Windows環境において、USBメモリやSDカード、microSDカードをフォーマットしようとしても「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」というエラーメッセージが出てしまい、フォーマットできないことがあります。本記事では、Windowsパソコンで「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」エラーメッセージが表示され、USBメモリやSDカードがフォーマットできない時の原因と対処法について徹底解説します。
「USBがフォーマットできません!USBをフォーマットしようとしても『Windowsはフォーマットを完了できませんでした。』とでてできません。どうしたらできますか?」–Yahoo!知恵袋
何かの原因で認識しなくなってしまったUSBメモリやSDカード、マイクロSDカードなどをフォーマットして再度使おうと思ったのですが「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」というエラーメッセージが表示されてフォーマットできないことはありませんか?
「OK」ボタンを押すと、「(ドライブ名)をフォーマットできません。ディスクとドライブが正しく接続されているか調べて、ディスクが読み取り専用になっていないことを確認してから再実行してください。詳細はヘルプで、読み取り専用ファイルとその変更方法を検索してください。」というメッセージが表示されます。
Windowsのパソコンでフォーマットを行おうとしたら、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」と表示されてフォーマットができない状態になってしまったのはなぜですか?
Windowsでフォーマットができない場合に考えられるのは「Windowsのデフォルトフォーマッタが正常に作動していない」・「フォーマットを行うドライブに不良セクタがある」・「ハードディスクなどのドライブが破損している」・「ドライブにパーティションがない」などが挙げられます。
このうちドライブが破損していることが原因でフォーマットが行えないケースは自力で修復することは困難ですが、他のケースの場合は対処することができます。
表示のとおり、「Windowsは」フォーマットできないことを示すもので、必ずしも、フォーマット自体が不可能なわけではありません。Windowsは、フォーマットを実行する前に記憶装置の情報を一部読み込みますが、そこで異常が発生すると、フォーマットできないことがあります。
フォーマットできない原因が、Windows標準のフォーマットの機能にあるので、このようなドライブをフォーマットするには、Windowsの機能によらずフォーマットすればいいです。方法③または方法④を試してみることができます。
これは、スマホのMicroSDカードによく見られます。スマホで偽のサイトを閲覧し、ウイルスに感染したため、MicroSDカードがフォーマットできないことがあります。
こういう時に、ウイルス、マルウェア、ランサムウェア、スパイウェアなどの脅威を検知・除去するために開発されたウイルス対策ソフトウェアを使用することができます。
USBメモリ(USBフラッシュドライブ)/SDカード/microSDカードが書き込み禁止になったことはよくあります。書き込み禁止になったため、フォーマットまたはデータのコピーや削除などの操作を実行できないことがあります。
「Windows 11/10/8/7でUSBメモリの書き込み禁止を解除」記事を参考にしてください。
不良セクタ(英:bad sector)とはハードディスクまたはフラッシュメモリなどの記憶媒体において、何らかの障害によって利用できなくなったセクタのことです。不良セクタは、フォーマット操作とデータ回復操作に影響を与えます。
「Windows10/11で不良セクタを修復する3つの方法」記事を参考にしてください。
フォーマットは未割り当て領域ではなくパーティションに基づいているため、空のドライブは「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」の原因となるかもしれません。つまり、Windowsのフォーマットの機能は、記憶装置のパーティションを認識できないと、フォーマット対象のドライブが不正であると判断して、フォーマットを中止するようです。
「Windows10でパーティションを無料作成する4つの方法」記事を参考にしてください。
記憶装置が壊れている場合に限らず、論理障害でも、フォーマットできないことはあります(データが正しいかどうかという問題なので)。特に、USBメモリのような信頼性に乏しい記憶装置では、論理障害が原因でフォーマットできなくなる可能性も高いです。
こういう時に、方法③のフォーマッタ(フォーマットを行うソフトウェア・フォーマット専用ソフト)を使用してフォーマットを試してみることができます。
ドライブをフォーマットするとデータが救出できなくなる場合があります。必要なデータがある時は、まずはデータ救出を試みていただくことをお勧めします。
ここでは、強力なデータ復旧ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」の「データ復元」機能を使用して、内蔵ドライブ・ストレージやUSBメモリ、SDカード、microSDカードなどを事前にスキャンし、内部データを取り出すことができます。
デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。
手順 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロード、インストール、実行し、ツールバーの「復元」⇒「データ復元」をクリックします。
手順 2. Windowsデータ復元画面が表示されたら、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」エラーが発生したUSBメモリやSDカードを選択し、「スキャン開始」をクリックします。
手順 3. スキャンが終わると、復旧可能なデータがすべて表示されます。復元したいデータを選択し、「復元」をクリックします。復元したデータを保存するパス(フォルダ)名を指定したら、データ復旧が始まります。
手順 4. 復元が正常に完了すると、指定したパスに復旧したデータが保存されています。
次は、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」エラーメッセージが出てしまう時の対応方法をまとめてご紹介していきます。対策1~6を確認した後も、エラーが発生してフォーマットが完了できない場合、他のフォーマット方法でフォーマットすることができます(Windows)。
対策①ケーブルを接続しなおす:パソコンとUSBメモリ(またはSDカード)を接続するケーブルを接続しなおしたり、別にケーブルがあれば、別のケーブルを接続して確認します。
対策②他のパソコンに接続する:他のパソコンに接続できる場合は、他のパソコンに接続してフォーマットできるか確認します。
対策③接続方法を変更する:接続方法が2通りある商品の場合は、接続方法を変更してフォーマットできるか確認します。
対策④周辺機器を取り外す:増設機器・周辺機器など、併用している機器がある場合は、それらの機器を外して、フォーマットするディスク単体のみ接続してフォーマット操作を確認します。
対策⑤常駐ソフトを無効にするかアンインストールする:常駐ソフト(ウィルスチェックのソフト等)がある場合は、常駐ソフトを停止してからフォーマット操作を行います。
対策⑥管理者権限のあるユーザーでログインしているか確認する:管理者権限のあるユーザーでログインしていないと、フォーマットはできません。現在ログインしているユーザーの権限を確認し、ユーザー権限でログインしている場合、管理者権限のあるユーザーでログインしてフォーマットを行います。
エクスプローラーでフォーマットを実行しようとすると、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」と表示される場合、まずは、Windowsの「ディスクの管理」機能から、改めてフォーマットを試みてみることができます。これでUSBメモリやSDカードをフォーマットできるケースもあるようです。
💡Windowsには、「ディスクの管理」という機能があります。内蔵、あるいは外付けで接続されているハードディスクや光学ドライブ、USBメモリなどの状況を確認したり、設定を行うことができます。「ディスクの管理」では、ハードディスクをはじめ、接続されているドライブ類が表示されます。特にハードディスクは操作を謝るとデータが消えることもあるため、操作は注意して行う必要があります。
手順 1. Windowsキーボードの「Windowsマーク」と「R」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを表示させます。そして「diskmgmt.msc」と入力し、「ディクスの管理」を開きます。
手順 2. 対象となるUSBメモリやSDカードのディスクを右クリックして「フォーマット」を選択します。
手順 3. ポップアップ画面でFAT32、NTFS、FATなど適切なファイルシステムを選択し、「クイックフォーマットする」にチェックが⼊っていることを確認し、「OK」をクリックしてフォーマットを開始します。
ファイル形式(ファイルシステム)にはFAT形式とNTFS形式があり、最大ファイルサイズや特性により、USBメモリやSDカード、microSDカードはFAT形式、Windows系のHDDなどではNTFS形式が使われています。尚、NTFS形式だとMacからは書き込みができなくなります。
FAT形式には、FAT12/16/32、exFATという種類がありますが、FAT16は2GBまでの容量しか扱えないため、8GB以上が主流になった現在のUSBメモリではFAT32となります。古いUSBメモリや2GB以下の容量の中にはFAT16のものがあるかもしれません。
次世代のメモリカード規格である「SDXCメモリカード」や「メモリスティックXC」でexFATが採用され始めています。このexFATはWindowsやMacでも使える便利なファイルシステムです(Macでは、2010年のMac OS X v10.6.5以降で対応可能になっています。それ以前のOSでは対応していません)。
Windows XPとWindows Server 2003でexFATを使う場合、更新プログラムをインストールする必要があるため、今でもWindowsとMac間でのデータのやり取りはFAT32が使われるケースが多々あります。FAT32は1ファイル当たりの最大サイズが4GBとなっているため、動画などの大きなデータのやり取りには不向きですが、対応可能なOSが多いためOSのバージョンや種類が混在する職場や取引先相手の場合、トラブルが少なく便利です。
ファイルシステム | 1ファイル当たりの最大サイズ | 最大容量 |
---|---|---|
FAT16 | 2GB | 2GB/4GB(NT) |
FAT32 | 4GB | 2TB |
NTFS | 16TB | 16EB |
exFAT | 64ZB | 16EB |
HFS | 2GB | 2TB |
HFS+ | 2TB | 2TB |
手順 4. データがなくなる警告が出てきますが、既にデータは救出してあるので、このまま「OK」に進みます。
USBメモリやSDカードは「未割り当て」(パーティションが割り当てられていない領域)と表示されている場合、Windows側でどのようにデータを保存・格納するかを管理させるために、ファイルシステムによるフォーマットを実行する必要があります。👉「未割り当て」領域の部分の上で右クリック⇒メニューの「新しいシンプルボリューム」をクリック⇒「新しいシンプルボリュームウィザード」に従い、新しいパーティションを作成してフォーマットを完成させることができます。
「ディスクの管理」ツール(diskmgmt.msc)が使えないこともあります。また、GUIだと、パーティション作成とフォーマットといった一連の処理を自動化しにくいという難点もあります。
「diskpart.exe」(ディスクを管理するためのCUIツール)を利用して、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」エラーを解消することも可能です。以下はdiskpartコマンドを使ってUSBメモリやSDカードを強制的にフォーマットする操作手順です。コマンドプロンプトからコマンドを入力していく作業になります。
💡Windows OSでは、「diskpart」というコマンドを使うことで、コマンドラインでディスクのパーティションやボリュームを操作することができます。「diskpart.exe」もWindows OS標準装備で、インストールなどの手間は不要です。
手順 1. タスクバーの検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力して、右クリックから「管理者として実行」を選択します。
手順 2. 「コマンドプロンプト」が起動したら、「diskpart」と入力して、Enterキーを押します。
手順 3. diskpart.exeが起動したら、次のコマンドを入力します。
list disk → PCに接続されているディスクの一覧が表示されます。
select disk n → nはフォーマットしたい記憶装置(USBメモリやSDカード)のディスク番号です。
clean → USBメモリやSDカード内の情報を(データ含めパーティションも)すべて消去します。
create partition primary → 新しいパーティションを作成します。
format fs=fat32 → 作成したパーティションをFAT32でフォーマットします。NTFSファイルシステムでフォーマットしたい場合、「format fs=ntfs」を入力すればいいです。
assign → 作成したパーティションに新しくドライブレター(ライブ文字)を割り当てます。割り当てられたドライブ文字(例えばH)を指定したい場合、「assign letter H:」を入力すればいいです。
exit → diskpart.exeを終了します。
手順 4. 「exit」と入力して、Enterキーを押します。コマンドプロンプトを閉じます。
これで、USBメモリやSDカードをFAT 32ファイルシステムで再フォーマットします。メディアが未フォーマットの状態に戻るので、普通にフォーマットすることができます。
Windowsに標準搭載している機能ではUSBメモリやSDカードがフォーマットできない場合、外部ソフト(ディスクのフォーマット専用のソフト)を使用することができます。ここでは、一番手軽に無料で使えるハードディスクフォーマッタAOMEI Partition Assistant Standardを使うことをお勧めします。USBメモリやSDカードを対象としてフォーマットを行うことも可能です。
手順 1. このハードディスクフォーマッタを無料でダウンロードし、インストールし、起動します。
手順 2. ホーム画面で対象となるUSBメモリやSDカードを右クリックしてドロップダウンメニューから「詳細処理」⇒「パーティションをチェック」を選択します。
手順 3. ポップアップ画面で「chkds.exeを実行してパーティションのエラーをチェックし、修正します」を選択して「はい」をクリックします。
手順 4. エラーのチェック&修正が終わると、対象となるUSBメモリやSDカードを右クリックして「パーティションをフォーマット」を選択します。
手順 5. ポップアップ画面でファイルシステムを選択し、「はい」をクリックします。
手順 6. 操作の結果をプレビュー・確認し、問題なければ「適用」をクリックしてすべての操作を実行します。
ハードディスクフォーマッタで大体の場合は『Windowsはフォーマットを完了できませんでした』エラーを解決することができます。
このソフトは無料で誰でもホームページからダウンロードして使用することができます。他にもソフトはあるようですが、AOMEI Partition Assistant Standardなら安心して使用することができます。さらに、AOMEI Partition Assistant Standardのディスクフォーマッタはパーティション&ディスクの管理に対して多くの強力な機能を提供しているところも素晴らしいと思います。例えば、パーティションの作成、削除、フォーマット、チェックなどです。
しかし、パーティションの復元、分割、消去、拡張、GPTディスクとMBRディスク間での変換、SSDへのOS移行、Bitlocker暗号化、重複ファイルファインダー、パスワードリセットなど、もっと高度な機能を使用したいなら、AOMEI Partition Assistant Professionalにアップグレードする必要があります。
SDカードなどの記憶装置をパソコンでフォーマットしようとして「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」と表示される場合は、スマホやデジカメといったSDカードを使用する機器でフォーマットを試してみましょう。これは、単純かつ効果的な方法です。
Windowsのパソコンではフォーマットできなくても、それがパソコン以外の機器でも同じとは限りません。特に、SDカードのように、様々な機器で使われる記憶装置の場合は、 実際のSDカードを使う製品、たとえばスマホやデジカメ等でフォーマットしてみると、 無事フォーマットできるといったケースは少なくありません。
USBメモリやSDカードのドライブ文字とパスを変更して「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」エラーを解消する場合もあります。
手順 1. キーボード上のWindowsキーとXキーを同時に押し、メニューから「ディスクの管理」を選択します。
手順 2. USBメモリやSDカードを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
手順 3. ポップアップウィンドウで「変更」をクリックします。
手順 4. 次のウィンドウで、ドロップダウンメニューからUSBメモリやSDカードに対して適切なドライブ文字を選択し、「OK」をクリックします。
手順 5. 一部のプログラムがドライブ文字に依存して動作することに注意してください。選択したドライブレターは、他のドライブに占用されていない場合、「はい」をクリックし、USBメモリやSDカードのドライブレターを変更します。
Windowsのパソコンでドライブ(USBメモリやSDカードなど)のフォーマットを行おうとしたら、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」と表示されて困ったことはありませんか?この記事では、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」の原因と対処法を紹介してきました。
エクスプローラーでフォーマットできないなら、「ディスクの管理」「diskpart.exe」でUSBメモリやSDカードのフォーマットを試してみてください。これで、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」エラーを解決できる可能性があります。
Windowsの標準機能でフォーマットができないのであれば、他のフォーマッタ(フォーマット専用のソフト)AOMEI Partition Assistant Standardを試してみましょう。他のフォーマッタを使えばフォーマットができるということは珍しくありません。
上で述べた方法でも「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」問題が解決しない場合は、物理障害が発生し、ディスク自体が物理的に破損している可能性が高いです。こういう時に、商品を修理センターへ送付して点検・修理を行うか、買い替えて新品の購入をおすすめします。