Windows Server 2025でデータを保持したままMBRをGPTに変換する方法
Windows Server 2025では、MBR(マスターブートレコード)形式をGPT(GUIDパーティションテーブル)形式に変換することで、ディスクの柔軟性やパフォーマンスを向上させることができます。特に、2TBを超えるディスクの利用や複数のパーティションを作成する場合、GPTが必要です。以下では、MBRをGPTに変換する方法を安全かつ簡単に解説します。
MBRとGPTの違い
MBRとGPTは、ディスク構成の2つの異なるパーティションスタイルです。
MBR(Master Boot Record)とは、従来のディスクパーティション方式の一つで、ディスクの先頭部分にブートローダーやパーティション情報を記録する仕組みです。MBRは最大2TBまでのディスクサイズをサポートし、4つまでのプライマリパーティションを作成できます。ただし、より多くのパーティションが必要な場合、1つのプライマリパーティションを拡張パーティションとして設定し、その中に論理パーティションを作成する必要があります。この方式は古くから利用されており、互換性が高い一方で、ディスクサイズやパーティション数に制限があるため、大容量ストレージが主流の現在では限界が目立つようになりました。
一方、GPT(GUID Partition Table)は、MBRの制限を克服するために設計された新しいディスクパーティション方式です。GPTは最大18エクサバイト(理論値)という非常に大きなディスクサイズをサポートし、1つのディスクに最大128個のパーティションを作成することが可能です。また、GPTではディスクの先頭と末尾にパーティション情報を記録するため、データが破損しても復元が容易です。さらに、各パーティションに一意の識別子(GUID)が付与されるため、信頼性やセキュリティが向上しています。このため、GPTは最新のシステムや大容量ストレージを使用する環境で広く採用されています。
MBRとGPTの大きな違いは、対応するディスクサイズやパーティション数の制限に加え、互換性と信頼性の面でも異なる点です。MBRは古いシステムやBIOS環境での使用に適しているのに対し、GPTはUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)に最適化されており、最新のWindowsやmacOS、LinuxなどのOSで利用されることが一般的です。特に、Windows 11ではUEFIとGPTが必須条件となるため、これから新しいPCやディスクを導入する際には、GPT形式のディスクを選ぶのが推奨されています。
特徴 | MBR | GPT |
---|---|---|
対応ディスク容量 | 最大2TB | 最大9ZB(ゼタバイト) |
パーティション数 | 最大4つ(拡張パーティション利用で増加可能) | 128個以上 |
対応ファームウェア | BIOS | UEFI |
データ保護機能 | データ復元が難しい | 冗長性が高く復元が容易 |
互換性 | 古いOSに対応(例: Windows XP以前) | 最新OSに対応(例: Windows 11) |
Windows Server 2025でMBRをGPTに変換する方法
MBRからGPTへの変換は、大容量ストレージや最新のUEFIファームウェアを活用するために必要になることがあります。Windows Server 2025では、ディスクの管理やMBR2GPTを使用して簡単に変換を行うことが可能です。ただし、MBRからGPTへの変換を行うとディスク上のすべてのデータが削除されるため、事前にデータをバックアップしておくことが重要です。データを保持したままMBRをGPTに変換する場合、サードパーティパーティション管理ソフトを使うことがおすすめです。
方法1. ディスクの管理でディスクのデータを削除してMBRをGPTに変換
Windows Server 2025の標準ツールディスクの管理でMBRをGPTに変換するには、ディスク内のデータを削除する必要があります。
ステップ 1. キーボードで「Windows+R」キーを同時に押して「ファイルを指定して実行」を開き、「diskmgmt.msc」と入力してEnterキーを押します。
ステップ 2. ディスクにパーティションまたはボリュームが含まれている場合は、それぞれを右クリックして、「ボリュームの削除」をクリックします。
ステップ 3. GPTディスクに変更するMBRディスクを右クリックし、「GPTディスクに変換」をクリックします。ディスク上にパーティションがある場合、「GPTディスクに変換」がグレーで表示されます。
ステップ 4. 指示に従って変換を完了します。
方法2. MBR2GPTでMBRからGPTに変換
Windows Server 2025には、MBR2GPT.exeというツールが標準搭載されています。このツールを使用することで、システムディスクのMBRをデータを保持したままGPTに変換できます。
ステップ 1. スタートメニューから「cmd」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
ステップ 2. 以下のコマンドを入力してください:mbr2gpt /validate /disk:<ディスク番号> /allowFullOS
ディスク番号は「ディスクの管理」ツールで確認できます。このコマンドはディスクが変換可能かどうかを検証します。
ステップ 3. 次に、以下のコマンドを入力して変換を実行します:mbr2gpt /convert /disk:<ディスク番号> /allowFullOS
ステップ 4. 変換が成功したら、システムを再起動してください。
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方法3. サードパーティツールでデータを保持したままMBRをGPTに変換
ここでは、AOMEI Partition Assistant Serverという強力なサードパーティパーティション管理ソフトをお勧めします。これを使うと、ディスクのボリュームをすべて削除する必要がなく、つまりデータを失うことなくデータディスクとシステムディスクMBRディスクをGPTディスクに変換することができます。
Windows Serverには「MBR2GPT.exe」コマンドが標準搭載されていますが、以下のような制限や手間があります。AOMEI Partition Assistantを利用することで、これらの問題を解決できます。
- MBR2GPT.exeはコマンドライン操作が必要で、一般のユーザーにとって少し難しい場合があります。一方、AOMEI Partition AssistantはGUIで直感的に操作できるため、初心者でも簡単にMBRからGPTへの変換を行えます。
- MBR2GPT.exeを使ってMBRをGPTに変換するとき、隣接する未割り当て領域は必要です。AOMEI Partition Assistantは隣接する未割り当て領域がなくても自動調整で対応できます。
- MBR2GPT.exeはUEFIモードが必須ですが、AOMEI Partition AssistantはBIOSとUEFIの両方に対応しています。
- MBR2GPT.exeはMBRからGPTへの変換のみをサポートしますが、AOMEI Partition AssistantはMBRからGPTへの変換とMBRからGPTへの変換もサポートします。
- また、AOMEI Partition Assistantはパーティションのサイズ変更、結合、分割、クローン作成など豊富な機能を備えています。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Serverをインストールして実行します。変換するディスクを右クリックし、「GPTディスクに変換」を選択します。
ステップ 2. ポップアウトウィンドウで、「はい」をクリックしてこの操作を確認します。
ステップ 3. メインインターフェイスに戻り、「適用」と「続行」をクリックして保留中の変換操作をコミットします。
同じ方法によってGPTディスクからMBRディスクへの変換も可能です。
まとめ
Windows Server 2025でMBRをGPTに変換するには、ディスクのデータを削除して変換する方法と、データを保持したまま変換する方法の2つがあります。既存データを保持したい場合は、Mbr2Gpt.exeコマンドやAOMEI Partition Assistant Serverを利用するのが便利です。変換の際は、事前にシステムのバックアップを取り、UEFIブートに対応しているか確認することが重要です。適切な手順を踏むことでWindows Server 2025でデータを保持したままMBRをGPTに変換することが可能です。
- システムディスクのMBRをGPTに変換したい場合「MBR2GPTツール」が最適。データ保持が可能で追加ソフトが不要なため、システム管理者向けに推奨。
- データ保持が不要でシンプルな方法を求める場合「ディスクの管理」が最も簡単。ただし、データは削除されます。
- データ保持が必要で、操作を簡単にしたい場合「AOMEI Partition Assistant Server」を使用することで、データを保持したままの変換が可能。