【初心者向け】Cドライブのパーティションを安全に拡張する方法
Cドライブのパーティションを拡張して、PCのパフォーマンスを改善しましょう!初心者でも簡単にできる3つの方法を手順付きで紹介します。
パソコンを使っていると、「Cドライブの空き容量が不足しています」という警告が表示されることがあります。特にCドライブの空き容量が少なくなると、PCの動作が遅くなる、ソフトウェアのインストールができない、Windowsの更新が失敗するといった問題が発生する可能性があります。
このような場合、Cドライブのパーティションを拡張することで解決できます。本記事では、初心者の方でも簡単にできるCドライブのパーティション拡張方法を3つ紹介します。
Cドライブのパーティションを拡張する理由
Cドライブの空き容量が不足すると、次のような問題が発生する可能性があります。
✘ Windowsの動作が遅くなる → システムの一時ファイルやキャッシュが適切に保存されず、動作が不安定になる可能性があります。
✘ Windows Updateができない → 空き容量が不足しているため、更新プログラムのインストールが失敗します。
✘ ソフトウェアのインストール・アップデートができない → 新しいアプリやゲームを追加することができなくなります。
✘ 「ディスクの空き容量が不足しています」というエラーが頻繁に発生する → 不要なファイルを削除しても、すぐに再発することがあります。
このような問題を回避するためには、Cドライブのパーティションを拡張することが重要です。
Cドライブのパーティションを拡張する前の注意点
Cドライブの拡張を行う前に、以下の点を確認しておきましょう。
►1. データのバックアップを取る
パーティションの変更中にデータが失われる可能性があるため、重要なファイルは必ずバックアップしてください。
►2. 未割り当て領域があるか確認する
Cドライブの拡張には、隣接する未割り当て領域が必要です。
豆知識:未割り当て領域について
未割り当て領域とは、HDDやSSDの中でどのパーティションにも属していない空きスペースのことです。簡単に言うと、まだ使われていないディスクの領域です。未割り当て領域がCドライブの右側になければ、Windowsの標準機能では拡張できません。
●確認方法:
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. Cドライブの右側に未割り当て領域があるか確認します。
►3. MBRとGPTのディスク形式を確認する
MBR形式のディスクでは、最大2TBまでのパーティションしか作成できないため、大きな容量を拡張したい場合はGPT形式に変換する必要があります。
豆知識:MBRとGPTのディスク形式について
MBR(Master Boot Record)とGPT(GUID Partition Table)は、HDDやSSDのパーティション情報を管理するディスクの形式(パーティションスタイル)です。特徴を簡単に説明すると、MBRは古いPC向け、2TBまでのディスクで利用可能です。GPTは最新のPC向け、大容量ディスクやデータの安全性を求めるならこちらが最適です。
●確認方法:
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. ディスクを右クリックして「プロパティ」を選択し、「ボリューム」に移動すると、パーティションのスタイルがわかります。
Cドライブのパーティションを拡張する3つの方法
ここでは、パーティションを拡張する3つの方法を紹介します。
方法1:Windows標準機能を使う(無料・簡単)
Windowsには「ディスクの管理」という標準機能があり、追加のソフトをインストールせずにCドライブのパーティションを拡張できます。初心者でも比較的簡単に操作できますが、いくつかの制約があるため、手順を確認しながら進めましょう。
- ✎Windows標準機能でCドライブを拡張する条件:
- Cドライブの右側に未割り当ての領域が存在すること(隣接していないと拡張ができません)
- MBRディスクの場合、Cドライブを含めて4つ以上のパーティションが作成されていないこと(基本パーティションの制限があります)
- システム保護やBitLockerが無効になっていること(特定の環境に影響を与える可能性があります)
上記の条件が満たされていない場合は、「方法3」の使用を推奨します。
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックして「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. Cドライブを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。
ステップ 3. 「ボリュームの拡張ウィザード」が表示されるので「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 拡張したいサイズを指定(デフォルトで最大容量が選択されている)します。
ステップ 5. 「次へ」→「完了」をクリックし、拡張を実行します。
方法2:コマンドプロンプトを使う(上級者向け)
Windowsには「diskpart」というコマンドラインツールがあり、コマンドプロンプトを使ってCドライブのパーティションを拡張できます。誤った操作をするとデータを失う可能性があるため、慎重に実行してください。
- ✎コマンドプロンプトでCドライブを拡張する条件:
- Cドライブの右側に未割り当ての領域が存在すること(隣接していない場合、拡張はできません)
- CドライブのボリュームがNTFS形式であること(FAT32形式では拡張が不可能です)
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動すること
上記の条件が満たされていない場合は、「方法3」の使用を推奨します。
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押してDiskpartユーティリティを開きます。
ステップ 2. 以下のコマンドを順番に入力し、それぞれEnterキーを押します。
- list volume
- select volume X(Cドライブのボリュームを選択)
- extend
ステップ 3. 「DiskPart はボリュームの拡張に成功しました」と表示されればOKです。
方法3:ディスクパーティション管理ソフトを使う(簡単・便利)
「ディスクの管理」や「コマンドプロンプト」を使う方法では、Cドライブの右側に未割り当て領域がないと拡張できないという制約があります。しかし、ディスクパーティション管理ソフトを使えば、未割り当て領域の移動やCドライブの拡張をもっと簡単に行うことができます。ワンクリックで空き領域を調整できる機能を持つAOMEI Partition Assistantを使えば、初心者でも簡単にCドライブの拡張が可能です。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを開き、Cドライブを右クリックして、「ワンクリックで空き領域を調整」を選びます。
ステップ 2. DドライブのスペースをCドライブに追加したい場合、Dドライブの先頭にあるドラッグポイントを後ろに引っ張って縮小し、その空き領域をCドライブに割り当てます。そして「OK」をクリックします。
ステップ 3. 「適用」>「続行」をクリックして、調整プロセスを開始します。
まとめ
Cドライブのパーティションを拡張することで、システムの動作がスムーズになり、エラーメッセージの発生も防げます。Windows標準機能を使えば手軽に拡張できますが、未割り当て領域の位置に制約があります。コマンドプロンプトを活用すれば、より柔軟に拡張できますが、慎重な操作が必要です。最も簡単で便利なのは、ディスクパーティション管理ソフトを使う方法で、ワンクリックで安全にCドライブを拡張できます。自分の環境やスキルに合わせて、最適な方法を選びましょう!