本記事では、HDDの容量が少ないと感じた時、問題を解消する具体的な方法をわかりやすく説明。ストレージを最大限に活用できるよう、すぐに実践できる対策を紹介します。
ユーザー事例:Seagateの500GB外付けHDDが32GBしか認識されない
最近、友人からSeagateの500GB外付けHDDをもらいました。Windows 10を使っているラップトップにデータを移したいのですが、接続後にWindowsファイルエクスプローラーで32GBしか表示されません。実際には500GBのはずなのに、どうしてでしょうか?外付けHDDをフル容量に戻す方法はありますか?
- Yahooからの質問
外付けHDDの容量表示がおかしい理由はいくつかありますが、主なものは以下の通りです。
1.パーティションの問題
HDDの容量が正しく表示されない最も一般的な理由は、パーティション設定に問題がある場合です。新しいHDDや再フォーマットされたHDDでは、すべての領域がパーティションとして割り当てられていないことがあり、その場合、未割り当ての部分は認識されず、表示されません。
2.フォーマットの違い
HDDが異なるファイルシステム(例:NTFS、exFAT、FAT32)でフォーマットされている場合、OSが一部の容量しか認識しないことがあります。特に、FAT32では32GB以上のパーティションを作成できないため、これが原因で容量が少なく見えることがあります。
3.MBRとGPTの違い
HDDが古いMBR(マスターブートレコード)方式でフォーマットされている場合、最大容量が2TBまでしか対応していません。これに対して、GPT(GUIDパーティションテーブル)方式は2TB以上の大容量HDDにも対応しているため、MBRのままでは大容量ディスクが制限されることがあります。
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4.ディスクの不良セクタ
HDDに不良セクタが存在すると、使用できない領域が増え、容量が少なく表示されることがあります。ディスクチェックを行い、不良セクタが原因かどうかを確認することが重要です。
5.ディスクの初期化や設定ミス
新しいHDDや別のデバイスで使用されていたHDDをパソコンに接続した際、ディスクが初期化されていない、またはパーティション設定が誤っていると、容量が正常に認識されないことがあります。これらの原因のいずれかが考えられますので、まずはディスク管理ツールなどを使って、HDDのパーティションやフォーマットの状態を確認するのが良いでしょう。
外付けHDDが違う容量に表示されている理由がわかったら、次の3つの方法を試してみてください。
まず、ディスクの管理を開いて外付けHDDのプロパティを確認します。もし32GBのパーティションがあり、残りのスペースが未割り当てとして表示されている場合、その未割り当て領域を使ってパーティションを拡張することで、外付けHDDの全容量を利用できるようになります。
ステップ 1. 未割り当て領域がある場合は、パーティションを右クリックして「ボリュームの拡張」を選択します。
拡張するボリュームはNTFSまたはRAWファイルシステムでなければなりません。パーティションがFAT32形式の場合、ディスクの管理では拡張できません。そのため、AOMEI Partition Assistantを使うことをお勧めします。このツールを使えば、FAT32パーティションを簡単に拡張または縮小できます。FAT32パーティションを手軽に無料でダウンロードし、以下の手順に従ってください。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。FAT32パーティションを右クリックして、「パーティションをリサイズ/移動」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで、右にドラッグしてパーティションを拡張します。次に、「はい」をクリックします。
ステップ 3. ツールバーの「適用」をクリックし、「続行」をクリックます。
未割り当て領域がないのに32GBしか表示されない場合、Diskpartユーティリティを使って外付けHDDを再フォーマットできます。この方法では外付けHDDのすべてのデータが消えるので、事前にデータをバックアップしておくことが大切です。次の手順を確認してください。
ステップ 1. キーボードで「Windows + R」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「Diskpart」と入力して「OK」をクリックします。
ステップ 2. Diskpartは、コマンドプロンプトウィンドウで開きます。そして、以下のコマンドを順番に入力してください。
32GBを超えるHDDをFAT32にフォーマットする場合は、「ボリュームサイズが大きすぎます」というエラーメッセージが表示されます。これは32GB以上のドライブをFAT32にフォーマットできない制限があるからです。HDDをFAT32にフォーマットする方法は、AOMEI Partition Assistantを使うことです。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantのメインインターフェイスで、フォーマットしたいパーティションを右クリックして「パーティションをフォーマット」を選択します。
ステップ 2. ファイルシステム欄に「FAT32」を選択してから「はい」をクリックします。
ステップ 3. メインインターフェイスに戻って「適用」をクリックしてフォーマットを始めます。
Diskpartユーティリティは、外付けHDDの容量がいっぱいになる問題を解決するのに役立ちますが、初心者は間違いを犯しやすいです。例えば、誤って別のディスクを選ぶと、データが失われることがあります(コマンドでの操作は取り消せません)。この場合、AOMEI Partition Assistantを使えば、外付けHDDの容量の問題を簡単に修正できます。直感的で使いやすいグラフィックユーザーインターフェイスがあるので、操作も簡単です。具体的な手順は以下の通りです。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantのメインインターフェイスで、削除したいパーティションを見つけて右クリックし、「パーティションを削除」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「パーティションの高速削除」を選択し、「はい」をクリックして次のステップに進みます。
ステップ 3. 「未割り当て」領域を右クリックして「パーティションを作成」を選択します。
ステップ 4. ポップアップウィンドウで、新しいパーティションのサイズや位置などを編集してから、「はい」をクリックしてメイン画面に戻ります。
ステップ 5. 「適用」をクリックして実行します。
▪AOMEI Partition Assistantには、以上の内容に示した機能以外にも多くの便利な機能があります。例えば、フォルダやインストール済みプログラムの移動、ブータブルUSB/CDの作成、空き領域の割り当て、紛失したデータの復元、重複ファイルの検索&削除などです。 ▪AOMEI Partition Assistantは、Windows 11、10、8、7で使用できます。Windows Serverでパーティションのサイズ変更や削除を行う必要がある場合は、サーバー版を利用してください。
ほとんどのケースで、前に述べた方法で外付けHDDの容量表示がおかしい問題を解決できます。それでも外付けHDDの容量が正しく表示されない場合は、ウイルス対策ソフトを使ってスキャンすることができます。