け】
SSDが読み込まない原因と解決策を解説!Windows・BIOS・外付けSSDのトラブルを解決する方法を詳しく紹介します。
SSDを搭載したPCは、起動が速く動作もスムーズですが、突然SSDが読み込まれなくなることがあります。PCがSSDを認識しないと、システムが起動できなかったり、データにアクセスできなかったりするため、早急な対応が必要です。
本記事では、SSDが読み込まれない原因を「物理接続」「BIOS設定」「Windowsの認識」「SSDの故障」の観点から解説し、それぞれの解決策を紹介します。内蔵SSD・外付けSSDの両方に対応した対処法を解説するので、トラブル解決の参考にしてください。
SSDが読み込まない主な原因
(1) 物理的な接続の問題
まず、SSDの物理的な接続が問題になっている可能性があります。特に、以下のような場合は、PCがSSDを認識しないことがあります。
- 内蔵SSDの場合:
- SATA/PCIeケーブルが緩んでいる、または断線している
- マザーボード側のポートが故障している
- 外付けSSDの場合:
- USBポートが故障している
- USBケーブルが断線している
(2) BIOSがSSDを認識していない
BIOS(基本入出力システム)でSSDが認識されていないと、Windowsが起動できません。原因としては以下が考えられます。
- SSDがBIOSで無効化されている
- SATAモードの設定ミス(AHCI・RAIDの設定が合っていない)
- レガシー(Legacy)/UEFIの設定が適切でない
(3) WindowsがSSDを認識していない
SSDがBIOSで認識されていても、Windows上で表示されないことがあります。主な原因は以下の通りです。
✘ NO1:SSDが未フォーマット、未割り当てになっている
✘ NO2:ドライバーが古く、正常に動作していない
✘ NO3:ドライブレター(C:、D: など)が割り当てられていない
(4) SSD自体の故障
SSDの寿命や不良により、読み込めなくなることもあります。以下のような症状があれば、SSDの故障を疑いましょう。
- SSDの動作が極端に遅い
- ファイルが頻繁に破損する
- PCがSSDをランダムに認識したり、しなかったりする
3. SSDが読み込まないときの解決策
(1) 物理的な接続を確認する
まず、SSDが正しく接続されているかを確認しましょう。
① 内蔵SSDの場合(SATA/PCIe接続)
ステップ 1. PCの電源を完全に切ります(長押しではなく、シャットダウンを選択してください)。
ステップ 2. PCケースを開けます(ノートPCの場合は裏蓋を取り外します)。
ステップ 3. SSDの接続状況を確認します:SATAケーブルや電源ケーブルがしっかりと接続されているかを確認します。PCIe接続の場合は、スロットにしっかりと挿入されているかをチェックします。
ステップ 4. ケーブルを一度抜いて再接続し、別のポートに接続してみます。
ステップ 5. PCを再起動し、BIOSでSSDが認識されているかを確認します。
② 外付けSSDの場合(USB接続)
ステップ 1. 別のUSBポートに接続し直します(USB 3.0および2.0の両方を試してください)。
ステップ 2. 別のUSBケーブルを使用して接続し、断線の可能性を排除します。
ステップ 3. 別のPCに接続し、SSDが認識されるかどうかを確認します。
ステップ 4. PCの「デバイスマネージャー」内の「ディスクドライブ」でSSDが表示されているかを確認してください。
(2) BIOS設定を確認・修正する
ステップ 1. PCを再起動し、BIOSセットアップに入ります(「F2」または「Del」キーを連打します)。
ステップ 2. 「Config」に入り、「Configure SATA as」に移動します。
ステップ 3. SSDがリストに表示されているか確認します。表示されている場合は、次にWindowsの設定に進みます。表示されていない場合は、設定の変更を試みます。
ステップ 4. SATAモードを確認し(「AHCI」「RAID」「IDE」モードを切り替えて再起動します)。
ステップ 5. UEFI/Legacy設定を切り替えます(古いPCではLegacy、最新のPCではUEFIを選択します)。
ステップ 6. 設定を保存して再起動し、WindowsでSSDが認識されるか確認します。
(3) Windowsのディスクの管理でSSDをチェックする
SSDがWindowsに認識されない場合は、「ディスクの管理」でその状態を確認することが重要です。
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. SSDが「未割り当て」と表示されている場合は、SSDを右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。
ステップ 3. ファイルシステムとして「NTFS」を選び、クイックフォーマットを実行します。フォーマットが完了したら、SSDがエクスプローラーに表示されるか確認します。
ステップ 4. SSDにドライブレターが設定されていない場合は、SSDを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。「追加」をクリックし、希望するドライブレター(例:G:)を指定します。
ステップ 5. OKを押して変更を適用し、その後エクスプローラーで確認します。
(4) SSDのドライバーを更新する
古いSSDドライバーは、正常な動作を妨げる可能性があります。
ステップ 1. 検索フィールドに「デバイスマネージャー」と入力し、起動します。
ステップ 2. 「ディスクドライブ」セクションからSSDを見つけ、右クリックします。
ステップ 3. 「ドライバーの更新」を選択し、「自動検索」を実行します。
ステップ 4. PCを再起動し、SSDが正しく認識されているか確認します。
(5) SSDが故障している場合の対応
SSDが物理的に故障している場合、データを救出するか、新しいSSDに交換する必要があります。
① SMART情報をチェックする
ステップ 1. 検索ボックスを開いて「cmd」と入力し、実行します。
ステップ 2. 「wmic diskdrive get model status」と入力し、「Enter」を押します。すると、ディスクとその状態が表示されます。
② 不良セクタをチェックする
AOMEI Partition Assistantは、誰でも手軽に利用できる無料のディスク管理ソフトウェアです。このツールのパーティションチェック機能を使用することで、Windows 11/10/8/7上で不良セクタを直接確認し、修復することが可能です。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストール後に起動します。メイン画面で、チェックしたいパーティション(不良セクタが存在するドライブ)を右クリックし、「詳細処理」から「パーティションをチェック」を選択します。
ステップ 2. エラーを確認する方法を選択します。この例では「パーティション上の不良セクタをチェックします」を選び、「はい」をクリックします。
ステップ 3. ポップアップウィンドウで「開始」ボタンを押して、不良セクタのチェックを実行します。
③ 物理故障ならSSDを交換する
SSDが完全に認識されず、復旧もできない場合は、新しいSSDに交換するのが最善策です。
まとめ
SSDが読み込まれない原因には、接続不良、BIOS設定、ドライバーの問題、ファイルシステムエラー、SSDの故障などが考えられます。まずは物理的な接続やBIOS設定を確認し、それでも認識しない場合はWindowsのディスク管理やドライバー更新を試しましょう。データ復旧が必要な場合は、専用ソフトの利用も検討してください。適切な手順を踏めば、多くのケースでSSDを再び使えるようになります。